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すべては幻、隣の庭は枯れ木の庭 2―8

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ルークは抱きしめるジェイドの腕の中で、身悶え、足を広げて、自分でも性器を扱いて見せた。
「このカラスウリ凄いわね、正気の時に本人が見たらどんな反応見せるかしら。本当に完全に理性が飛んでる」
ジェイドは淫乱に壊れたれたルークに見入りながらも、更にルークの体中の性感帯を撫でまわし、ルークが快楽で動けなくなるまで口づけをくりかえした。
「ぇ・・・ぁ」
ルークが身もだえる事すら出来なくなる位快楽に溺れた頃、ジェイドはルークの耳元で囁いた。
「ルーク、ルークはジェイドの事が好き?」
視線の焦点も合わす事がなくなったルークが微かに頷いた。
「ルークはジェイドが憎い?嫌い?」
ジェイドは今度は先ほどの質問とは逆の質問を投げかけた。
ルークが微かに首を振った。
カラスウリは今も延々と触手と雄しべでルークの性器と後口を激しく犯し続けている。ビシャビシャクチュクチュと卑猥な水音が絶えず部屋に響いていた。
「何か喋れる?」
「ジェイド、すき。ジェイド愛してる。真夜中の太陽」
喋れた褒美にキスをして、下枝を扱いてやると、ルークはアヘアヘと喘いで嬉しそうに微かに身を揺らした。
「・・・『真夜中の太陽』?」
「やけどしない、夜のおひさま」
「・・・?なにかしら?歌か小説の一説?」
「違う」
「まぁ良いわ。時間も少ないし、先に肝心な事を聞きましょう。ねぇ、ルーク」
ジェイドはルークにキスと愛撫を繰り返しながら話しかけた。
「初恋の青いドレスの女の子はいつ見たの?」
その夜、判断力と思考力をカラスウリの催淫剤に奪われたルークは、ジェイドに乞われるままに、聞かれた事を洗いざらい話した。
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