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55 醜い心のヘンリー
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「ヘンリー。貴方・・私の事自分の許嫁だと・・本当に思っていたの?」
するとぽかんとした顔で私を見るとヘンリーは言った。
「は?何言ってるんだ・・・そんなの当然だろう?最も・・・お前は親が勝手に酒の席で決めてしまった許婚だけどな。」
「私の事許婚だと思っていたなら・・・どうしてもっと親切にしてくれなかったの?何処かへ出かける時に声を掛けるのはいつも私の方だったし、馬車を用意するのも私だった。行き先を決めるのも・・食事をする場所も・・何もヘンリーから働きかけてくれたことは一度も無かったわよね?」
「そんなのは当たり前だろう?テアから誘ってきてたんだから・・普通誘った方が全部決めるんじゃないのか?」
ヘンリーは何を馬鹿気た事を言っているんだと言わんばかりの態度を取っている。
「だって、それはヘンリーから誘ってくれた事が一度も無かったからでしょう?」
「何で俺からお前を誘わなくちゃいけないんだよ。大体それでも今までお前に付き合ってきてやったんだ。感謝されるならまだしも・・何で文句を言われなくちゃならないんだよ?それでもお前の誕生日やクリスマスはちゃんと祝ってやっただろう?」
文句・・・ヘンリーは私の話を文句だと受け取っているのか。それに祝ってやった?毎年ただのギフトカードで、書かれているメッセージも代り映えがない・・あれがお祝いの品だと言えるのだろうか?
一方私はヘンリーの誕生日には毎年彼が好みそうなプレゼントを吟味してプレゼントを渡してきたし、クリスマスにはマフラーや手袋をプレゼントしてきたにも関わらず、ヘンリーの口からは感謝の言葉は貰えたことは一度も無かった。
「それじゃ・・今まで嫌々私に付き合ってくれていたわけね?お祝いのギフトカードも不本意ながら渡してくれていたと?」
「ああ、そういうことになるな。」
なんの悪気もなく、腕組みしながら私を見下すような視線で見るヘンリー。そんな彼を前に・・・私はつくづく今までの自分はなんて愚かだったのだろうと改めて思った。こんな男のどこが良かったのだろう?キャロルが来てくれなければ私は何の疑問も持たずにずっとこんな関係を続けていただろうし、母が荒療治をしてくれなければ何も変われなかっただろう。そして心の中でキャロルに詫びた。ヘンリーとキャロルはお似合いだろうから2人の仲を応援してあげようなどと余計な真似をしてしまったことを・・。
ここはもう、はっきり自分の気持ちを伝えなければ。
「ヘンリー、私は・・。」
言いかけた時、ヘンリーが口を挟んできた。
「そんなくだらない話なんか今はどうでもいいんだよ。そんな事よりも俺の質問に答えろよ。許嫁の俺が馬鹿にされるの・・テアだって嫌だろう?お前・・・キャロルがやってきてから突然俺に手の平を返したかのように俺を排除してるけど・・今一緒にいる皆を説得して、明日から俺も以前のように仲間に加えろよ?お前だって俺に傍にいて欲しいだろう?」
ヘンリーはとんでもなく図々しいことを言ってきた。
「ヘンリー・・貴方・・自分のお友達はいないの?今日、1人で食事をしていたけれど?」
「う!そ、それは・・・。」
やはり・・・フリーダの言う通り・・ヘンリーはボッチだったのだ。友人が誰もいないヘンリーは、孤立しない為に私の事が嫌でも付き合っていたのだ・・。
「そう・・やっぱり友人がいないのね・・。」
「う、うるさいっ!妙に納得したように言うなっ!俺を理解できないような人間とは・・友達にならない主義なんだよ!」
その言い方はまるで、私がヘンリーを理解しているとでも言いたいのだろうか?
「それにしてもどうしてキャロルが現れてから・・お前の俺に対する態度が変わったんだよ?何か・・妙なことを吹き込まれたのか?」
「え?」
おかしい・・・。ヘンリーはキャロルの事を好きだったはずでは?何故こんな言い方をするのだろう?
