兄を溺愛する母に捨てられたので私は家族を捨てる事にします!

ユウ

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番外編

シェパード④

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何の役にも立たないマリーに無駄な金を使う父を心底馬鹿だと思った。
領地内の社交の場でそろそろ学園入る俺達は新生活の事で話をし始める中、王都の学校の事で持ちきりだった。


「俺、入学したら絶対に生徒会に入るんだ」

「俺は研究室に…」


長男ではないこいつ等は独立しなくてはならないから必死だ。
貧乏暇なしとはよく言ったものだ。


「そう言えばお前は卒業したら結婚するだってな」

「ああ、婚約者がお針子で助かった。彼女は勉学にも熱心で」

「馬鹿じゃないのか」

「は?」

婚約者の話題になり、聡明な婚約者を自慢する友人に悪態をついた。
別に事実なのだから問題はないはずだ。


「女は所詮結婚して俺達に頼るしかない。頭のいい女なんて生意気だ。それで最後は自分も仕事ができると勘違いする。子供を産むしかできないのに」

そうだ。
マリーは学問なんてする必要はない。
なのに勘違いして勉強をして学校に行くなんて馬鹿だ。


「おい、そんな言い方」

「どうせ勉強なんてしても無駄だ。必要なのは美しい容姿と男に死ぬまで尽くせるかだ。学問をする女は不細工な女で男に相手にされない女だ」

マリーのようにな。


「シェパード」

静まり返る中、悲し気に俺を見る視線。


何だ?


「シェパード、俺はお前を哀れに思うよ」

「お前、何時の時代の人間だよ」

「ドン引きするな」


何故そんな可哀想なものを見るような目を向ける!


「お前の婚約者になる奴は気の毒だな」

「むしろ一生独身だろ」

「俺達、お前とは付き合うの今回限りにする」


そう言い残して奴等は二度と俺と付き合う事はなかった。


ならばこっちから願い下げだ。
そして年が明けて学園に入学する事になったが、特別科にも生徒会にも入ることなく俺は普通科に入った。


学園生活は決まりごとが多く、在学中に功績をあげれば評価され寮生活も優遇される。


しかしその功績を上げるのは難しく偏った考えしかできない教師は俺を評価しなかった。


「ランフォード君、君は授業態度も悪く試験の結果も酷い。これでは留年だ」

「は?」

「は?と言いたいのは私だ…君はどんな教育を受けて来たんだ?ここまで勉強ができない生徒も少ないよ」


担任の教師に無礼三昧な事を言われるが勉強など必要最低限で十分だ。


「必要ないからしなかっただけです。第一副科なんて必要ありませんしこの学校では必要のない教科ばかりです。評価の仕方を間違えているんじゃないですか」

「もう良い。言うだけ無駄だったか。明後日までこの課題を提出しなさい」


時間だけ食ってしまった俺は悪態をつきながら課題をクラスメイトに課題を押し付けたが一週間後停学処分を宣告されてしまった。


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