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11.その愛は永遠に…②
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三人の傍にやってきた私の存在に彼らが気づくことはなかった。カイルとエミリー様は私に背を向けているし、男性の目にはカイル達しか見えていないようだった。
男性とエミリー様が二人で言い争っているようで、カイルの声は聞こえてこない。
「今更俺と縁を切るなんてどういうつもりだ、エミリー!俺がお前にどれほど尽くしたと思っているんだ!」
「な、何を言っているの。そんなこと知らないわ、言いがかりよ!あなたが勝手にやっていたことじゃない。尽くしたなんて被害妄想も大概にして頂戴!
こんな所でいい迷惑だわ!」
「なんだとっ!おい、こっちに来い」
「きゃっ、やめて…いや、」
男性の手はエミリー様へと伸びていくが、彼女は咄嗟に身を捩ってその手に捕まらないようにする。
そしてカイルに身を寄せて、彼の腕にしがみつき『カイル、お願い…助けて…』とか細い声で助けを求める言葉を口にしている。
私に背を向けていたのでカイルの声はよく聞こえなかったけど、『……リー、やめろ』と強い口調で誰かを止めようとしているのが聞こえてきた。
私が一度も聞いたことがない声音だった。
きっと愛する人に言いがかりをつけている男性を咎めているのだろう。
誰だって愛する人を守る為には必死になる。
温厚な彼も愛する人の為なら声を荒げることも厭わないのだろう。
私は優しい声しか聞いたことがない。
彼が私に向ける顔は政略結婚の妻に見せる優しい顔だけだ。
ズキンッ…、分かっていることなのに胸が痛む。
男性がカイルにしがみついているエミリー様を無理やり離そうと彼女の腕を掴む。
バランスを崩し三人の身体が揺れる、小柄なエミリー様は今にも階段から足を踏み外しそうだった。
あ、危ないっ!
このままでは落ちてしまうっ!
そう思ったと同時に身体が勝手に動いていた。
傾いたエミリー様の身体を力いっぱいカイルの方へと押し戻し、その反動で私の身体は宙へと投げ出され落下していく。
落ちていく私にはエミリー様を腕に抱いているカイルの姿が見えた。
彼は驚いたように目を見開き私に手を伸ばそうとしているけど、エミリー様を胸に抱いているからその手が私に届くことはない。
それを見て『これが求めていた答えなんだ』と理解できた。
やっと正しい答えが見つかった…。
これだったのね…誰もが幸せになれる方法は…。
落ちていくことに不思議なほど恐怖を感じない、それどころかこれから起こることに喜びすら感じしまう。
ゴンッ、ドッスン!!
鈍い音とともに私の身体は固い床に打ち付けられ、周囲から甲高い悲鳴が上がる。
経験したことがない痛みが全身を襲い指一本でさえ動かすことが出来ない。そのうえ息を吸うたびに何かが突き刺さっているかのように胸に激痛が走る。
『ゴホ、ゴッボ…』と生暖かい液体が口から流れ出る、それは真っ赤な血だった。
そして額から流れ出た血が微かに開いている目に入り、赤いカーテンで覆ったように目に映るものをぼやけた赤色に変えていく。
誰も悪いわけではない。
これはただの不幸な事故。
それが誰もが傷つかない、みなが幸せになる方法だった。
私は全てを終わりに出来る、侯爵家も事故による死別なら援助金の返還は求められない、子爵家次期当主であるカイルの名誉も保たれる。そして彼は愛する人を迎えられる。
…全てが完璧だった、誰にとっても。
だって不注意な私が一人で足を踏み外して死ぬだけなのだから問題は起きない。
これはただの事故と証言してくれる人はたくさんいる。
階段下に倒れている私のもとに人々が集まってくる。
その中にはカイルや両親の姿もある…気がするけど、血に覆われた瞳ではよく見えないし耳も聞こえないみたいだ。
「サマンサー!!しっかりしろ、すぐに医者が来るから大丈夫だからな。
ああ、なんでこんなことに…。
こんなに血が、ああ…止まらない。
くそっ、なんで止まらないんだ。
止まれ、どうか止まってくれ。
駄目だ、諦めるなサマンサ!
絶対に助けるから。
サマンサ愛しているんだ…君のことを心から。
これから一緒に笑って喧嘩して子供を育てて…そして歳を重ねて…いくんだろう?
なあ…そうだろう、結婚式で誓ったじゃないか!
ああそんな、嘘だろうサマンサ…。
愛しているんだ、私を置いて逝かないでくれーー」
冷たくなっていく私の頬を上から落ちてくる温かい何かが濡らしていく。
それがとても気持ちいい。
誰かに優しく抱かれている、誰かしら…?
カイルのような気がするわ。
…よく見えない、カイルなの…。
泣いているの…。
これは涙なの?
