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第一章婚約破棄事件
8.侯爵家へ
しおりを挟む君僕の設定では、伯爵夫人が悪役令嬢の家庭教師になったのは彼女が12歳の頃。
その時点で既に、彼女の環境は良いとは言えない状況でした。
父親との距離や、使用達の態度。
彼女を取り巻く環境は辛いものが多すぎたのです。
ですが、侯爵様は決して冷たい方ではありません。
ゲーム上でも誤解が重なった上にすれ違ってしまいましたが、我が子を愛していたのです。
そして現在も。
少々愛情を表に出すのが極端だったのです。
しかし、仕事面で優秀な方は私生活ではそういった傾向は多いのです。
私も他人様の事を言える立場ではありませんが。
もし、私の読みが外れていないのなら。
ありえない事ですが、これまでの出来事を考えると信じざる得ないのです。
ブリリアント商会を見た時に私は既視感のようなものを感じました。
それは―――!
私が制作に携わったからなのです!
前世ではご都合主義の甘々な物語の乙女ゲームなるものが流行っていました。
ですが、甘いだけなんて面白くありません。
ですから私はゲームに乙女ゲームの中にギルドを入れ込んだのです。
人は障害があればこそ、燃えるのです。
故に、経済不振の商会を立て直すイベントや、ヒロインが職業ギルドスキルを極めて傾いた商会を復興させるシステムに恋愛ルート以外にお仕事ルートも考えたのです。
いわゆるメリーバッドエンドです!
誰とも恋愛に至らないヒロインが独自の方法で幸せを掴むというのです。
その場合は攻略対象は残念な結果になりますが。
自立して生きていく道を歩むのも一つの道とも言えるでしょう。
その場合、悪役令嬢も天敵ではなく好敵手としてヒロインと共に手を取ります。
「レティー…到着したよ」
「ハッ!」
馬車が止まり旦那様に肩をポンと叩かれ現実に戻りました。
「本当に行くのかい?」
「はい」
あの侍女の事もありますし、ゲーム上私は悪役令嬢の家庭教師をすることになっているのです。
いわばお助けキャラです!
シュノワール家は何代も続く大貴族。
先代皇帝陛下ともお付き合いがあり、第二騎士団を務められる侯爵様は多忙でありながら奥様の為に医師をかき集めておられるのです。
私も子を持つ身としては捨て置けません。
ただ、乙女がーむはヒロインにこそご都合主義になるのであり、私では何もできないかもしれません。
「侯爵夫人の病は完治不可能だと言われているんだ」
「そうですね。完治は不可能という事ですね?」
「完治は?」
病気を治す事は無理でも、希望がないわけではありません。
「お医者様は完全には治せないとおっしゃっただけですわね?」
「ああ…って、まさか!」
「そうですわ」
完全に治せなくとも治療法を探し、長生きしていただくのです!
今より良い状況に持って行けばいいのです!
「待て待て!何をする気だ!」
「調査です」
「何所から出したんだ!」
常に携帯している私の必需品をかけました。
さぁ、合戦の始まりです!
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