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第2話 明るい彼女と口下手な僕
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僕とクリスは高校生になっていた。クリスはますます魅力的な女性になって、大勢のボーイフレンドが出来ていた。せめてクリスと僕が同じクラスだったら、彼女に近付く男子学生達を追い払う事が出来たかもしれないのに・・。でも僕は口下手出し、クリスに気の利く言葉の1つもかけてあげる事が出来ない。だから僕は自分を変えたくて柄にもなく演劇部に入部してしまった。そして不思議な事に、普段は引っ込み思案で駄目な僕なのに、何故か演技をすればまるで別人のように変わる事が出来きた。そうして僕はますます演劇に飲める込むようになっていった。
「リアム様ーっ!」
校門に差し掛かったところで、背後から僕を大きな声で元気よく呼ぶ声が聞こえてきた。振り向くと僕の可愛い婚約者のクリスが息を切らせながら走って追いかけて来てくれる。フフ・・本当にクリスは可愛いなあ。僕なんかには勿体ない位の女の子だ。
だから僕はいつも少しだけ彼女と距離を空けて接している。それはつまらない男だと思われて、クリスにいつか捨てられてしまうのでは無いかと恐怖心があった為だ。
だって皆隙あればクリスに告白しようとしてるのだから。彼女には僕と言う婚約者がいるっていうのに・・・。
「おはよう、クリス。」
だから僕はせめて挨拶だけは笑顔でしようと務めている。
「おはようございます、リアム様。」
クリスは僕に満面の笑みを浮かべてくれている。そのあまりの可愛さに思わず彼女に触れそうになって・・・僕は慌てて手を引っ込めると言った。
「クリスは今日も元気だね。」
駄目だ、クリスと話していると嬉しさでどうしても顔が笑ってしまう。
「ウッ!」
すると何故かクリスが突然胸を押さえてしまった。
「ど、どうしたの?クリス。」
心配になって僕は声を掛けた。
「い、いえ・・・リアム様のあまりの眩しい笑顔に胸が射貫かれただけですから。でも大丈夫。心臓は避けてくれたので私は見ての通り無事ですよ。」
クリス・・・。ああ、本当に君はどうしていつも僕が欲しいと思う言葉をくれるんだろう?ねえ、クリス。僕は君の意見も聞かずに強引に婚約を結んでしまったけど・・後悔していなよね?僕の事・・・好き?
だけど、その台詞は怖くて聞けない。だから代わりに別の事を伝える。
「本当に・・クリスはいつも面白いことを言うよね?」
「そうでしょうか?でもきっとそれはリアム様のせいですよ。」
「え?僕の?」
どうして僕のせいなんだろう?
「ええ、そうです。リアム様の笑顔があまりにも美しくて、大好きだからその笑顔が見たくて、つい笑わせるような事を言ってしまうんです。お望みならあと30個以上は笑わせる話を持っていますよ?」
クリス・・・。僕も気の利いたセリフを言って君を喜ばせてあげたいよ・・・。でも僕には女性を喜ばせる言葉が思いつかない。何て駄目な男なんだろう。
「クリスは本当に明るいよね。一緒にいると飽きないよ。」
「ええ、それが私の長所ですから。」
やっぱりクリスを婚約者に選んで正解だった。だってこんなに可愛くて、明るくて、人を楽しませる話術を持っているんだから。僕には勿体ない位の婚約者だなあと改めて思ってしまう。
