別離宣言!屑野郎と婚約なんて御免です。お義姉様は私が守る!

ユウ

文字の大きさ
12 / 36
第二章新生活

2.お誘い

しおりを挟む



貴族の生活から抜けた所為で今まで溜まっていたストレスを吐き出すことになった。

おかげで以前よりも自由な性格になるも場を弁えているので、コーデリアも何も言わなかった。


「そうだ姉様、今度仮面舞踏会に行かない?」


「「「ブーツ!!」」


三人そろってお茶を噴出した。


「なっ…何を言うの!」

「やっぱり、出会いを探すべきよ。姉様は美人なんだし、あんな屑野郎を忘れて幸せになるべきだわ!」

「リリー、アンタって子は!仮面舞踏会なんて…」

「大丈夫よ。ちゃんと下調べして来たから健全なのにするわ」

「行ったのかい!」


既に参加していたのを聞き驚くマリラは怒るが…。

「だって、ニーナが付き合って欲しいって言うんだもの。まぁ私はそこの幻のクロワッサン目当てだったんだけど」

「幻のクロワッサン?」

「そうなの!お砂糖を使わず甘いクロワッサン…サクサクして美味しいんだから」

「アンタは食い意地の方が先か」


心配して損をしたが、リリーは強かだった。

「あの高級なパンのアイデアを盗んで店に取り入れるのよ!」

「アンタどんだけ腹黒なんだい!」

「ははっ、照れるじゃないですか」

「アンタの頭は砂糖でできているのかい?私は褒めてないんだけどね」


どんな時もパンの事しか頭にないリリーに呆れるも、怒れないマリラだった。

「だって、私がラスティ―と結婚したのだってパンだったし」

「ここまで赤裸々に言われると清々しいね」

「プロポーズだって俺の作ったパンを一生食べさせてやるって言われて…」

「我が息子ながら馬鹿だね」


こんな色気もないプロポーズはないなと呆れたぐらいだ。
本人が幸せならいいかと思った。


「でも…」

「それに、たまには華やかな場所でパァーと騒がないと!大丈夫よダーリンも行くし」

「は?夫婦そろって仮面舞踏会に出るなんてどんな神経してんだよ!」


通常ならありえないのだが、そのありえない行動をするのがリリーだった。

「なんせ私ですから!幼少期の通り名は暴れん坊将軍!」

「自慢するんじゃないよ」

「それに、ママだって食べたくない?黄金に輝くクロワッサンや」

「くっ…食べたい」


人間の三大欲求の食欲は抑えきれない。
特に根っからのパン職人であるマリラは最高のパンを作るには多くのパンを食べなくてはならない。


「仮面舞踏会ならお菓子も豪華よ」

「え?」

「姉様、前に邸で食べたマカロン気に入っていたでしょ?」

「えっ…あ」


貴族令嬢としての暮らしが長いコーデリアにとって今の暮らしは慣れない事の連続だった。
特にお菓子は滅多に口にできなかったのだ。


「姉様、たまには沢山お菓子を食べて騒ぎましょうよ!」

「そうだね…働き詰めだったし。見習えとは言わないけど…少しはリリーのようにガス抜きは必要だよ」

「マリラさん」


こうして、リリーの勧めもあって仮面舞踏会に参加することになった。


しおりを挟む
感想 61

あなたにおすすめの小説

【完結】離縁ですか…では、私が出掛けている間に出ていって下さいね♪

山葵
恋愛
突然、カイルから離縁して欲しいと言われ、戸惑いながらも理由を聞いた。 「俺は真実の愛に目覚めたのだ。マリアこそ俺の運命の相手!」 そうですか…。 私は離婚届にサインをする。 私は、直ぐに役所に届ける様に使用人に渡した。 使用人が出掛けるのを確認してから 「私とアスベスが旅行に行っている間に荷物を纏めて出ていって下さいね♪」

わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。

織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。 父であるアーヴェント大公に疎まれている―― 噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。

病弱を演じていた性悪な姉は、仮病が原因で大変なことになってしまうようです

柚木ゆず
ファンタジー
 優秀で性格の良い妹と比較されるのが嫌で、比較をされなくなる上に心配をしてもらえるようになるから。大嫌いな妹を、召し使いのように扱き使えるから。一日中ゴロゴロできて、なんでも好きな物を買ってもらえるから。  ファデアリア男爵家の長女ジュリアはそんな理由で仮病を使い、可哀想な令嬢を演じて理想的な毎日を過ごしていました。  ですが、そんな幸せな日常は――。これまで彼女が吐いてきた嘘によって、一変してしまうことになるのでした。

