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最終章.自称悪役令嬢の果て
22.粛清
しおりを挟むマリーが家族会議をしている最中、王宮でも緊急会議が行われていた。
今回、サングリアが引き起こした事件の裏で、貴族派が動いていた事だ。
「これだけの貴族が動いていたとは」
「粛清の対象になるでしょうね。サングリアを使って、甘い汁を吸おうとしていた愚か者が」
アレクシスとジョアンナはブラックリストを見てため息をつく。
サングリアは解りやすい程マリーに殺意を抱いていたが、その裏で動いていた貴族がいたのだった。
都合よく、マリーの悪い噂をピンポイントに流す手段をサングリアが持つわけもないし、都合よくチャールズと一緒に外部受験できたこともおかしかった。
本人は実力というが、学園に入る時に手引きした者がいるのではと睨んでいたのだ。
「サングリアをもう一度殿下の婚約者にしてやるとそそのかしたのでしょうね」
「私を何だと思っているんだ」
「ええ、いくら何でもありえませんわ」
そんな手に引っ掛かるサングリアもどうかと思うが。
「何にせよお馬鹿で助かりましたわ」
「ああ、おかげで他の連中を捕縛できた」
サングリアがした行為は許せなかったが、貴族派がクーデターを仕組んでいた証拠を押さえる事ができたのだ。
ある意味、馬鹿ばかりで助かったと思うジョアンナはやっぱり腹黒で容赦なかった。
「汚物は排除しなくてはなりませんわ」
「マリーに伝えなくても?」
「言う必要ありませんでしょ?私の仕事ですわ…それにマリー様もお馬鹿ではありませんのよ?」
嫌でも知ることになるので今すぐ言う必要はないと告げた。
実の姉が罪人として一生牢屋で暮らさなくてはならない事実を突きつけられ傷心している状態で更に追い打ちをかけるような真似はしたくなかった。
「なんだかんだ言っても過保護だな」
「あら?殿下には負けますわ」
「どうだか…」
マリーに厳しくしながらも、甘さもあるのでバランスが取れていた。
「私はマリー様を妹のように愛しておりますわ」
「なっ…愛だと?」
「ええ、私達は秘密の花園で姉妹の契りを交わしましたの」
「百合は止めろ!」
真剣な話し合いをしていたのに何時ものようにジョアンナに弄られてしまう。
「またやってますな」
「ええ、付き合うだけ時間の無駄でしょうな」
侍従達は何時もの事なので放置しながら大量の書類を片付けることに努め夜が明けて行った。
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