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果たして僕の読みは当たっていたようで、黙って返事を待つ僕の様子に少し瞳を揺らした後リーベは口を開いた。

「だって、ジルが帰ってこなくていいって言うし、マーサと結婚するって言うし……俺が、こんなに好きなのに……」

その言葉にピンと来た。
なるほど。
だとしたら僕はとんだ大馬鹿野郎だ。

「リーベ、ごめん。今までリーベの気持ちに気付いてあげられなくて……。大丈夫。それなら僕はマーサと結婚しないよ!」

「っ……ジル!」

嬉しそうな様子に、僕の予想は確信に変わる。

「息子の好きな女性を横取りするなんて、父親のする事じゃないからな!リーベが昔からマーサを大好きな事は知ってたけど、そんなに一途に想ってたなんて父さん知らなかったんだ。ごめんなびっくりさせて。」

「ふざけんなクソ親父が。」

「へ?」

今、は、初めて親父って呼ばれた!
何かいいな……父と息子って感じ!?

「……」

「リーベ?あの……も、もう一回親父って呼んでもいんだよ?」

「……もういい。あんたの考えはよーく分かった。」

それって僕の事もちゃんと父親として尊敬してくれるって事!?

「嬉しいよリーベっ!」

「けど俺だって諦める気は無いから。俺に毎日帰ってきて欲しくて仕方がなくなるようにしてあげる。マーサの事だって抱けない体にするから。」

へ?

いや、だから、マーサをリーベから取る気は無いって、今言ったよね?
これからもマーサに会いに帰りたいなら僕を気にせずそうしたら良いんだし。

「あっあのねリーベ……」

「もう黙って」

さっきと同じように、話の途中でリーベのキスが降ってくる。
まだ甘えたモードは続いているらしい。

また入り込んできた舌を、撫でられない頭の代わりに自分の舌でサラリと撫でてあげた。
そうすると、一瞬だけ舌の動きが止まった後一段と激しく口の中を舐め上げ始める。

「んっ……はぁ、……んむぅ……。」

唇を一層深く押し付けられて上顎を舐められ、背中がジンジンしてじっとしていられない気分になった。

思わず背中を反らすとマットと背の隙間に両腕を差し込まれてきつく抱き寄せられる。
リーベの体に自分の体が密着した。

下半身にぐりっとリーベの服の布地が擦れる直接的な感覚がして、下もとっくに服を脱がされていたと認識する。

リーベの舌は、上顎をしつこくなぞったり僕の舌に絡みついて引き出した舌を甘く噛んだり本当に好き放題してきた。
その刺激に僕が身じろぐ度に更にしつこくなるからタチが悪い。

こっちが酸欠になるくらいたっぷり口の中を舐めまわした後、唾液で光る唇が細い糸を引きながら離れていった。

自由になった口で大きく息を吸って荒くなった呼吸を整える。
それも直ぐにリーベの次の行動に遮られた。

「はぁっ……そこ、ダメだって……」

リーベが口に溜めた唾液を僕の乳首に落とし、舌の先で塗り込むようにくちゅくちゅと広げ始めた。
片方が済むともう片方も同じように濡らされる。

十分なくらいに潤ったそこに、背中を解放した腕が辿り着いて弄び始めた。

「違うだろ。俺に弄って貰わないとダメなんだって。ちゃんと分かって。」

唾液を染み込ませるように滑りを借りて人差し指と中指で粒を転がすように捏ねられる。

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