悪役令嬢と弟が相思相愛だったのでお邪魔虫は退場します!どうか末永くお幸せに!

ユウ

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第三章雇われ国王物語

18私の覚悟~リーシェside

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失敗した。
色仕掛けをするつもりだった私は間違えたと思った。


けれどここまで言っても気づかないなら真っ向から進むしかないと思ったけど、逆効果だと思った。

だけど、ここまで言っても伝わらないことが憎らしかった。


私の気持ちをまるで理解していない。
昔から自分の気持ちには疎いと思っていたけどまさか、ここまでだったなんて。


もしかしたらマリアンナに未練がと思ったけど。


「俺は最低だ」


私の不安は外れた。
フィルはあの女を愛している訳ではない。

幼い頃はどうだったか解らないけど。

馬鹿な人。


「あれだけされ愛そうとするなんて馬鹿じゃない」

「俺の気持ちを察していたのかもしれないな」

「あのねぇー…愛そうと思って愛せないわよ。育てて行く愛情はあるけど」


父上と母上は政略結婚でありながらも恋愛結婚だわ。
ルーティン帝国の女王陛下も深い愛情を持って亡くなられた夫を愛し再婚をしていない。


「育てられなかった」

「育つ前に踏みつけたのよ」

「うん…俺はどうも空気が読めないようだ」

「ええ」


否定してあげたいけど、今までの境遇も考えて変な所で空気が読めないのだから。



「貴方は貴方を大切に思っている人を大事にしないとダメよ」

「俺は…」

「貴方自身を大事にしないことは、彼等を傷つける行為よ」


言わないと解らないなんてどんだけなのよ。


「私が貴方を一人前にしてあげるわ」

「いや…」

「私と婚約して結婚して王になりなさい。偽物じゃなくて本当の…いいわね!」

「はっ、はい!」


フィルは押しに弱い。
なら容赦なく押していくわ。


「黙って私についてきなさい」

マリアンナ。
私は貴女が大嫌いよ。


昔から自分がどれだけ恵まれているか知らないで横柄な態度を取っていた。


だから気づかないのよ。
貴女が手放した宝はどれ程の物か知りもしない、気づきもしない。


フィルは譲らない。


過去の私は障害があるから心を隠さなければならなかったけど、その必要は無くなった。


まぁ、まったくの障害があるわけじゃないわ。

ルーティン帝国を敵に回す事になるけど。


負ける気はないけど、女王陛下が圧力をかけて来る可能性があるわ。


なんとしても戦わないと。


「リーシェ、何で剣を握っているんだ」

「何でもないわよ馬鹿!」

「理不尽だ」


その前にこの男をなんとかしないと。
無自覚もここまでくれば大問題なのだから。


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