傲慢エルフと変態キメラ Vo1

すずひも屋 小説:恋川春撒 その他:せつ

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◇マヤ

教会1

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『本日は、本協会の催し物にご来訪頂き誠に有難うございます、これより広場の舞台にて演劇〈勇者ガレリアの冒険魔王討伐と奇跡〉が上映されます。こころばかりでは在りますがお菓子も用意してございます。どうぞお楽しみ下さい。』拡声魔法かくせいまほうを付与した勇者信仰のガレリア教ザラキア教会建物内中に配管されている配声管はいせいかんから本日の教会の催し物の案内をする声が聞こえてくる。
ガルフはそれを不機嫌な顔で聞くとも無しに聞いていた。
チェチェイカ共和国は勇者信仰の熱い国だ。
花街ヴィオモラにすら教会はある。
何せ魔王との最後の決戦はチェチェイカ講和国の北部の山脈だったのだから。
勇者信仰が盛んになるのは勇者の出身地になりそうな物だが、勇者の種族や出身地に関しては諸説あり定かではない。
その強さからエルフだったとも人間だったとも言われている。
勇者を描いた絵は数えきれない程有るものの、ヒト型だったという共通点以外は絵によって勇者の絵姿は様々に違うので本当の所は分からないのだ。
プラチナブロンドの美貌のエルフの時もあれば黒髪の人間の少年の時もある。
ルビーの様な赤髪に黄金の瞳の女性の勇者の絵も有るし屈強な軍人老婆の勇者の絵も有る位だ。
妖魔と見まごうばかりの毛むくじゃらの男の絵も有る。
不思議な事に、勇者と一緒に魔王討伐に参加した長寿族のメンバー達ですら勇者に関する記憶はてんでバラバラなのだ。
曰く、非常に謙虚で剣の扱いに長けていたとか、イヤ、短気で直ぐ怒鳴り散らす魔法使いだったとか、「かたじけない」とかワケの分からない方言を使うやたら頑固な性格だったなんて言う蛇族までいる。
皆の記憶が全く違う上に姿形の記憶になると全員が全員自ら驚いて呆然となる位記憶が無い
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