妹に幼馴染の彼をとられて父に家を追放された「この家の真の当主は私です!」

佐藤 美奈
恋愛
母の温もりを失った冬の日、アリシア・フォン・ルクセンブルクは、まだ幼い心に深い悲しみを刻み付けていた。公爵家の嫡女として何不自由なく育ってきた彼女の日常は、母の死を境に音を立てて崩れ始めた。 父は、まるで悲しみを振り払うかのように、すぐに新しい妻を迎え入れた。その女性とその娘ローラが、ルクセンブルク公爵邸に足を踏み入れた日から、アリシアの運命は暗転する。 再婚相手とその娘ローラが公爵邸に住むようになり、父は実の娘であるアリシアに対して冷淡になった。継母とその娘ローラは、アリシアに対して日常的にそっけない態度をとっていた。さらに、ローラの策略によって、アリシアは婚約者である幼馴染のオリバーに婚約破棄されてしまう。 そして最終的に、父からも怒られ家を追い出されてしまうという非常に辛い状況に置かれてしまった。

弟に裏切られ、王女に婚約破棄され、父に追放され、親友に殺されかけたけど、大賢者スキルと幼馴染のお陰で幸せ。

克全
ファンタジー
「アルファポリス」「カクヨム」「ノベルバ」に同時投稿しています。

「義妹に譲れ」と言われたので、公爵家で幸せになります

恋せよ恋
恋愛
「しっかり者の姉なら、婚約者を妹に譲ってあげなさい」 「そうだよ、バネッサ。君なら、わかるだろう」 十五歳の冬。父と婚約者パトリックから放たれた無慈悲な言葉。 再婚相手の連れ子・ナタリアの図々しさに耐えてきたバネッサは、 その瞬間に決意した。 「ええ、喜んで差し上げますわ」 将来性のない男も、私を軽んじる家族も、もういらない。 跡継ぎの重責から解放されたバネッサは、その類まれなる知性を見込まれ、 王国の重鎮・ヴィンセント公爵家へ嫁ぐことに。 「私は、私を一番に愛してくれる場所で幸せになります!」 聡明すぎる令嬢による、自立と逆転のハッピーエンド。 🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。 🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。 🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。 🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。 🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!

〖完結〗愛人が離婚しろと乗り込んで来たのですが、私達はもう離婚していますよ?

藍川みいな
恋愛
「ライナス様と離婚して、とっととこの邸から出て行ってよっ!」 愛人が乗り込んで来たのは、これで何人目でしょう? 私はもう離婚していますし、この邸はお父様のものですから、決してライナス様のものにはなりません。 離婚の理由は、ライナス様が私を一度も抱くことがなかったからなのですが、不能だと思っていたライナス様は愛人を何人も作っていました。 そして親友だと思っていたマリーまで、ライナス様の愛人でした。 愛人を何人も作っていたくせに、やり直したいとか……頭がおかしいのですか? 設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。 全8話で完結になります。

【完結】私から全てを奪った妹は、地獄を見るようです。

凛 伊緒
恋愛
「サリーエ。すまないが、君との婚約を破棄させてもらう!」 リデイトリア公爵家が開催した、パーティー。 その最中、私の婚約者ガイディアス・リデイトリア様が他の貴族の方々の前でそう宣言した。 当然、注目は私達に向く。 ガイディアス様の隣には、私の実の妹がいた── 「私はシファナと共にありたい。」 「分かりました……どうぞお幸せに。私は先に帰らせていただきますわ。…失礼致します。」 (私からどれだけ奪えば、気が済むのだろう……。) 妹に宝石類を、服を、婚約者を……全てを奪われたサリーエ。 しかし彼女は、妹を最後まで責めなかった。 そんな地獄のような日々を送ってきたサリーエは、とある人との出会いにより、運命が大きく変わっていく。 それとは逆に、妹は── ※全11話構成です。 ※作者がシステムに不慣れな時に書いたものなので、ネタバレの嫌な方はコメント欄を見ないようにしていただければと思います……。

処理中です...