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6自称治癒師
しおりを挟む二度目による正義の鉄拳を加えた。
「おいおい、何だ?弱いな」
「貴様…自分が何をしたか解っているのか!」
「あ?女の子を追いかけまわす変態が。ストーキングは犯罪なんだよ…あ?」
胸倉を掴み睨みつける。
どう考えても中年の男が中学生ぐらいの女の子を追いかけなんて変態だろ。
「おい君、大丈夫か」
「はっ…はい、ありがとうございました」
フードを取ると…
「すげぇ美女…」
金髪に翡翠の瞳のアイドル顔負けの美少女だった。
「怪我をしているな…」
「矢で打たれて」
「大丈夫か…」
すぐに傷の手当てをしようと腕に触れようとしたら。
「え?」
手から光が灯り、傷が一瞬で消えた。
「なっ!」
嘘だろ?
傷が一瞬で消えただと?
もしかして彼女は人間じゃないのか?
「私の呪いが…腕の刺青が」
「え…」
「貴方様は治癒師様ですか」
「いやー…」
どうしたものか。
長老の言葉を思い出す。
****
「シオン様、貴方様の正体はあまり口にしてはなりません。貴方様は強大な魔力を持っておられますが人によっては害を成すと判断するでしょう。故に治癒師と名乗るのが安全です」
「治癒師?」
「魔導士の一番下の者です。主に後方支援をして傷を癒します」
「でも、俺はそんな事できねぇよ」
「いいえ、いずれ解ります」
どうしたものか。
俺は治癒師だと名乗るように言われているので。
「まぁ、フリーの治癒師です」
「やはり…」
美少女は目を輝かせるも。
「いたぞ!あそこだ!」
「もう追手が!」
「何、あいつ等?追われているのか」
やたらと武装している人相の悪い男達だな。
「邪魔するなら殺せ!」
話し合いをする間もなく剣を向けて、邪魔するなら殺す気満々だったので。
「よし杖、行くか」
クソ野郎に情けは不要。
これは正当防衛なのだから。
***
決着はあっさりついた。
「強い…」
「くっ…」
一時間後、俺は悪党を征伐した。
勿論杖と一緒に共闘してだ。
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