幼馴染に良い様に使われた、だから俺は彼女を見返す為にいい女と付き合う事にした。そして出会った女子はモデル活動をしていた隠れ美少女だった。

新名天生

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幼なじみと隣の席の女の子

勘違い?

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 雪乃と一緒に家に帰る。もう何百回、何千回こうやって家に帰ったかわからない。
 でも、こんなに気まずい事は今までなかった。

 でも……言わなければ、このままじゃいけないと俺は深呼吸して雪乃に切り出す。

「あの娘、綾波って言うんだ……」

「うへっげほっ、うほっ」

「大丈夫?」

「ああ、うふっ……だ、大丈夫」
 俺が言葉を発するために息を吸い込んだタイミングで雪乃に先に切り出される。
 思わず息を思いきり吸い込んでしまいむせてしまった……。

「仲良いの?」

「え? あ、まあ」

「どんな人?」

「あ、その、本を読んでいる人……かな?」
 どんな人と言われて直ぐ出てくるのは……人見知り? かと言ってそれを言うわけにはいかない。

「ああ、涼ちゃんの趣味と一緒だ」

「う、うん」

「そかそか、趣味の友達か、そか」
 安心している様な言い方……いや、どうせ俺の事キモイって思ってる癖に、どうせそのキモイオタク仲間だと思ってる癖に……。
 それにしても……やばい、完全に主導権を取られてしまった。
 いつものパターンに陥っている……いつもこうやって雪乃にはぐらかされる。

 駄目だこのままじゃ駄目だ。
 聞くって決めたんだ。今日こそあの時の事を……はっきりさせようって……。
 
「あ、あのさ! 雪乃に聞きたい事があるんだけど」

「なあに?」

「ちゅ、中学の時の……卒業前……高校の受験の合格発表の日、雪乃の家に行ったんだ……そしたら、雪乃の家から、確か中学の時の先輩が出てきて……俺にぶつかったんだ」

「……合格……亜紀ちゃん……かな?」

「亜紀ちゃん?」

「うん──中学の時の陸上の先輩、それで亜紀ちゃんがどうしたの?」
 雪乃はきょとんとしていた。なんだ? この違和感は……。
 でも、俺はあの時聞いてしまった事……。そして今までの事……今日の事……その全ての中心、俺達が変わってしまった核心の話を切り出した。

「その亜紀……さんが、俺にぶつかった時……言ったんだ……うわって……キモイって……」

「──キモイ? 亜紀ちゃんが?」

「ああ、確かに聞いたんだ……だから……雪乃と亜紀さんが……俺の事そう思ってたって……」
 俺がそう言うと、雪乃は真顔になった。 やっぱりと……俺がそう思った瞬間……。

「あはははははは」

「は?」

「うける……そうか、それでこの間からなんか機嫌が悪かったんだ、あはははは」
 そう言って雪乃は笑った……俺は何がなんだかわからなくなった。 なぜ笑う? そんなに面白い事か?

「うけるって……俺は!」

「──それはね、涼ちゃんのいつもの行動が悪いんだよ!」

「いつもの行動?」

「そ、涼ちゃんてさ、いつも私の部屋を見上げてたでしょ? 立ち止まってじーーっと」

「え? あ、うん……」

「それをね、見たんだって、亜紀ちゃんが、ストーカーが居るって」

「え?」

「私は知ってたし、涼ちゃんが私の事考えてくれてるなあ、って思ってたから、でもまあ、他人から見たらストーカーだよねええ」

「いや、え? ちょっと待って、え? は?」

「亜紀ちゃんには言ったんだけどねえ、まあ、亜紀ちゃんは、私が誰とも付き合って無いの知ってるから、涼ちゃんを完全にストーカ扱いしててさあ」

「──いや、ちょっと……え? 俺の……勘違い?」

「そそ、勘違い~~」

「えええええええ!」

「あははははは!」
 そう言って雪乃は笑った。お腹を抱えて笑い続けた。
 俺はパニックに陥る。勘違い? そんな……まさか……。
 
 全ては……俺の……全部俺の……勘違いだったって事?

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