地獄の沙汰も慈愛次第!婚約者は姉を溺愛したので私は真実の愛を貫きます!

ユウ

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第三章時を超えた想い!純白の絆が奇跡を生む!

65最強の風魔法スキル





隠密行動のはずが、二人の出現の所為で不可能に近い状態になった。


「これでは後方支援としてバイエル領地に行くのは難しいな」

「隠密の意味を知っているのか!」

ユーリが用意した船は地味とは言い難い。
かなり立派な船で貿易に使われるような船だったのだ。

「あら?これでも地味なのを選んだのよ」


普通は何隻も持っているわけではないが、ユーリの財力の恐ろしさを始めて知った。

「空の妖精の加護を持っているから風の精霊の加護があればいいのだけど」

「風の精霊?」

「ええ、空と風は切って離せないのよ。特に風の精霊の高位魔法は移動手段に万能なのよ」



魔道具でも、移動手段として使うときに風の属性の魔力を活用しているので知っているには知っている。


「お嬢様、やはりウィンリィ様にお声をかけた方が」


「止めておけ。ウィンリィの実家が黙っていない」


結局護衛であるセフィーナとルクティアも同行することになった。
隠密と行きたかったが、マリーとユーリが同行する時点で隠すのは極めて困難だった。



ただウィンリィにはひた隠しにしたのだが、実家の兼ね合いも考え板挟みにしてしまうことを考えた上だ。


「この紋章に風の魔力を注げれば船は空を飛べるのだけど…まぁ難しいわ」


「そうよね。、飛行魔法はかなりの魔力の消費に風の精霊の中でも高位でなくちゃ…」


マリーの言葉は最後まで放たれることはなかった。


「何だ!」


「船が!」


操縦していないのに勝手に船が動き出す。
外を見ると船が浮いていた。


「おい!どうなっている!」

「私だって分からな…って!魔力が注がれているわ!」


紋章の色が変わっているのに驚くも、この場に風の魔力を持つ者はいないはずだと思ったが…


シリルとハイネはちらりとディアナを見る。


「ディアナ…触ったか?」

「はい」

「お前は毎回毎回!」


紋章に触れた拍子にうっかり魔力を注いでしまったディアナは視線をそらせた。


「ディアナちゃん!風魔法使えたかしら?」

「ねぇ、どういうこと?」


二人に距離を詰められすべてを話すことにになった。
ディアナの魂が大賢者のものであったことや、風の精霊王と契約したことをかいつまんで話した。


勿論ディアナの前世の事はややこしくなるので話していない。

だが現時点でも十分色々ややこしいことにディアナは気づいていない。


「ディアナ、貴女」

「何でもっと早く言わないの。これなら空からこっそり行けるわ」

「空からこっそりって何だ!」


シリルの突っ込みは誰も聞き入れることはなく、船はそのまま空を飛びながら目的に向かうのだった。




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