【完結】聖女を愛する婚約者に婚約破棄を突きつけられましたが、愛する人と幸せになります!

ユウ

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第三章集う光の使者

9王宮での再会

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一行が神殿を目指している最中、ジルフォードは邸で無事を祈っていた。

「オンディーヌ…」

無力な自分は無事を祈るばかりだった。


「馬車の準備を」

「何所に…」

「王宮だ」


邸で祈るよりも王宮内にある女神像に祈るほうが祈りが届くと思ったのだ。


ジルフォードは馬車で王宮に向かい、すれ違う貴族に頭を下げられるも会話をする事もない。

チラチラと見ては何か言いたそうにするも無視を決め込む。


(不愉快な視線だ)


オンディーヌが巫女である事が解った後に王はオンディーヌが巫女である事を伝えた。
現在は隣国のクローバー王国に身を寄せ、国の存続の危機を救った救世主となり、深海の神々の加護を受けているまで公にした。


クローバー王国が脅しをかけ、オンディーヌにこれ以上手を出すならば外交問題にするとまで言い出したのだ。

海に囲まれ、海皇の加護を持つクローバー王国を敵に回る事は自殺行為だし、真珠等のはクローバー王国の輸入品だったので彼等を敵に回る事は自殺行為だった。


とは言え…



(今さら許すか…)


形だけお謝罪は許すはずもなく、直接手を出した者。
遠回しに見て噂を楽しみ好き勝手噂した貴族達を許し気はない。


法では裁けないが、彼等を社交界から爪はじきにしたり。
物流を止めたりとそれなりの報復をしていたのだ。


「閣下…」

「ガルセア卿、何か」


フェルリスに声をかけられるも冷たい視線を向ける。


「貴方の謹慎は解けたのですね。良かった」

「閣下がご尽力くださったとお聞きしました」

「私は何もしていませんよ」


キャルティ同様に表立ってオンディーヌに暴力を振るった取り巻きは厳しい沙汰が下ったが、フェルリスは降格と謹慎処分だけだった。


ただし騎士団団長である父は責任を取り騎士団を止め領地にて謹慎することになった。
これまでの功績がある故に考慮したが、伯爵から子爵に格下げとなり領地も没収となったのだ。

対するフェルリスも騎士団の制服が異なっている。
これまでは赤の団服を身にまとっていたが緑に代わっていた。

フェルリスも従騎士見習いに降格されたのだが、特別の配慮で王宮に残る事が許されたのだ。


周りからは非難の荒しだったが、ジルフォードが公の場でも彼を庇ったのだった。


だが、ジルフォードは彼を許したわけではない。
復讐のつもりでとある計画を行ったのだ。



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