訳あり伯爵夫人の憂鬱な溜息~旦那様が今日もブチ切れそうで困っています!

ユウ

文字の大きさ
40 / 48
第一章婚約破棄事件

27.第三者視点~セレニティーside

しおりを挟む





社交界にお母様がまったく出てこなくなって、影響を受けたのは高位貴族だった。
商人とのやりとりが滞り流行のドレスが手に入らない。

男性はお酒や贅沢品もこれまでのように手に入らないので輸入に頼らなくてはいけない。
貿易をしようにも語学が堪能な通訳を紹介してもらう事もできなかったりと不便な状況に影響が起き始め。


学園側もその影響が起きたのだった。
まずは学食のメニューが極端に減り、パンの品質も悪くなった。

何故ならパンに使われている塩が帝都に少ししか仕入れることができなくなったのだ。

塩だけじゃなく高価な砂糖や上質な小麦粉もだ。
これまでお母様が農家との関係を良くして良心的な価格取引をしていたけど。

お母様が商売を辞めてしまって滞った。


…と言う事になっている。


お母様が公の場に立たなくなって二週間。
お兄様の看病の為に社交界にも、商会にも顔を出さずに領地に引っ込んだけど。


裏でこっそり貿易はしている。
ただ帝都内で今までのように活発にしていないだけだったのだ。


「セレニティー様!」

「大丈夫ですか」


私の友人であるスーニャ様とアリエッタ様だった。


「お聞きしましたわ。お母様の事」

「社交界から追放されたとか」

追放ではないんだけどね。
お兄様が馬鹿一行に巻き込まれて怪我をしてしまったから怒ったお母様がお仕置きをすることにした。


「リリアン様も、学園から追放さなるなんて…殿下は酷すぎますわ」

「ええ…先日の事件も」


あの茶番劇は多くの生徒も見ていたから仕方ない。


「そう言えば、例のなのですが」

「ええ、問題のですわね」


今回の騒動を引き起こしたきっかけにとなった例の少女の事だろう。


「ここ最近学園に来ていないのですが、ずっとお休みをされていて」

「それである噂が浮上したのですが…」


私は二人の話に耳を傾けようとした時だだった。
周りが騒がしく感じた。


「おい、セレニティー・トリアノン!」


私達の教室に一人の男子生徒が怒鳴り込んで来た。


「今すぐ出てこい!いるのは解っているんだからな」


公衆の面前で怒鳴り声をあげてマナーもまるでなっていない。


「何ですのあの方?」

「ほら、例のお馬鹿一行の下っ端ですわ」


ああ、そう言えいたかも。
取り巻きの中で一番目立たなそうなチビが。


やたらと私やリリアン様に絡んできてはいちゃもんを言う馬鹿。





しおりを挟む
感想 21

あなたにおすすめの小説

断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた

兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。

お馬鹿な聖女に「だから?」と言ってみた

リオール
恋愛
だから? それは最強の言葉 ~~~~~~~~~ ※全6話。短いです ※ダークです!ダークな終わりしてます! 筆者がたまに書きたくなるダークなお話なんです。 スカッと爽快ハッピーエンドをお求めの方はごめんなさい。 ※勢いで書いたので支離滅裂です。生ぬるい目でスルーして下さい(^-^;

幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。

灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。 曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。 婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。 前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました

kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」 王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。

花嫁に「君を愛することはできない」と伝えた結果

藍田ひびき
恋愛
「アンジェリカ、君を愛することはできない」 結婚式の後、侯爵家の騎士のレナード・フォーブズは妻へそう告げた。彼は主君の娘、キャロライン・リンスコット侯爵令嬢を愛していたのだ。 アンジェリカの言葉には耳を貸さず、キャロラインへの『真実の愛』を貫こうとするレナードだったが――。 ※ 他サイトにも投稿しています。

嘘をありがとう

七辻ゆゆ
恋愛
「まあ、なんて図々しいのでしょう」 おっとりとしていたはずの妻は、辛辣に言った。 「要するにあなた、貴族でいるために政略結婚はする。けれど女とは別れられない、ということですのね?」 妻は言う。女と別れなくてもいい、仕事と嘘をついて会いに行ってもいい。けれど。 「必ず私のところに帰ってきて、子どもをつくり、よい夫、よい父として振る舞いなさい。神に嘘をついたのだから、覚悟を決めて、その嘘を突き通しなさいませ」

【完結】真実の愛とやらに目覚めてしまった王太子のその後

綾森れん
恋愛
レオノーラ・ドゥランテ侯爵令嬢は夜会にて婚約者の王太子から、 「真実の愛に目覚めた」 と衝撃の告白をされる。 王太子の愛のお相手は男爵令嬢パミーナ。 婚約は破棄され、レオノーラは王太子の弟である公爵との婚約が決まる。 一方、今まで男爵令嬢としての教育しか受けていなかったパミーナには急遽、王妃教育がほどこされるが全く進まない。 文句ばかり言うわがままなパミーナに、王宮の人々は愛想を尽かす。 そんな中「真実の愛」で結ばれた王太子だけが愛する妃パミーナの面倒を見るが、それは不幸の始まりだった。 周囲の忠告を聞かず「真実の愛」とやらを貫いた王太子の末路とは?

処理中です...