聖女の妹は無能ですが、幸せなので今更代われと言われても困ります!

ユウ

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144最強な竜の姫~フレデリックside




今更驚くことではない。
今にして思えば、規格外すぎたサーシャだからこそ私達は冷静だった。


「初代竜王の姫は悪意はなかったんだろうな」

「ある意味恐ろしいな」

悪魔を封印した石を海に沈めたのは完全なる善意からだったのだろうが、悪い条件が揃い過ぎたのだろう。


本当に最悪な形でな。


「何所をどうしたら竜に食われるのよ」

「馬鹿だね、封印されたらただの石だからね。気づかず食ったんだよ」

「それで出てくるって…しかも下からって」

「マリア、それ以上は言うな」

悪魔の憎しみは聖女というよりも竜王の姫じゃないだろうか?
そしてその悪意に全く気付かなかった?


「もしかしてなのですけど」

「どうしたんだ?」

「ジャネット様が悪魔の依り代に狙われた原因って…サーシャ様が原因では」

「は?」

言うべきではないのだが被害者である彼女には知る権利はあるのだろう。

「悪魔はサーシャの存在にいち早く気づいたのだろうな」

「それで、聖女候補となったジャネット様に悪意を…」

祖父母が悪魔の手にかかっていたか解らないが、まったく関係ないとは言えない。

だがこんなまどろっこしい事をした理由が解らない。


「恐らく、アンタが聖女の力を持たなかったらもっと早い段階で依り代になっていただろうよ」

「じゃあ…」

「本当に中途半端に力があるからだろうね…何でアンタが聖女候補なんだか」

「ぶっとばすわよクソ婆!」


本当にこの二人は相性が最悪だな。
初対面から罵っていたが、ジャネット嬢は元からこういう性格だったのか。


「とりあえず拘束は解けたので封印を…」

「もう必要ないのでは?」

「「「えっ…」」」」

母上の言葉に私は気づく。


「竜が集まっている」

「空には鳥の群れが…」

「いや、フレースベルグだ!」


いつの間にか終結している。
ロール達の仕業か。

姿が見えないと思ったら。


「悪魔の魔力は弱まっているわ」

「何故…」

「恐らくサーシャ様に攻撃しようと魔力を集中させたのでしょうけど。呪いは無効かされて力がなくなったのよ」


「「「なんだそれは!」」」


本当にないだろう。
悪魔が現れ私達の緊張感はなんだったのだろうか。


「みるみる瘴気が消えていきますね」


「なんだか哀れに見えてくるな」


罵倒を浴びせてはいるが、サーシャにはまるで効果がないな。


とにかく今がチャンスだ。
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