聖女と間違えて召喚されたので追い出されましたが隣国の大賢者として迎えられましたので好きにします!

ユウ

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7巻き込まれて婚約

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貨物船に乗って、半日かけて到着したのは海に囲まれた島国だった。


「すごいな」

「小さな島国ですが…」


ハイビスカスの花が沢山咲いている。
まるで沖縄の離島のようだった。


「いい所だな」

「ありがとうございます」


「名前を名乗ってなかったな俺は…」

その時だった。


「姫様ぁぁぁ!」

「へ?」

体格の良い爺さん軍団が寄って来た。
しかもアイドルの親衛隊が良く来てる法被を着ているんだけど。


つーか姫様って何?


「よくご無事で帰還なさいました!」

「姫様、そちらの男性は!」


「あー…俺は」


「婿殿ですか!」

「はぁ?」


一人の爺さんが変な事を言った。

「ええ、そうです。私の夫になる人です」

「いやいや、お嬢さん、何言ってんの?」

「私はこの方と結婚します!」

「ええええ!」





宮古島の周りに広がる海。
何故か水族館のジュゴンがたむろしており、俺は何故ここにいる。


「初めてお目にかかります。リリーシュの母。エリーシュ・マリンフェリスでございます」

「はっ…はぁ」


母と娘というよりも姉妹のようだった。

「母上、シオン様は優れた治癒師なのです。私の刻印を浄化する程に」

「まぁ…では!」

「父上をお救いできるのかもしれませんわ」


事情はよくわからない。
色々と訳ありのようだが、説明をして欲しいのだけど。


「あの…」

「はい、婿殿」

いや、何で婿殿?


「シオン様、どうか父を…その治癒能力で呪いからお救いくださいませ」

「呪い?」

「我が父は敵国により会談中に卑劣な罠にかけられ呪詛をかけられたのです。その所為で我が国は政治的にも不利になりました」

「その国って…」

「グリムゾン王国です」


あいつ等か!


俺の脳内にあの厭味ったらしい顔で笑う馬鹿王子が浮かぶ。

「あの国はエルフを虐げ自然を破壊して人外種族にも危害を加えております。陸の次は海を支配すべ娘のリリーシュと無理な婚姻を迫っております」

「私が婚姻を断れば父は…ですがそんな手を使う国の傘下に下れは国民はどんな目に合うか」

「娘をあんな卑劣な男の元に嫁がせるなんて言語道断」


言いたいことは解った。
けど、一国の姫が花婿を探して旅に出るってどうなんだ?

「いや…でも」

「ですがシオン様はあんな王子とは正反対ですわ。私の運命の相手だと…お優しく強くて」

「そして美男子ですし」


いや、平均的だ。
前の世界では彼女なんていなかったしモテなかったんだ。



なのになんだこれは!


「神秘的な黒髪に黒い瞳…まるで夜空のようで」

「確かに神秘的ですわね」


いや、日本人は黒髪に黒い瞳なんだけど。


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