悪役令嬢と弟が相思相愛だったのでお邪魔虫は退場します!どうか末永くお幸せに!

ユウ

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第二章北方四島の絆

15大切な約束

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冷凍弁当の制作によりジェフは上機嫌だった。


「嬉しそうだなジェフ」

「当然です。私の作った料理が人を救うんですから」


ジェフは宮廷料理人よりも世界各地を回って鍋を振るいたいと言っていた。
もっと腕を振るって沢山の人に食べて欲しい、そして笑顔にしたいという思いが強かった。



「うんうん。ジェフの料理は天下一品だからな。これが上手く行ったら国中の人に食べて貰って海上のレストランを作ろう」

「本当ですか」

「ああ武器商人は船で運ぶだろ?海に浮かぶレストランがあっても不思議じゃない」


豪華客船でも食事は振舞っているけど、食材を運ぶ船があれば助かると思う。


「船乗りは栄養が滞るだろ?俺は病院船があればいいと思っているんだ。そこでも料理人は必要だからな」


「フィルベルト様は何処まで考えているのですか」


いや、普通に前世ではあったし。
俺の故郷では海上の喫茶店やキャンピングカーでケーキを売る人も多かった。


「ジェフなら何処にいても成功するさ。お前の料理を気に入らない人はいないからな」

「フィルベルト様…」


幼い頃からずっと食べて来たから解るんだ。
高級な食材で美味しい物が出る切るのは当然だが、ジェフはどんな食材も至高の料理にする。


料理に対する情熱が本物だから。


「でもジェフがいなくなったら困るな…俺の胃袋はジェフに奪われた」


「はははっ!ならフィルベルト様も一緒に来てくださいよ」

「それいいな」


でも、領主がポンポンと領地を開けていいものなのかな?


「まぁいいか」


その時は後継者を育てればいいんだし。
領地開拓が成功したら俺はお役御免になるかもしれないから世界中を旅するのもいいかもしれない。


「その時は俺がスポンサーになって、ジェフの家族にも呼んで世界中を旅する海上レストランにしような」

「ええ、約束ですぞ」



家族と離れて暮らすジェフ。
息子に孫は料理修業に出て滅多に会えない。


だからこそいつかは家族全員を呼んで一緒にレストランができたらいい。

病気で早くに亡くなったジェフの奥さんの為にも俺は頑張りたい。




その為にも頑張らないと。


次の計画を進める中。



「馬鹿者!」


玄関先で叔父上の怒鳴り声が聞こえた。


「何だ?」


「珍しいですね。フィルベルト様のこと以外では乱心されることは少ないのですが」

「ジェフ、泣いていいか」


何でこうも俺の側近は塩対応なんだ?
愛ゆえなのは解っているが、少し酷くないかと思いながら玄関先に向かうと。



何故かエグバートとナージャが水を被り土下座をしていた。


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