どうして…なにがそんなに悲しいの…。
朦朧とした意識とよく見えない目で私の身体を労る様に抱いてくれている人物の顔を見ようとする。
カイルが泣いているように見えるけど…それが本当かどうかもうよく分からない。
血のせいなのか視界はぼやけている。
辛うじて唇が動いていることが分かったけれども、完全に聴覚を失っているようでなにも聞こえない。
カイルの悲痛な叫びは私の壊れた耳にはもう届かない。
「ああ神様、連れて行かないでくれ。
彼女は私の大切な妻なんだ、愛する妻なんだ。
愛している、あいして…いるんだ、サマ…ンサ」
ごめんなさい、もう聞こえないわ…。
あなたの声を最後に聞きたかったけど。
…もう無理なの、なにも聞こえてこないの。
死にゆく私にカイルは夫として求められる言葉を口にしているのだろう、いつもの優しい声音で。
それでもいい、…その声が好きなのだから。
最後まで夫として寄り添ってくれる貴方に私は妻として最後の言葉を贈ろうとする。
どうか幸せになって…。
愛する貴方には幸せになって欲しいの。
嘘じゃないわ、本当よ…。
最後に…笑顔をみ…せて。
大好きなあなた…のえがおを…。
どうか、お願いカイル…。
私は彼の笑顔が見たいから最後の力を振り絞って彼を幸せにする言葉を紡いでみせる、それは彼とエミリー様の未来を祝福する言葉。
「カイル…愛する人とおしあわ…せに…」
「うっうう、あああああああ…サ…マンサ…」
私にだけ聞こえないカイルの絶叫が広間に響き渡る。
ああ、そう笑ってくれるのね。
喜んでくれているのね。
愛を引き裂くものはもうすぐいなくなるわ。
これでいいわ…これで。
もう終わりにしましょう。
二人の愛は永遠だから……。
血で覆われよく見えないはずなのに彼の最高の笑顔がはっきりと見える。『どうしてだろう』という疑問はすぐに消える、死にゆく私が考えても仕方がないことだから。
最後に大好きな貴方の笑顔を瞼に焼き付けることが出来たのだから、それだけでいい。
そして笑顔を浮かべながら『ありがとう、サマンサ』と囁く彼の甘い声を聞く。
…視覚と聴覚を失っているはずなのに。
どうやら神様は最後に素敵な贈り物を私にくれたようだ。誰も傷つけずにみなを幸せにした私へのご褒美だろうか。
見えない目と聞こえない耳の代わりに、神様の目と耳で得た真実を私に一瞬だけ与えてくれているのだろう。
きっとそうね…。
愛されない私を神様は愛してくれたのかしら。
ふふ、それならいいな…。
愛する人が幸せになると分かっているから死ぬのは怖くない、後悔もない。
私は今、この瞬間最高に幸せだ。
身体からすっと嘘のように痛みが引いていく、心地よい場所へと何かが導いてくれている。
これで終わる、幸せを抱いたままようやく終われるのだ。
意識を失う前にカイルの絶叫と父の懺悔が聞こえてきた気がしたけれども、それはきっと夢に違いない。もう私の耳は壊れているのだからなにも聞こえてこないはず。
神様の最後の贈り物だけが真実なのだ。
息を止めたサマンサの顔は穏やかな笑みが浮かんでいた。あれ程の苦痛を肉体に受けていたというのに、その表情には苦しみはなかった。
周囲にいる人々は自分達が彼女の噂を口にしていた事実がなかったかのように悲痛な表情を浮かべて若すぎる彼女の死を悼んでいた。
サマンサの夫であるカイルの悲痛な叫びと彼女の実父であるミラー侯爵の愚かな懺悔を聞いた人々の鋭い視線の先にはエミリー・ブラント伯爵令嬢が青ざめた表情で立ち竦んでいる。
軽蔑の眼差しに晒され彼女は自分の未来を悟った。絶望から震えが止まらないが誰も手を差し伸べることはない。
貴族社会は甘くない。
この社交界では人の不幸に群がり他人の痛みにはどこまで鈍感なふりをする。生き抜くには同調するのがもっとも簡単な方法、だからこそ誰もが我が身可愛さに…噂を囁く。
真の悪女の存在、愚かな夫、娘を死に追いやった実父。素晴らしい役者、いいや生贄は完璧に揃っている。
この瞬間、新たな噂が誕生した。
人々の口からは新たな噂が変化しながら紡ぎ出され、広間は哀悼と噂が入り混じり異様な雰囲気を醸し出している。
サマンサの死に関わった人物達はもう噂から逃れられない。
どんなことをしても…。
どんなに月日が経とうとも…。
その重すぎる罪から逃れる術はない、許されることもない…だろう。
(完)
*********************
これにて完結です。
最後まで読んで頂き有り難うございました。
今回は救いのないお話を書いたので、次はハッピーエンドのお話を書きたいと考えております。
次回作も読んでいただけたら幸いです。
男性とエミリー様が二人で言い争っているようで、カイルの声は聞こえてこない。
「今更俺と縁を切るなんてどういうつもりだ、エミリー!俺がお前にどれほど尽くしたと思っているんだ!」
「な、何を言っているの。そんなこと知らないわ、言いがかりよ!あなたが勝手にやっていたことじゃない。尽くしたなんて被害妄想も大概にして頂戴!