「おはようございます。リアム様、エバンズさん。」
その時、僕達の背後から同じ演劇部のナディア・トーレスが声を掛けてきた。
彼女は2か月後の舞台で僕と恋人同士の役を演じるんだけど、どうにも思い込みの激しい性格みたいで、最近はプライベートでも僕にべったりしてくるようになってきて、正直に言うと迷惑な存在だ。
嫌だなあ・・・折角の僕とクリスの時間を邪魔しないで貰いたいよ。
「やあ、おはよう。トーレス。」
「おはようございます、トーレスさん。」
するとナディアは少しむくれた顔をすると僕に言う。
「もう、リアム様。あれ程私の事はナディアと呼んで下さいと言っているではありませんか。」
ええ?何故僕が君の事をとファーストネームで呼ばなければならないの?!すると次にナディアは僕のクリスにとんでもない事を言って来た。
「エバンズさん、今度の学園際でリアム様と大事なお話があるので席を外して頂けませんか?」
え?!僕は別に大事な話なんて君とは無いよっ?!驚いてナディアを見ると、クリスが言った。
「あ、すみませんでした。気が付かなくて。それでは私は失礼しますね。」
そして止める間もなくクリスは走り去って行ってしまった。
「クリスさん・・・やっと行ってくれましたね?」
2人きりになるとナディアは僕に声を掛けてきた。仕方ないからナディアと並んで校舎に向って歩いていると、突然僕の腕に絡みついて来た。
「え?!何してるの?!」
思わず腕を振り払うと、ナディアは目に涙を浮かべた。
「酷い・・・リアム様・・。私達は今度の舞台で恋人同士を演じるのですよ?演技の為には日常生活も恋人同士のふりをするのは当然だと思いませんか?」
う~ん・・・そんなものなのだろうか・・・。でも講演までは後2か月。それさえ終わればナディアと関わらなければいい事だし・・・。だから僕はナディアの提案を受け入れる事にした。でも、それがあんな結果を招く事になるなんて、あの時の僕は思いもしなかった。
お昼休みになった。僕は自分の席に座ってクリスが迎えに来るのを待っている。さて、そろそろクリスが迎えに来てくれる頃だ。・・今日は何処で一緒にお昼を食べようかな?お天気もいいし・・・中庭のベンチにでも行ってみようかな・・・。
その時、再びナディアが声を掛けてきた。
「リアム。」
え?今・・・リアムって呼ばれた気がするけど・・?
「な?何?トーレス。」
するとナディアの顔が険しくなる。
「リアム。私の事はナディアと呼んでとあれ程言っておいたでしょう?まだその事が理解出来ないの?」
「え、だ・だけど・・・。」
駄目だ、僕はどうしても彼女のことが苦手だ。性格はきついし、わがままで高飛車な所も・・・何もかもが僕にはうけいれられない。
「お天気もいいし、お昼休み2人で劇の練習をしましょう?」
ナディアはニコニコしながら言う。
「ええ?2人で・・?他の人達は・・?」
「他の人達はいいのよ。だって主役は私達なんだから。さ、行きましょう。学園のバラ園で練習しましょうよ。きっと雰囲気が出るわ。」
「だ、だけど・・・クリスが僕を迎えに・・・。」
「大丈夫よ、私からリアムの友達のヒューゴにエバンズさんに伝えておいてと言ってあるから。」
「え?!ヒューゴにっ?!」
あいつじゃ駄目だっ!だってヒューゴは僕の親友のくせに・・・クリスの事が好きなんだからっ!
