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しおりを挟む「お父さん。」
呼ばれて振り向くとリーベがいた。
「リーベ!また僕のことお父さんて呼んでくれるんだね。」
「うん。お父さん今まで育ててくれてありがとう。」
天使のような笑顔。
親なら感極まる子供の一言に目頭が熱くなる。
「いっいいんだよ!リーベがおっきくなってくれただけでお父さんは幸せだから!」
「じゃあ、俺もっとおっきくなるからおっぱいちょうだい?」
屈託のない言葉。そうだよね。もっと成長して立派な勇者になりたいよね。
強請られるまま来ていたシャツを捲り上げてリーベに差し出す。
「術かけてないけど出るかな?」
「大丈夫。」
リーベは僕の背中に手を回して胸を突き出すように背を反らせると、ぱくっと片方の乳首を口に咥えた。
ちゅうっ
「んあぁっ……リーベっ、まっ……」
先端から吸い上げるようにちゅうっと吸い付く。
そうされると、何故か授乳していた時は感じなかった強い性感が襲ってきて焦った。
ちゅうちゅう吸われてはぱっと解放される動きを繰り返されて息が上がる。
「だめっ、もっ、吸っちゃ……はぁっ」
「まだおっぱい出てないよ?」
空いた方の乳首まで摘まれて絞り出すように上下に引っ張られた。
「わあぁ!……あっ、うそっ……きもちぃ…」
胸に吸い付くリーベをよく見ようとぼやけた目を凝らす。
そこで意識が急浮上して眼が覚めた。
視界の先には見慣れた寝室の天井。
「はぁ……ゆめ?……くはぁっ…」
夢で感じたのと同じ快感が体を襲って視線を落とすと、剥き出しの上半身の上で赤茶色の髪がふわふわ揺れていた。それに合わせるように胸からはずくずく気持ち良さが湧き上がってくる。
なんでか分からないけど、目が覚めたらリーベが僕の乳首を熱心に吸っている。
それがとにかく気持ちいい。
そんな状況に酷く頭が混乱した。
「まって……ひぅっ……もうそこミルク、出ないからぁっ!」
パニックで夢と現実がごちゃ混ぜになって、夢の話を持ち出しながら制止する。
引き剥がそうと手をリーベの頭に伸ばしたところで夢と同じように空いた方の乳首もきゅっと摘まれ、その衝撃で押し返すつもりの頭に指が縋り付いてしまった。
ファナス譲りの明るい毛髪が指に絡んでくしゃくしゃになる。
「当たり前だろ。男なんだから。」
呆れたように言ってまた何も出ないとわかりきっている粒に吸い付くリーベ。
なっ……その男のおっぱいを4歳近くまでしつこく飲んでたくせに!
なかなか乳離れしないの、どこか悪いんじゃないかって本当に悩んだんだぞ!
やっと頭も体もはっきりしてきて、快感に抗いながら体を捩ってどうにか抵抗する。
体格は僕の方が大人とはいえ勇者の資質を持ったリーベを完全に制圧することは難しい。けど暴れ続けていればリーベもそれ以上は手は出せない筈だ。
「大人しくしろって。また寝かすよ?」
「そっそしたら暫くごはん抜きだからっ!」
普通なら絶縁してもおかしくないことをされていると分かってはいる。
でも、リーベを絶縁?ありえないんだけどっ!
「じゃあ分かったよ。」
またリーベが何か呪文を唱えると、振り回していた手足がビリビリして力が入らなくなりくたりとベッドに投げ出してしまった。
いきんでも全く動かない腕を、リーベの指が這い回る。
痺れているのに触覚だけは妙に鋭くて、産毛を逆撫でされるのすらも仄かな気持ちよさを感じてしまった。
「んっ……今分かったって……」
「寝かせてないだろ。麻痺させちゃダメって言ってないし。」
なんたる屁理屈っ!!
「麻痺もダメ!」
「じゃあ今のが切れたらもうしない。」
「いつ切れるの!?」
「さあ?」
「今すぐ解きなさいっ!」
「解いても暴れない?」
「暴れない!暴れないから!」
リーベは僕の顔を覗き込んだ。
その髪色によく映えるエメラルド色の瞳はギラギラしていて、とても家族を見るような目に見えない。
初めて見るリーベの顔に背筋がゾクゾクしてなんとも言えない気持ちになった。
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