「ヘンリー。貴方・・・キャロルの事が好きだったんじゃないの?」
「ヒクッ!」
するとヘンリーがしゃっくりをした。・・図星だ。
「ねえ、どうなの?」
すると・・・。
「あ・・ああ!そうだよっ!お、俺は・・彼女に・・こ、告白だってしたっ!」
ついにヘンリーは本心を口にした―。
するとぽかんとした顔で私を見るとヘンリーは言った。
「は?何言ってるんだ・・・そんなの当然だろう?最も・・・お前は親が勝手に酒の席で決めてしまった許婚だけどな。」
「私の事許婚だと思っていたなら・・・どうしてもっと親切にしてくれなかったの?何処かへ出かける時に声を掛けるのはいつも私の方だったし、馬車を用意するのも私だった。行き先を決めるのも・・食事をする場所も・・何もヘンリーから働きかけてくれたことは一度も無かったわよね?」
「そんなのは当たり前だろう?テアから誘ってきてたんだから・・普通誘った方が全部決めるんじゃないのか?」
ヘンリーは何を馬鹿気た事を言っているんだと言わんばかりの態度を取っている。
「だって、それはヘンリーから誘ってくれた事が一度も無かったからでしょう?」
「何で俺からお前を誘わなくちゃいけないんだよ。大体それでも今までお前に付き合ってきてやったんだ。感謝されるならまだしも・・何で文句を言われなくちゃならないんだよ?それでもお前の誕生日やクリスマスはちゃんと祝ってやっただろう?」
文句・・・ヘンリーは私の話を文句だと受け取っているのか。それに祝ってやった?毎年ただのギフトカードで、書かれているメッセージも代り映えがない・・あれがお祝いの品だと言えるのだろうか?
一方私はヘンリーの誕生日には毎年彼が好みそうなプレゼントを吟味してプレゼントを渡してきたし、クリスマスにはマフラーや手袋をプレゼントしてきたにも関わらず、ヘンリーの口からは感謝の言葉は貰えたことは一度も無かった。
「それじゃ・・今まで嫌々私に付き合ってくれていたわけね?お祝いのギフトカードも不本意ながら渡してくれていたと?」
「ああ、そういうことになるな。」
なんの悪気もなく、腕組みしながら私を見下すような視線で見るヘンリー。そんな彼を前に・・・私はつくづく今までの自分はなんて愚かだったのだろうと改めて思った。こんな男のどこが良かったのだろう?キャロルが来てくれなければ私は何の疑問も持たずにずっとこんな関係を続けていただろうし、母が荒療治をしてくれなければ何も変われなかっただろう。そして心の中でキャロルに詫びた。ヘンリーとキャロルはお似合いだろうから2人の仲を応援してあげようなどと余計な真似をしてしまったことを・・。
ここはもう、はっきり自分の気持ちを伝えなければ。
「ヘンリー、私は・・。」
言いかけた時、ヘンリーが口を挟んできた。
「そんなくだらない話なんか今はどうでもいいんだよ。そんな事よりも俺の質問に答えろよ。許嫁の俺が馬鹿にされるの・・テアだって嫌だろう?お前・・・キャロルがやってきてから突然俺に手の平を返したかのように俺を排除してるけど・・今一緒にいる皆を説得して、明日から俺も以前のように仲間に加えろよ?お前だって俺に傍にいて欲しいだろう?」
ヘンリーはとんでもなく図々しいことを言ってきた。
「ヘンリー・・貴方・・自分のお友達はいないの?今日、1人で食事をしていたけれど?」
「う!そ、それは・・・。」
やはり・・・フリーダの言う通り・・ヘンリーはボッチだったのだ。友人が誰もいないヘンリーは、孤立しない為に私の事が嫌でも付き合っていたのだ・・。
「そう・・やっぱり友人がいないのね・・。」
「う、うるさいっ!妙に納得したように言うなっ!俺を理解できないような人間とは・・友達にならない主義なんだよ!」
その言い方はまるで、私がヘンリーを理解しているとでも言いたいのだろうか?
「それにしてもどうしてキャロルが現れてから・・お前の俺に対する態度が変わったんだよ?何か・・妙なことを吹き込まれたのか?」
「え?」
おかしい・・・。ヘンリーはキャロルの事を好きだったはずでは?何故こんな言い方をするのだろう?
「ヘンリー。貴方・・・キャロルの事が好きだったんじゃないの?」
「ヒクッ!」
するとヘンリーがしゃっくりをした。・・図星だ。
「ねえ、どうなの?」
すると・・・。
「あ・・ああ!そうだよっ!お、俺は・・彼女に・・こ、告白だってしたっ!」
ついにヘンリーは本心を口にした―。
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