【完結】聖女を愛する婚約者に婚約破棄を突きつけられましたが、愛する人と幸せになります!

ユウ

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第二章聖女と勇者と巫女

23必然ではなくて

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挨拶も終わり一息つく中、レグルスとお茶をしていた。


「疲れたか?」

「いいえ、大丈夫です」

「そう、気を使わないでくれ」


オンディーヌが疲れているのは解っていた。
だからこそ一刻も早く休ませたかったと思ったのだが、疲れている理由は緊張からではなかった。


「先ほどから、胸が苦しくて」

「病気か?」

「そうではないと思います」

胸を押さえながら胸の奥が熱いと感じる。
ローレライの血が熱く感じ、オンディーヌは胸の痛みが強くなる。


ドクン!


「うっ!」


鼓動が強くなり立ってる事すら辛くなる。


「オンディーヌ?どうしたんだ」


「胸が…」


ドクン、ドクンと鼓動が早く鳴る。


(胸が熱い…これは何?)


息切れと動悸が激しくなる中、レグルスの剣が光を放つ。


「僕の剣が」

レグルスの剣が強い光を放ち二つの紋章が刻まれる。


「痛みが止まった…」


胸の痛みが治ったかと思うとオンディーヌの胸に紋章が刻まれ、対するレグルスも腕に紋章が刻まれた。



「二人共!さっきの光は」

「強い魔力を感じて…オンディーヌ!その姿は」

「え?」


部屋に入って来たエリーとジオルドはオンディーヌの姿を見て驚く。


「髪の毛が伸びているわ」

「本当だ、すごい艶々になっている」

「「そうじゃないだろ!」」

変な所で似た者同士の二人に突っ込みを入れる保護者組は突っ込みを入れる。


「巫女の力の影響だね」

「ああ、そしてレグルスの刺青は間違いないな」


巫女の力に目覚めてからオンディーヌはローレライの血が濃くなってしまい、疲れやすくなっていた。

それは体にまだ馴染んでいないからでもある。


巫女の力は神に近いからこそ、人間の体には負担が強かった。
しかし数日でその血は体に馴染み安定する。


「アンタとレグルスは出会うべくして出会ったのかね」

「運命というべきか」


皮肉な事に、二人が出会ったのは必然だったが、その一方で思った。


「私とレオの出会いは必然だったとしても、私が彼を愛したのは私の意思です」


「オンディーヌ…そうだな」

全てが女神の手のひらにあるとは思わない。


「私が自分で選んだ道です。誰に決められたわけでもない」


意思の強い瞳で言い放つオンディーヌに過去の弱さは感じられなかった。


「そうだ。僕と君が出会ったのは運命じゃない」

レグルスも同じだった。
自分の意思を持って行動し、そしてオンディーヌに出会って恋を見つけた。

その過程までも運命という言葉に片付けるつもりはなかった。


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