こんな所でいい迷惑だわ!」
「なんだとっ!おい、こっちに来い」
「きゃっ、やめて…いや、」
男性の手はエミリー様へと伸びていくが、彼女は咄嗟に身を捩ってその手に捕まらないようにする。
そしてカイルに身を寄せて、彼の腕にしがみつき『カイル、お願い…助けて…』とか細い声で助けを求める言葉を口にしている。
私に背を向けていたのでカイルの声はよく聞こえなかったけど、『……リー、やめろ』と強い口調で誰かを止めようとしているのが聞こえてきた。
私が一度も聞いたことがない声音だった。
きっと愛する人に言いがかりをつけている男性を咎めているのだろう。
誰だって愛する人を守る為には必死になる。
温厚な彼も愛する人の為なら声を荒げることも厭わないのだろう。
私は優しい声しか聞いたことがない。
彼が私に向ける顔は政略結婚の妻に見せる優しい顔だけだ。
ズキンッ…、分かっていることなのに胸が痛む。
男性がカイルにしがみついているエミリー様を無理やり離そうと彼女の腕を掴む。
バランスを崩し三人の身体が揺れる、小柄なエミリー様は今にも階段から足を踏み外しそうだった。
あ、危ないっ!
このままでは落ちてしまうっ!
そう思ったと同時に身体が勝手に動いていた。
傾いたエミリー様の身体を力いっぱいカイルの方へと押し戻し、その反動で私の身体は宙へと投げ出され落下していく。
落ちていく私にはエミリー様を腕に抱いているカイルの姿が見えた。
彼は驚いたように目を見開き私に手を伸ばそうとしているけど、エミリー様を胸に抱いているからその手が私に届くことはない。
それを見て『これが求めていた答えなんだ』と理解できた。
やっと正しい答えが見つかった…。
これだったのね…誰もが幸せになれる方法は…。
落ちていくことに不思議なほど恐怖を感じない、それどころかこれから起こることに喜びすら感じしまう。
ゴンッ、ドッスン!!
鈍い音とともに私の身体は固い床に打ち付けられ、周囲から甲高い悲鳴が上がる。
経験したことがない痛みが全身を襲い指一本でさえ動かすことが出来ない。そのうえ息を吸うたびに何かが突き刺さっているかのように胸に激痛が走る。
『ゴホ、ゴッボ…』と生暖かい液体が口から流れ出る、それは真っ赤な血だった。
そして額から流れ出た血が微かに開いている目に入り、赤いカーテンで覆ったように目に映るものをぼやけた赤色に変えていく。
誰も悪いわけではない。
これはただの不幸な事故。
それが誰もが傷つかない、みなが幸せになる方法だった。
私は全てを終わりに出来る、侯爵家も事故による死別なら援助金の返還は求められない、子爵家次期当主であるカイルの名誉も保たれる。そして彼は愛する人を迎えられる。
…全てが完璧だった、誰にとっても。
だって不注意な私が一人で足を踏み外して死ぬだけなのだから問題は起きない。
これはただの事故と証言してくれる人はたくさんいる。
階段下に倒れている私のもとに人々が集まってくる。
その中にはカイルや両親の姿もある…気がするけど、血に覆われた瞳ではよく見えないし耳も聞こえないみたいだ。
「サマンサー!!しっかりしろ、すぐに医者が来るから大丈夫だからな。
ああ、なんでこんなことに…。
こんなに血が、ああ…止まらない。
くそっ、なんで止まらないんだ。
止まれ、どうか止まってくれ。
駄目だ、諦めるなサマンサ!
絶対に助けるから。
サマンサ愛しているんだ…君のことを心から。
これから一緒に笑って喧嘩して子供を育てて…そして歳を重ねて…いくんだろう?
なあ…そうだろう、結婚式で誓ったじゃないか!
ああそんな、嘘だろうサマンサ…。
愛しているんだ、私を置いて逝かないでくれーー」
冷たくなっていく私の頬を上から落ちてくる温かい何かが濡らしていく。
それがとても気持ちいい。
誰かに優しく抱かれている、誰かしら…?
カイルのような気がするわ。
…よく見えない、カイルなの…。
泣いているの…。
これは涙なの?
