悪役令嬢と弟が相思相愛だったのでお邪魔虫は退場します!どうか末永くお幸せに!

ユウ

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第二章北方四島の絆

11王弟

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俺の叔父、ベルナールは見た目はイケメンな中年だが。
中身は少々残念イケオジだった。


「今回の事を聞いてすっ飛んで来たんだ」

「申し訳ありません」

「何故お前が謝る。いずれこうなると予感はしていた。あの小賢しい小娘が身の程を弁えないでこのような!」

「えっ…」


レック達もだが、叔父上もマリアンナに対して疑念を抱いていたのか?

「ある日を境にマリアンナは聡明になった。しかし同時に、政治にも口出しをするようになり始めた」

「はい…」

「それからだ。あの女が馬鹿に近づいたのは…白とは思えないと思って私は疑っていた」


そんな昔から監視をしていたのか?
相手は公爵令嬢で四公の筆頭の娘でもあるのに。


「例え誰であろうとも疑う。そうしなくては生きていないからな。私の妻も身内に殺されたようなものだ」

「叔父上…」


十年以上前に叔父上の奥方は親族の裏切りにより殺された。
元より慎重だった叔父上は以来、身内であっても簡単に信用しなくなった。

王家でも無条件に信頼していたのは祖父と亡き母と、現王妃の母上と父上に宰相と俺ぐらいだった。


ただ解らないのは俺の事は無条件に信じてくれる理由が解らなかった。
反対にアルセウスを毛嫌いしていた。


「あの馬鹿は身の程を弁えずに…今までお前がどれだけ庇っていたか。恩知らずが」

「叔父上は私は…」

「本当にお前はフィリン姉上にそっくりだ。優しく聡明で」


母上と俺はそんなに似ているのだろうか?

「性格もそっくりだ。兄上では家臣を繋ぎ止めるの事は出来なかったからな」

「そうなんですか?」

「聡明なフィリン姉上は本当に慕われていたんだ」

叔父上は本当に母が好きだな。
二人の間に男女の仲であった噂はないのが不思議なぐらいだ。


「ベルナール様、貴方様がこちらに向かわれたことは王妃陛下もご存じなのですか?」

「ああ、王妃陛下が好きにしてよいと言ってくれたのでな。好きにさせてもらった」


好きにさせてもらったじゃないだろ!
影の王と呼ばれる叔父上は王家の影を従わせることができる唯一の存在だ。

諜報員も叔父上の部下だ。


「長い間国を開けるのはまずいのでは」

「問題ないだろ?自称王太子と自称王太子妃がいるんだ」


自称じゃないだろ。

でも、ムートンもアルセウスが立太子するのは難しいとか言ってなかったか?


「お試しで一つ、外交を任せたが見事だったと聞く」

「見事?」

叔父上の口ぶりからしていい意味ではない。

「もしや」

「勅使を怒らせて同盟はぶち壊しだ!ざまぁみろ!」


子供じゃないんだぞ!
同盟を壊したって笑っている場合じゃないのに何でのんびりしてんのぉ!


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