ある公爵令嬢の生涯

ユウ

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第十学園祭の騒動

閑話2ナポレオンの助太刀

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アリアナが教室に突撃する前の事。
ナポレオンも喫茶店のお手伝いをするべく着飾っていた。


『見て、似合うかな?』

『いいのではなくて?』


首にリボンを撒いて笑顔を浮かべるナポレオンは何度も窓ガラスに映る自分の姿を見てチェックする。

『ジョセフィーヌ、ご主人喜ぶかな?』

『ええ』

大好きなご主人様の役に立つべく、ナポレオンも給仕を手伝う気でいた。
それとなく招き猫の役も果たそうと思っていたのだが、エステル達が知る由もない。

『ジョセフィーヌは行かないの?』

『私の出番は後夜祭よ!ご主人様と忘れられない一夜を過ごして…あんなことやこんなことをするんだから!』

目がギラギラしているジョセフィーヌに少しだけ怯えるナポレオン。
ジョセフィーヌは肉食型で、ナポレオンは草食型なので差が半端なかった。


『でっ、でも、参加できるの?』

『なら私とご主人の愛の巣で踊るわ』


ナポレオンは知っていた。
愛の巣とは名ばかりの、あの巣は、狙った獲物を保管しておく場所だった。


『そっ…そう』

『私は今から体を綺麗にしておかなくちゃ』


『ガンバッテネ』

片言になりながらも、後にユランが絶望を感じるのを想像することを想定していた。


『僕も急がないと』

天井から糸をつたい、エステルの元に向かった。


『ご主人!』

エステルの姿を見つけ、かけよろうとするも…


『あの人間…』

すぐに機嫌が悪くなる。

何故なら、先日もエステルを困らせていたアリアナがいたからだ。


『ご主人のピンチ!!なんとかしないと!』


エステルに攻撃しようとしているアリアナを睨みどうしようかと思っていると、サブローが無理矢理アリアナを席に連行する姿が見えた。


『そうだ、椅子に糸を絡ませればいいんだ!』

既に席に座ら背れているアリアナを見てすぐに下へ降りて行き、テーブルクロスの影に隠れながらサブローに近づく。



「ん?」

『サブロー!このまま押さえておいてね!』

「任せると」

サブローはナポレオンが何をしようとしているのか直ぐに理解した。


『悪い子はめっ!!』

エステルを困らせる悪い人間と判断したナポレオンは糸を吐き、アリアナを拘束した。


こうしてアリアナは動くことが叶わなくなるのだった。
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