傲慢エルフと変態キメラ Vo1

すずひも屋 小説:恋川春撒 その他:せつ

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◇マヤ

花街ヴィオモラ6

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案内人が紹介する混血の娼夫(婦)達はみんな本当に珍しい組み合わせのばかりだったがガルフの探している混血は居なかった。
「さすが、真っ先にここに来るだけあって中々好みが煩いですね」
溜息をつきながら案内人が両手を机に付く。
「すまねえな。噂を聞いて来たもんだからよ、ちょっとばかり期待が高まっちまってて。」
今探しているのはドラゴンと人間の混血だ。
かといって「火を噴く特技があるやつ」なんて聞いたら一発で警戒されるだろう。
時間をかけるしかないかとガルフが腹をくくった時だった。
「うーんあとは・・・アレ珍しいのかなぁ・・・?だんなタチ専門でしょ?」
そりゃまぁねと頷くガルフにだよねぇと案内人も渋い顔をしながら話を続ける。
「混血としての見た目の萌え要素皆無だと思うんですが・・組み合わせとしては珍しいのがあと一人いますよ。あまりに有名なんで血の組み合わせが珍しいの忘れてましたわ。
ヴィオモラ始まって以来一人しか出てない混血ですがね・・・相当な年増・・ですしー。だんな年増はいけますか?五十年以上のベテランですよ。」
「五十年?何族同士の混血だよ。エルフなら余裕だろう」
「いや、エルフの娼夫がいたら珍しくなくても真っ先に紹介しますよ。あんな綺麗なものそそられない男なんていないでしょ。」
俺もそのエルフなんだがなと心の中でつぶやきながら口を閉ざす。
タダでさえ見た目が派手なのにこの上規格外エルフなんだなんて態々言ったら余計この案内人に記憶が残ってしまう。
別に悪事を働いているワケではないが、調査員は記憶に残らない方が動きやすい。

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