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4月8日の季語と俳句

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4月8日の季語と俳句

4月8日は、桜が満開を迎える春爛漫の季節です。この日は、花まつり、青饅頭、百千鳥など、春を感じさせる季語が多くあります。

花まつり

4月8日は、お釈迦様の誕生を祝う「花まつり」です。寺院では甘茶をかけられた釈迦像を前に、子供たちが花を散らす花御堂が設けられます。

青饅頭

花まつりには、青色に染めた饅頭が供えられます。青色は、悟りの境地を表す色とされています。

百千鳥

春になると、多くの千鳥が北へ渡ってくるため、「百千鳥」という季語が生まれました。千鳥の鳴き声は、春の訪れを告げる音として親しまれています。

虚子忌

4月9日は、俳人・高浜虚子の命日です。虚子は、俳句雑誌「ホトトギス」の創刊者であり、俳壇に大きな影響を与えました。

花冷え

4月に入っても、朝晩は冷え込むことがあります。このような寒さを「花冷え」と言います。

蛙の目借時

蛙は、この時期に産卵するため、「蛙の目借時」という季語が生まれました。

シクラメン

シクラメンは、冬から春にかけて花を咲かせる花です。最近は、4月8日の花まつりに供える花としても人気があります。

桃の花

桃の花は、桜より少し遅れて咲きます。桃の花は、ピンク色または白色で、春の訪れを告げる美しい花です。



鳥がさえずる様子を「囀」と言います。4月は、鳥たちが盛んにさえずる季節です。

その他

上記以外にも、4月8日には「花」、「桜」、「朝寝」、「鮎の子」、「温む水」、「ポプラの絮」、「霞」、「辛夷」などの季語があります。

以下、4月8日の季語を使った俳句をいくつか紹介します。

花まつり 青き饅頭 捧げけり (花まつりに、青饅頭を捧げる様子を詠んだ句)
百千鳥 啼きつつ帰る 故郷へ (百千鳥が啼きながら故郷へ帰る様子を詠んだ句)
花冷えや 句稿読み返す 炉の火に (花冷えの中、炉の火を見ながら句稿を読み返す様子を詠んだ句)
蛙の目 借るに暇なし 恋の種 (蛙の目借りに忙しい様子を詠んだ句)
シクラメン 花びら散らす 花御堂 (花まつりの花御堂にシクラメンの花びらが散っている様子を詠んだ句)
桃の花 匂う春の 旅の宿 (桃の花の香りが漂う春の旅の宿を詠んだ句)
囀り 聞こゆる山の 奥深き (山の奥深くから聞こえる鳥のさえずりを詠んだ句)
桜花 散るは惜しけれ 名残惜し (桜の花が散るのを惜しむ様子を詠んだ句)
朝寝の 夢は朧月夜なりけり (朝寝の夢の中で見た月夜を詠んだ句)
鮎の子 川を下りゆく 花曇り (鮎の子が川を下っていく様子を詠んだ句)
温む水 鯉の背びれ を洗うかな (温かい水の中で鯉が背びれを洗っている様子を詠んだ句)
ポプラの絮 空に舞ひ散る 春の風 (ポプラの絮が空に舞っている様子を詠んだ句)
花御堂 童子の歌声 風にのり (花御堂で童子が歌っている様子を詠んだ句)
霞立つ 山を遠くに 花祭 (霞の立つ山を遠くに眺めながら花まつりを祝う様子を詠んだ句)
辛夷の花 白きを誇る 庭の隅 (辛夷の花が白く美しく咲いている様子を詠んだ句)
桜花 散りて後の 山の静けさ (桜の花が散った後の山の静けさを詠んだ句)
4月8日は、桜が満開を迎える美しい季節です。

この日の季語を参考に、ぜひ俳句を詠んでみてください。
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