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⑤
しおりを挟む「何するのよ!」
乱暴な真似をされ、私を見る目は冷たかった。
「それはこっちのセリフよ。アンタ最低よ」
「はぁ?」
私は何も悪くないわ。
飴を拒絶しただけなのに何でそんなことを言われないといけなのよ。
「うぁぁぁぁん!」
「ふぇぇぇん」
傍で泣いているうるさい子供を抱き上げあやしている二人の修道女。
普段なら鬱陶しいほどにお節介を焼いてくるけど、今は違った。
「サンディ、貴女には人を思う心が欠けています…子供の親切でさえ拒絶するとは」
院長が私に説教をするけど、そんなもの聞く気はなった。
「成長のない人…貴女には何所まで失望させられてらいのかしら」
元姑が私を見下すような視線を向けた。
何様なの?
自分は偉いとでもいいたげね?
「私は悪くないわ」
「ずっとそう言っていなさい。貴女は確かに病気です…心の病気です。人が必ず持っているものを忘れて生まれ、大人になってしまったのだから…心から哀れに思います」
まるで私を哀れだといたげだった。
この目がずっと嫌いだった。
初めてあった頃から私を認めないという表情だった。
「院長先生」
「はい…」
「残念ですが彼女は…」
「いいえ、申し訳ありません。すべて私の責任です」
まるで私が悪いような言い分だった。
そもそも私は頼んでないしこんなところに来たくなかった。
「サンディさん、貴女はどれだけ恵まれているか解っていません」
「は?」
「罪を犯した身でありながら慈悲を踏みにじったのだから」
押し付けられた親切なんて迷惑なだけ。
私は一度だって頼んだことはないし、毎日過酷な労働を強いられているのに給金がもらえるわけじゃない。
「サンディさん、貴女がどうしているか…反省をしているならミレイに合わせようかと思いましたが無理のようですね」
「えっ…」
「貴女はミレイにとって百害あって一利なし…今後合わせることはないと判断します」
「そんな…アンタにそんな権利は!」
「あります。私の孫です」
なんて最低な女なの。
ここに私が来ることになったのは最初から策略だったってこと?
じゃあ修道女もグルってことなのね!
「よくも…この人でなしが!」
「サンディ…なんてことを」
「うるさい!」
私に触れようとした見習い修道女の手を叩き、怒りのまま手をあげた。
「きゃああ!」
「ロバート!」
「アンタ!なんてことするのよ!」
すべてが敵だわ。
私は何所まで行っても敵だらけだというのが解った。
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