だけど・・・気の小さい僕は苦手なナディアに逆らえなくて、ズルズルと半ば引きずられるように教室から連れ出され、バラ園に連れて行かれてしまった。
「ねえ・・・トーレスさ・・じゃ無かった。ナディア。何処のシーンを練習するの?」
バラ園にやって来ると僕はナディアに尋ねた。
「台本の37ページ目のシーンよ。ほら、男主人公が許嫁がいるのに、真に愛する女性を見つけて、告白するシーン。」
ああ・・・あそこか・・・。あんまり気乗りしないシーンだけど、ナディアに逆らうともっと怖いし・・・。
「いい?それじゃ私は右手を上げて合図をしたら演技を始めてよ?」
「うん、分かったよ。」
するとそれから1分位経過したところでナディアが右手をサッと上げた。
よし。僕は深呼吸すると演技を始めた。
「僕には許嫁がいるけど・・やっぱり僕の好きな女性は・・・君だと気づいたよ。どうか僕の恋人になって下さい。」
するとナディアが言った。
「本当に・・・?夢では無いのね・・?嬉しい・・・。」
そして僕たちは近付き・・・抱き合った。
ああ・・この腕の中にいるのがナディアではなく、クリスだったらどんなにか幸せなのに・・。
だけど、この時の僕は知らなかった。まさかこの練習現場をクリスが演技とは思わずに見ていた事を―。
「リアム様ーっ!」
校門に差し掛かったところで、背後から僕を大きな声で元気よく呼ぶ声が聞こえてきた。振り向くと僕の可愛い婚約者のクリスが息を切らせながら走って追いかけて来てくれる。フフ・・本当にクリスは可愛いなあ。僕なんかには勿体ない位の女の子だ。
だから僕はいつも少しだけ彼女と距離を空けて接している。それはつまらない男だと思われて、クリスにいつか捨てられてしまうのでは無いかと恐怖心があった為だ。
だって皆隙あればクリスに告白しようとしてるのだから。彼女には僕と言う婚約者がいるっていうのに・・・。
「おはよう、クリス。」
だから僕はせめて挨拶だけは笑顔でしようと務めている。
「おはようございます、リアム様。」
クリスは僕に満面の笑みを浮かべてくれている。そのあまりの可愛さに思わず彼女に触れそうになって・・・僕は慌てて手を引っ込めると言った。
「クリスは今日も元気だね。」
駄目だ、クリスと話していると嬉しさでどうしても顔が笑ってしまう。
「ウッ!」
すると何故かクリスが突然胸を押さえてしまった。
「ど、どうしたの?クリス。」
心配になって僕は声を掛けた。
「い、いえ・・・リアム様のあまりの眩しい笑顔に胸が射貫かれただけですから。でも大丈夫。心臓は避けてくれたので私は見ての通り無事ですよ。」
クリス・・・。ああ、本当に君はどうしていつも僕が欲しいと思う言葉をくれるんだろう?ねえ、クリス。僕は君の意見も聞かずに強引に婚約を結んでしまったけど・・後悔していなよね?僕の事・・・好き?
だけど、その台詞は怖くて聞けない。だから代わりに別の事を伝える。
「本当に・・クリスはいつも面白いことを言うよね?」
「そうでしょうか?でもきっとそれはリアム様のせいですよ。」
「え?僕の?」
どうして僕のせいなんだろう?
「ええ、そうです。リアム様の笑顔があまりにも美しくて、大好きだからその笑顔が見たくて、つい笑わせるような事を言ってしまうんです。お望みならあと30個以上は笑わせる話を持っていますよ?」
クリス・・・。僕も気の利いたセリフを言って君を喜ばせてあげたいよ・・・。でも僕には女性を喜ばせる言葉が思いつかない。何て駄目な男なんだろう。
「クリスは本当に明るいよね。一緒にいると飽きないよ。」
「ええ、それが私の長所ですから。」
やっぱりクリスを婚約者に選んで正解だった。だってこんなに可愛くて、明るくて、人を楽しませる話術を持っているんだから。僕には勿体ない位の婚約者だなあと改めて思ってしまう。
「おはようございます。リアム様、エバンズさん。」
その時、僕達の背後から同じ演劇部のナディア・トーレスが声を掛けてきた。
彼女は2か月後の舞台で僕と恋人同士の役を演じるんだけど、どうにも思い込みの激しい性格みたいで、最近はプライベートでも僕にべったりしてくるようになってきて、正直に言うと迷惑な存在だ。
嫌だなあ・・・折角の僕とクリスの時間を邪魔しないで貰いたいよ。
「やあ、おはよう。トーレス。」
