傲慢エルフと変態キメラ Vo1

すずひも屋 小説:恋川春撒 その他:せつ

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◆◇ドラゴンの獣人

マヤの家3-2

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マヤの隠れ家が、熱帯雨林にある事の最大の利点は、熱帯雨林には大小様々な魔獣が住んでおり、魔力源が豊富にあるという点だ。
ドラゴンは命を繋ぐために魔力が必須だけれど、別にそれは、必ずしも人間の魔力でなければならない、というわけではない。
ドラゴンが非常に人間の魔力を好んでいる、というだけだ。
何だったらその辺の魔獣を数匹食べれば、必要量は十分以上に摂取できるし、熱帯雨林ほど自然がある所ならば、空気中にも魔力が漂っているので意識しなくても皮膚吸収で大分賄える。
さらに言えば、下世話な話、原住民がいるならそこから調達する事も可能だろう。
町中に住むよりも圧倒的にマヤには良い環境だった。
ムー様とやらは、おそらく、マヤが人間の魔力を容易に摂取できなくなった時の事も考えてここに居を構えたのだろう。
屋敷には、ありとあらゆる防御魔法が施されていた。
この魔法に守られて、マヤは300年間、何とか無事に生きられたのだろうと、ガルフには容易に想像出来た。
「・・・お前、結構大事にされて育ったんだな」
「ん?えへへ?マヤ難しい言葉わからない」
「褒めた」
「ガルフ褒めてくれたの?嬉しい!」
マヤはウキウキとガルフの腕に自分の腕を絡ませて、家の中へとさそった。
入り口は、見るからに入り口と分かる出入口の隣の、一見ただの壁に見える方が開いた。
「マヤ、こっちの分かり安く、扉の形をしている方は出入口じゃないのか?」
「こっちは物置兼サンルームの出入り口なの」
ガルフが聞くと、マヤはケロリとそういった。
サンルームと言うには壁が多かった。
窓から覗き込むと、どう見ても住居にしか見えないインテリアと設備が整っていた。
恐らく、これもカモフラージュの一つなのだろう。
この部屋があるせいで、マヤの家はよくよく見ても、肉眼では岩の隙間を利用して作られた小さな住居にしか見えなかった。

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