聖女と間違えて召喚されたので追い出されましたが隣国の大賢者として迎えられましたので好きにします!

ユウ

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4魔術書の導き

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風のエルフ族の長老に世界情勢を聞くことになった。


「世界樹の木が枯れ始め、世界にも影響が起き出してから人間達が我らを災いだと言う様になりました」

「人間…」

「特に人に非ざる者を排除する集団、勇者と名乗る者達です」

勇者って救世主じゃないのか?


「勇者一行達は我らのような魔力の強い者を服従し従わせるべく武力行使に出たのです。時の権力者は私利私欲の為に我らを契約で縛ろうとしました」

「契約?」

「人間はわれっろ異なり精霊と契約して魔法が使えるのです。中には精霊と縁を結んだ人間も存在しますが稀です」


ファンタジー系で良く聞くけど、なんていうか。


「人間達は地から欲しさにまず妖精達を捕らえて、精霊を脅迫しました。見せしめに妖精を…」

「もういい」


長老が震えている。
これ以上聞く気にはなれなかった。


「我らエルフは人間に隠れ世界樹の結界の中で暮らしていました…ですが人間は力をつけてエルフを襲いました。中には力の弱いハーフエルフもいたのです」

「間違ってる…」


あいつ等腐ってるじゃねぇか。
第一、自分達の問題を別の世界の人間を呼んで解決させようとした無責任さも許せない。



「最近は人間達が無差別に襲って来ているのです。何でも強力な魔術書グリモワールを持ち出したとか」

「グリモワール?」

「はい、エルフ達も持っているのですが。その中でも強い魔力を秘めた魔術書を使って人外族を捕らえたり、無理矢理使役しようとしているのです」


「その魔術書はそんなに厄介なのか」

「通常の魔術書ならばさして問題ありません…ですが禁忌の魔術書は世界の秩序を壊し、理を乱します」

「禁忌の魔術書?」

「強大な力と共に破滅を呼ぶのです」


長老が手をかざし見せたのは古びた本だった。

「私の魔術書でございます。今は力を失っておりますが…禁忌の魔術書は悪魔の魔術書です。この世に災いしか生みません」

紙も焼けているけど、とても大切にしているのが解る。


「触っても良いかな」


「はい…ですが」


長老の大切にしている魔術書はどんな歴史を刻んでいたんだろうか。


俺は優しく壊れないようにそっと触れると。


「えっ…」

「これは魔術書!」


真っ白だった俺の魔術書が強い光を放つ。


本が強い光を放ち壁に紋章が浮かぶ。


「これは、魔術書が意思を持っている」

「長老、この紋章は…」

「これは南に位置する海の国、マリンフェリス王国です」


ここに行けば何かわかるのかもしれない。

もしかしたら元の世界に帰る方法も。
彼等の失われた魔法を取り戻す方法が見つかるかもしれない。


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