「おはようございます、トーレスさん。」
するとナディアは少しむくれた顔をすると僕に言う。
「もう、リアム様。あれ程私の事はナディアと呼んで下さいと言っているではありませんか。」
ええ?何故僕が君の事をとファーストネームで呼ばなければならないの?!すると次にナディアは僕のクリスにとんでもない事を言って来た。
「エバンズさん、今度の学園際でリアム様と大事なお話があるので席を外して頂けませんか?」
え?!僕は別に大事な話なんて君とは無いよっ?!驚いてナディアを見ると、クリスが言った。
「あ、すみませんでした。気が付かなくて。それでは私は失礼しますね。」
そして止める間もなくクリスは走り去って行ってしまった。
「クリスさん・・・やっと行ってくれましたね?」
2人きりになるとナディアは僕に声を掛けてきた。仕方ないからナディアと並んで校舎に向って歩いていると、突然僕の腕に絡みついて来た。
「え?!何してるの?!」
思わず腕を振り払うと、ナディアは目に涙を浮かべた。
「酷い・・・リアム様・・。私達は今度の舞台で恋人同士を演じるのですよ?演技の為には日常生活も恋人同士のふりをするのは当然だと思いませんか?」
う~ん・・・そんなものなのだろうか・・・。でも講演までは後2か月。それさえ終わればナディアと関わらなければいい事だし・・・。だから僕はナディアの提案を受け入れる事にした。でも、それがあんな結果を招く事になるなんて、あの時の僕は思いもしなかった。
お昼休みになった。僕は自分の席に座ってクリスが迎えに来るのを待っている。さて、そろそろクリスが迎えに来てくれる頃だ。・・今日は何処で一緒にお昼を食べようかな?お天気もいいし・・・中庭のベンチにでも行ってみようかな・・・。
その時、再びナディアが声を掛けてきた。
「リアム。」
え?今・・・リアムって呼ばれた気がするけど・・?
「な?何?トーレス。」
するとナディアの顔が険しくなる。
「リアム。私の事はナディアと呼んでとあれ程言っておいたでしょう?まだその事が理解出来ないの?」
「え、だ・だけど・・・。」
駄目だ、僕はどうしても彼女のことが苦手だ。性格はきついし、わがままで高飛車な所も・・・何もかもが僕にはうけいれられない。
「お天気もいいし、お昼休み2人で劇の練習をしましょう?」
ナディアはニコニコしながら言う。
「ええ?2人で・・?他の人達は・・?」
「他の人達はいいのよ。だって主役は私達なんだから。さ、行きましょう。学園のバラ園で練習しましょうよ。きっと雰囲気が出るわ。」
「だ、だけど・・・クリスが僕を迎えに・・・。」
「大丈夫よ、私からリアムの友達のヒューゴにエバンズさんに伝えておいてと言ってあるから。」
「え?!ヒューゴにっ?!」
あいつじゃ駄目だっ!だってヒューゴは僕の親友のくせに・・・クリスの事が好きなんだからっ!
だけど・・・気の小さい僕は苦手なナディアに逆らえなくて、ズルズルと半ば引きずられるように教室から連れ出され、バラ園に連れて行かれてしまった。
「ねえ・・・トーレスさ・・じゃ無かった。ナディア。何処のシーンを練習するの?」
バラ園にやって来ると僕はナディアに尋ねた。
「台本の37ページ目のシーンよ。ほら、男主人公が許嫁がいるのに、真に愛する女性を見つけて、告白するシーン。」
ああ・・・あそこか・・・。あんまり気乗りしないシーンだけど、ナディアに逆らうともっと怖いし・・・。
「いい?それじゃ私は右手を上げて合図をしたら演技を始めてよ?」
「うん、分かったよ。」
するとそれから1分位経過したところでナディアが右手をサッと上げた。
よし。僕は深呼吸すると演技を始めた。
「僕には許嫁がいるけど・・やっぱり僕の好きな女性は・・・君だと気づいたよ。どうか僕の恋人になって下さい。」
するとナディアが言った。
「本当に・・・?夢では無いのね・・?嬉しい・・・。」
そして僕たちは近付き・・・抱き合った。
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だけど、この時の僕は知らなかった。まさかこの練習現場をクリスが演技とは思わずに見ていた事を―。
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