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徒然草 第二段
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徒然草 第二段
原文
いにしへの聖の御代の政をも忘れ、民の愁へ、国のそこなはるゝをも知らず、万にきよらを尽していみじと思ひ、所せきさましたる人こそ、うたて、思ふところなく見ゆれ。
「衣冠より馬・車にいたるまで、あるにしたがひて用ゐよ。美麗を求むることなかれ」とぞ、九条殿の遺誡にも侍る。
順徳院の、禁中の事ども書かせ給へるにも、「おほやけの奉り物は、おろそかなるをもてよしとす」とこそ侍れ。
現代語訳
古き良き聖帝のご親政をも忘れ去り、民草の愁い、国が衰滅の一途を辿っていることすら知らずに、万事に豪奢を極め、またそれこそが最善であると思い上がって、威風辺りを払うがごとく振る舞っている人こそ、お気の毒様、頭ン中は空っぽである。
「衣冠より馬・車にいたるまで、有るにしたがひて用ゐよ。美麗を求むることなかれ」とぞ、九条殿の遺誡にも侍る。
順徳院の、禁中の事ども書かせ給へるにも、「おほやけの奉り物は、おろそかなるをもテよしとす」とこそ侍れ。
解釈
徒然草第二段は、形式主義や虚飾を排し、質素な生活を尊ぶ内容となっています。
古き良き時代への憧憬: 作者は、古き良き聖帝のご親政を懐かしんでいます。これは、当時の社会に対する批判と、理想的な社会への憧憬を表現したものと言えるでしょう。
形式主義への批判: 作者は、万事に豪奢を極め、形式ばかりを気にする人々を批判しています。これは、当時の貴族社会における風潮に対する批判と、真の価値観への回帰を訴えたものと言えるでしょう。
質素な生活の尊さ: 作者は、衣食住などにおいて質素な生活を送ることが大切であると考えています。これは、物質主義を排し、精神的な豊かさを追求する思想を表現したものと言えるでしょう。
九条殿の遺誡: 九条殿は、鎌倉時代の政治家・歌人です。九条殿の遺誡は、質素な生活を送り、形式主義を排することを説いたものとして知られています。
順徳院: 順徳院は、鎌倉時代の天皇です。順徳院は、質素な生活を送り、形式主義を排することを奨励しました。
その他
第二段は、徒然草の中でも特に有名な段の一つです。
第二段は、簡潔な文章でありながら、深いメッセージを伝えています。
第二段は、現代人にも多くの示唆を与えてくれる内容となっています。
参考資料
徒然草: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%92%E7%84%B6%E8%8D%89
徒然草 現代語訳: https://yozora.main.jp/cgi-bin/inp/sagyo.cgi?p=002238
徒然草を読む
徒然草は、現代語訳されたものが多数出版されています。また、インターネット上でも無料で読むことができます。興味のある方は、ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
原文
いにしへの聖の御代の政をも忘れ、民の愁へ、国のそこなはるゝをも知らず、万にきよらを尽していみじと思ひ、所せきさましたる人こそ、うたて、思ふところなく見ゆれ。
「衣冠より馬・車にいたるまで、あるにしたがひて用ゐよ。美麗を求むることなかれ」とぞ、九条殿の遺誡にも侍る。
順徳院の、禁中の事ども書かせ給へるにも、「おほやけの奉り物は、おろそかなるをもてよしとす」とこそ侍れ。
現代語訳
古き良き聖帝のご親政をも忘れ去り、民草の愁い、国が衰滅の一途を辿っていることすら知らずに、万事に豪奢を極め、またそれこそが最善であると思い上がって、威風辺りを払うがごとく振る舞っている人こそ、お気の毒様、頭ン中は空っぽである。
「衣冠より馬・車にいたるまで、有るにしたがひて用ゐよ。美麗を求むることなかれ」とぞ、九条殿の遺誡にも侍る。
順徳院の、禁中の事ども書かせ給へるにも、「おほやけの奉り物は、おろそかなるをもテよしとす」とこそ侍れ。
解釈
徒然草第二段は、形式主義や虚飾を排し、質素な生活を尊ぶ内容となっています。
古き良き時代への憧憬: 作者は、古き良き聖帝のご親政を懐かしんでいます。これは、当時の社会に対する批判と、理想的な社会への憧憬を表現したものと言えるでしょう。
形式主義への批判: 作者は、万事に豪奢を極め、形式ばかりを気にする人々を批判しています。これは、当時の貴族社会における風潮に対する批判と、真の価値観への回帰を訴えたものと言えるでしょう。
質素な生活の尊さ: 作者は、衣食住などにおいて質素な生活を送ることが大切であると考えています。これは、物質主義を排し、精神的な豊かさを追求する思想を表現したものと言えるでしょう。
九条殿の遺誡: 九条殿は、鎌倉時代の政治家・歌人です。九条殿の遺誡は、質素な生活を送り、形式主義を排することを説いたものとして知られています。
順徳院: 順徳院は、鎌倉時代の天皇です。順徳院は、質素な生活を送り、形式主義を排することを奨励しました。
その他
第二段は、徒然草の中でも特に有名な段の一つです。
第二段は、簡潔な文章でありながら、深いメッセージを伝えています。
第二段は、現代人にも多くの示唆を与えてくれる内容となっています。
参考資料
徒然草: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%92%E7%84%B6%E8%8D%89
徒然草 現代語訳: https://yozora.main.jp/cgi-bin/inp/sagyo.cgi?p=002238
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徒然草は、現代語訳されたものが多数出版されています。また、インターネット上でも無料で読むことができます。興味のある方は、ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
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