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第二章
閑話4晒される噂②
しおりを挟む表向きはロイドと婚約したオレリアだったが本人の意思はまるで無視だった。
オレリアはジュレイド侯爵家から追い出されたも同然で無理矢理婚約した後にフォーカス家に内勤状態だったのだから。
「何なの、この噂は…」
今日はようやく邸から出ることができた。
仕事でフォーカス夫妻が不在であるため、ロイドにお願いをして舞踏会に連れてきてもらったのだが、侯爵令嬢時代とは異なり質素なドレスだった。
不満を抱きながらも舞踏会にいざ参加すもオレリアとロイドの噂で持ちきりだった。
いい噂ではなく悪い噂だ。
「何で私は悪役令嬢みたいに言われているの?いいえ、悪訳令嬢ならばまだいいわ…これじゃあ悪女じゃない」
ロマンス小説で描かれている悪訳令嬢は悪女はないのだ。
あくまで主人公を引き立てる役やライバルと描かれてることで有名だった。
だが、オレリアは親友から婚約者を寝取り、婚約をし。
挙句の果てに婚約破棄を解消にするように命じた後に慰謝料を請求しないようにキャサリンを脅したなどと噂を流されていた。
「私は何もしていないわ」
「噂だ。気にすることはない」
「気にするわよ!何で私がここまで悪く言われないとだめなの…大体私と貴方との婚約だって間違いじゃない」
「オレリア…そんな」
「だって貴方は私の騎士でしかないわ」
ロイドは空気に酔い、一時は婚約にのぼせ上っていた。
幼少期から恋心を抱くオレリアと結婚できることは幸福だとおもっていた。
しかし夢はすぐに覚めるものだった。
あっけなく甘い夢は覚めてしまったのだから。
「どうして私ばかりがこんな目に合うの!あれ以来キャサリンは手紙もよこさないし、噂を消そうともしないなんて!」
「オレリア…それは無理だ」
「何故よ!キャサリンならできるでしょう!」
人のうわさに戸は立てれない。
そんなことも解らないオレリアはこれまでどれだけキャサリンに守られていたか解っていなかった。
完璧なまでにフォロー役に徹底し、悪い噂を消すためにキャサリンがどれだけ動いていたか知りもしないのだ。
「何故私を助けないの!」
キャサリンに怒りを感じているオレリアは気づかない。
周りはオレリアに不快な感情を抱き、一人ヒステリックに声をあげているのを遠目から見ていることを。
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