どうして…なにがそんなに悲しいの…。
朦朧とした意識とよく見えない目で私の身体を労る様に抱いてくれている人物の顔を見ようとする。
カイルが泣いているように見えるけど…それが本当かどうかもうよく分からない。
血のせいなのか視界はぼやけている。
辛うじて唇が動いていることが分かったけれども、完全に聴覚を失っているようでなにも聞こえない。
カイルの悲痛な叫びは私の壊れた耳にはもう届かない。
「ああ神様、連れて行かないでくれ。
彼女は私の大切な妻なんだ、愛する妻なんだ。
愛している、あいして…いるんだ、サマ…ンサ」
ごめんなさい、もう聞こえないわ…。
あなたの声を最後に聞きたかったけど。
…もう無理なの、なにも聞こえてこないの。
死にゆく私にカイルは夫として求められる言葉を口にしているのだろう、いつもの優しい声音で。
それでもいい、…その声が好きなのだから。
最後まで夫として寄り添ってくれる貴方に私は妻として最後の言葉を贈ろうとする。
どうか幸せになって…。
愛する貴方には幸せになって欲しいの。
嘘じゃないわ、本当よ…。
最後に…笑顔をみ…せて。
大好きなあなた…のえがおを…。
どうか、お願いカイル…。
私は彼の笑顔が見たいから最後の力を振り絞って彼を幸せにする言葉を紡いでみせる、それは彼とエミリー様の未来を祝福する言葉。
「カイル…愛する人とおしあわ…せに…」
「うっうう、あああああああ…サ…マンサ…」
私にだけ聞こえないカイルの絶叫が広間に響き渡る。
ああ、そう笑ってくれるのね。
喜んでくれているのね。
愛を引き裂くものはもうすぐいなくなるわ。
これでいいわ…これで。
もう終わりにしましょう。
二人の愛は永遠だから……。
血で覆われよく見えないはずなのに彼の最高の笑顔がはっきりと見える。『どうしてだろう』という疑問はすぐに消える、死にゆく私が考えても仕方がないことだから。
最後に大好きな貴方の笑顔を瞼に焼き付けることが出来たのだから、それだけでいい。
そして笑顔を浮かべながら『ありがとう、サマンサ』と囁く彼の甘い声を聞く。
…視覚と聴覚を失っているはずなのに。
どうやら神様は最後に素敵な贈り物を私にくれたようだ。誰も傷つけずにみなを幸せにした私へのご褒美だろうか。
見えない目と聞こえない耳の代わりに、神様の目と耳で得た真実を私に一瞬だけ与えてくれているのだろう。
きっとそうね…。
愛されない私を神様は愛してくれたのかしら。
ふふ、それならいいな…。
愛する人が幸せになると分かっているから死ぬのは怖くない、後悔もない。
私は今、この瞬間最高に幸せだ。
身体からすっと嘘のように痛みが引いていく、心地よい場所へと何かが導いてくれている。
これで終わる、幸せを抱いたままようやく終われるのだ。
意識を失う前にカイルの絶叫と父の懺悔が聞こえてきた気がしたけれども、それはきっと夢に違いない。もう私の耳は壊れているのだからなにも聞こえてこないはず。
神様の最後の贈り物だけが真実なのだ。
息を止めたサマンサの顔は穏やかな笑みが浮かんでいた。あれ程の苦痛を肉体に受けていたというのに、その表情には苦しみはなかった。
周囲にいる人々は自分達が彼女の噂を口にしていた事実がなかったかのように悲痛な表情を浮かべて若すぎる彼女の死を悼んでいた。
サマンサの夫であるカイルの悲痛な叫びと彼女の実父であるミラー侯爵の愚かな懺悔を聞いた人々の鋭い視線の先にはエミリー・ブラント伯爵令嬢が青ざめた表情で立ち竦んでいる。
軽蔑の眼差しに晒され彼女は自分の未来を悟った。絶望から震えが止まらないが誰も手を差し伸べることはない。
貴族社会は甘くない。
この社交界では人の不幸に群がり他人の痛みにはどこまで鈍感なふりをする。生き抜くには同調するのがもっとも簡単な方法、だからこそ誰もが我が身可愛さに…噂を囁く。
真の悪女の存在、愚かな夫、娘を死に追いやった実父。素晴らしい役者、いいや生贄は完璧に揃っている。
この瞬間、新たな噂が誕生した。
人々の口からは新たな噂が変化しながら紡ぎ出され、広間は哀悼と噂が入り混じり異様な雰囲気を醸し出している。
サマンサの死に関わった人物達はもう噂から逃れられない。
どんなことをしても…。
どんなに月日が経とうとも…。
その重すぎる罪から逃れる術はない、許されることもない…だろう。
(完)
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これにて完結です。
最後まで読んで頂き有り難うございました。
今回は救いのないお話を書いたので、次はハッピーエンドのお話を書きたいと考えております。
次回作も読んでいただけたら幸いです。
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