婚約者は愛を選び、私は理を選んだので破滅しても知りません!

ユウ

文字の大きさ
9 / 115
第一章

8キャスティ商会







所変わってとある商会にて。

殺伐とした空気が流れ、この商会の会長が頭を抱えていた。


「なんて真似をしてくれたんだ!」


「でも!」

「よりにもよってお客様の婚約者を寝取り不貞行為を行うとは。お前は私に何の恨みがある。挙句に結婚式を我が商会に依頼するとはどういう神経だ!」


キャスティ商会は多くの貴族からの信頼も厚く。
大貴族が利用しており、結婚式場の手配に、服飾を専門に商売をしている。

服飾店の中で一番なのはウェディングサロンだった。
貴族令嬢の花嫁ドレスのオーダーメイドから、当日の式での演出も手掛けている。


今回、宰相の妻。


ウルリーケ・アルファード。
社交界でも強い影響力を持っている事から数多の商会はウルリーケに一目置いている。


特にキャスティ商会はウルリーケに恩がある。


「我がキャスティ商会の大恩である宰相閣下の奥方が懇意にしておられる令嬢の矜持を汚し、社交界から追放させるとはどういう了見だ!」

「私はそんなつもりはありません…ただ私はランドルフと!」

「お客様の婚約者を誘惑するプランナーが何処にいる!我が商会の顔に泥を塗り挙句の果てに、カナリア様の代わりに式を挙げるとは正気の沙汰ではない…クビだ!弁護士を呼ばせてもらう」

「弁護士って…」


まるで訴えると言っているかのようだった。


「当然だろう?カナリア様は当人同士の問題と仰せられていたが通常なら婚約者のいる男性と肉体関係を持ち、不貞行為した場合慰謝料を請求される」

「私は不貞行為なんてしてません。本当に私達は愛し合って」

「愛の為に理を無視してやりたい放題か…こんな外道を雇うとは」


心底後悔しながら呼び鈴で使用人を呼び出す。


「お呼びでしょうか」


「マーク、この女を店からつまみ出せ。それから父親に連絡しろ…今回の事は必要ならば裁判にすると」

「待ってください!私は…」

「早く出て行くがいい、寄生虫か!」


今まで厳しい事を言っても愛情深い商人であり、父親代わりの如く可愛がってくれたのに。


「旦那様!待ってください」

「さぁ、行きますよ!」


嫌がるエミリーをそのままキャスティ商会からつまみ出したが、噂は広まり。
客に手を出す従業員がいる商会を利用する客がいるはずもなく。


キャルティ商会に結婚式のプランナーを頼んでいた客達は揃ってキャンセルをした所為で大きな損失が出てしまった。


勿論、エミリーは解雇になった後に。
弁護士を立てることになったが問題が生じた。


エミリーの父親は責任を放棄したのだった。


感想 136

あなたにおすすめの小説

「通訳など辞書で足りる」と追放された令嬢——三国会談で、婚約者は一言も話せなくなった

歩人
ファンタジー
宮廷通訳官エレノーラは五つの言語を操り、婚約者クラウスの外交を陰で支えてきた。 だがクラウスは言った。「通訳など辞書で足りる。お前は要らない」 追放されたエレノーラは隣国で新たな道を歩み始める。 一方、クラウスは三国会談の場で辞書片手に立ち往生。 誤訳が外交問題に発展し、窮地に陥ったその場に、隣国の通訳官として現れたのは——。 「その言葉は、もう翻訳できません」

追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?

タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。 白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。 しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。 王妃リディアの嫉妬。 王太子レオンの盲信。 そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。 「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」 そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。 彼女はただ一言だけ残した。 「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」 誰もそれを脅しとは受け取らなかった。 だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

【完結】私から全てを奪った妹は、地獄を見るようです。

凛 伊緒
恋愛
「サリーエ。すまないが、君との婚約を破棄させてもらう!」 リデイトリア公爵家が開催した、パーティー。 その最中、私の婚約者ガイディアス・リデイトリア様が他の貴族の方々の前でそう宣言した。 当然、注目は私達に向く。 ガイディアス様の隣には、私の実の妹がいた── 「私はシファナと共にありたい。」 「分かりました……どうぞお幸せに。私は先に帰らせていただきますわ。…失礼致します。」 (私からどれだけ奪えば、気が済むのだろう……。) 妹に宝石類を、服を、婚約者を……全てを奪われたサリーエ。 しかし彼女は、妹を最後まで責めなかった。 そんな地獄のような日々を送ってきたサリーエは、とある人との出会いにより、運命が大きく変わっていく。 それとは逆に、妹は── ※全11話構成です。 ※作者がシステムに不慣れな時に書いたものなので、ネタバレの嫌な方はコメント欄を見ないようにしていただければと思います……。

舌を切られて追放された令嬢が本物の聖女でした。

克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。

わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。

織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。 父であるアーヴェント大公に疎まれている―― 噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。

再会の約束の場所に彼は現れなかった

四折 柊
恋愛
 ロジェはジゼルに言った。「ジゼル。三年後にここに来てほしい。僕は君に正式に婚約を申し込みたい」と。平民のロジェは男爵令嬢であるジゼルにプロポーズするために博士号を得たいと考えていた。彼は能力を見込まれ、隣国の研究室に招待されたのだ。  そして三年後、ジゼルは約束の場所でロジェを待った。ところが彼は現れない。代わりにそこに来たのは見知らぬ美しい女性だった。彼女はジゼルに残酷な言葉を放つ。「彼は私と結婚することになりました」とーーーー。(全5話)

【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜

福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。 彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。 だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。 「お義姉さま!」           . . 「姉などと呼ばないでください、メリルさん」 しかし、今はまだ辛抱のとき。 セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。 ──これは、20年前の断罪劇の続き。 喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。 ※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。 旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』 ※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。 ※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。