兄を溺愛する母に捨てられたので私は家族を捨てる事にします!

ユウ

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番外編

シェパード③

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どうして完璧な俺があんなみすぼらしい女が妹だなんて。
なのにギルドも、領民をマリーを大事にした。


「マリー様、今日もお勉強ですか」

「良かったらこちらをどうぞ」

「マリー様、無理をなさらないでくださいね」



俺がいながらマリーの方を優先する。


「おい、この馬車は今日一日俺が使う」

「しかし、マリー様の…」

「平民の分際で俺に逆らう気か!」


「お兄様止めてください」

「触るな汚い!」


俺の腕を掴もうとするマリーを突き飛ばす。


「シェパード、何をしているの」

「母上、マリーが俺の腕を掴んで」

「まぁ、なんて事。マリー、罰として一週間馬小屋の掃除よ!教会に行くことも許さないわ。勉強だとか言ってどうせサボっているんでしょ」

「そんな…」

「言い訳は許しません!無駄な時間を使うぐらいならお金を稼ぎなさい。金食い虫の癖に」


ふっ・・・ざまぁみろ。
父上が一週間邸を空けている間にこき使ってやる。


泣いて謝ればいいんだ。



なのにマリーは泣きもしなかった。
不気味に何も話さず声も出さずに仕事をした。


面白く無くて俺は掃除をした場所を汚した。

「マリー、まだ汚れているでしょう!」

「はい…」

「掃除も満足にできないなんて。何処まで出来損ないなの!」


なのに泣きもしない。
そんな日が続きながらも父がいない間虐げる中、マリー宛てに贈り物が届いた。


中身はドレスだったがマリーには似合わない。

「こんな綺麗なドレス必要ないわ。売りましょう」

「ああ、他にも髪飾りやネックレスもあるぞ」

こんな散財をするなんて馬鹿げている。

だから売ろとしたが…

「申し訳ありませんがこの品を買うわけには行きません」

「こちらの品は…」


何故か商人は買えないと言われたので母上が夜会に身に着けたが…


「ダニア夫人、そのネックレス」

「主人からの贈り物ですわ。たいしたものでは…」

「何を申されますの!その真珠のネックレスはセイレーンの涙と呼ばれる高価な品ですわ」

「ええ、でも未婚の女性が身に着けものですわ」

「小さなお姫様って書いてありますわ」


後から知ったが、父の仕事関係の商人が特注でマリーの為に彫ったそうだ。
小さなお姫様は娘に対する意味を持つ。


「クスクス…まさかご息女の贈り物を?」

「間違ってなんて事はないわよね?」

「まさか…」


公の場で恥をかかされた。


「こんなもの!」

「お母様止めてください!それはお父様が…」

「お前の所為で恥をかいたのよ!」

「そんな!」


恥をかかされたドレスは切り裂き燃やしたが、そのドレスを用意したのは父ではなく、父と交流のある伯爵夫人だった。


あの女は事あるごとに母上に嫌味を言い。

極めつけ…


「母上、何故マリーが王都の学校に!」

「本当に目障りな女なのかしら」


当てつけのようにマリーに援助をすると言い出し、王都の名門校に入れるように手配をした。


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