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第23話 興奮が止まらない悪役令嬢の兄
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アルフォンソ王子は大量のバラの花束を抱え、落ち着きがない様子でソワソワと噴水前で立っていた。
そしてそんな王子の様子に町を歩く人々は遠巻きに見てはヒソヒソとな何かを囁いている。
「あら~…あれは完全に目立ちまくっていますね…」
「ああ。あれでは皆にどうか自分を見てくれと訴えているようなものだ。しかもあの格好は一体何だ?真っ白な上下のスーツ姿なんて…とてもではないがデートで来る服ではないぞ?」
「ええ、まったくもってその通りです。あんな目に染みるような、真っ白なスーツでは汚れが着いたら目立ちます。それにあれでは一緒に歩くだけで皆の注目を浴びてしまうでしょう。はっきり言って私だったらあんな格好の人とデートなんて、お金を積まれてもイヤですね」
「アリーナよ、俺もそう考えていたのだ。あれではまるで結婚式に着るような衣装ではないか?いや…もしや王子は今日デートするノエルとかいう女性に結婚を申し込むつもりなのではないだろうか?!そうでなければ、あんな大輪の赤いバラと白いバラを持って来るはずがあるまい!しかも妹よ、お前は知っているか?赤いバラと白いバラの花言葉の意味を…。赤いバラの花言葉は『あなたが大好きです』と言う意味で、白いバラの花言葉は『私はあなたにふさわしい』と言う意味があるのだっ!」
兄は興奮が止まらないのか一気にべらべらとまくし立てた。
その様子は鬼気迫るもので、私は呆気に取られて眺めていた。
それにしても兄が花言葉を知っているとは驚きだ。
「で、でも本当にアルフォンソ王子は花言葉の意味をそもそも知っていたのでしょうか?あの王子が自分で自分のことを『私はあなたにふさわしい』なんて言うとは思えないのですが…」
しかし、そこまで言いかけて思った。
考えてみれば、アルフォンソ王子はノエルの攻略対象なのだ。
この世界はノエルの為にあるようなもの。彼女がちょいと願えば攻略対象などあっという間に陥落させることが出来るのかも知れない。
「それにしても驚きだ…約束の10時までは17分もあると言うのに…いや、待てよ?我々がここに到着した頃にはもう既に王子はあの場にいたのだ。ということは、少なくとも20分以上も前から王子はあの場に佇んでいたということだぞ?あんな大輪のバラの花束を持ってな!」
一体何をそんなに興奮しているのか、兄は鼻息を荒くしている。
「お兄様。待ち合わせの段階でそんなに興奮していては、王子とノエルのデートが始まったらどうするのです?身が持ちませんよ…モガッ!」
「待てっ!アリーナッ!バレてしまうから静かにしろっ!」
兄は私以上に大きな声をあげて、突然口を塞いできた。
「見ろっ!あれがデートの相手ではないのかっ?!」
兄が指さした先には可愛らしい水色のワンピースを着たノエルが嬉しそうに王子に近付いてく姿があった―。
そしてそんな王子の様子に町を歩く人々は遠巻きに見てはヒソヒソとな何かを囁いている。
「あら~…あれは完全に目立ちまくっていますね…」
「ああ。あれでは皆にどうか自分を見てくれと訴えているようなものだ。しかもあの格好は一体何だ?真っ白な上下のスーツ姿なんて…とてもではないがデートで来る服ではないぞ?」
「ええ、まったくもってその通りです。あんな目に染みるような、真っ白なスーツでは汚れが着いたら目立ちます。それにあれでは一緒に歩くだけで皆の注目を浴びてしまうでしょう。はっきり言って私だったらあんな格好の人とデートなんて、お金を積まれてもイヤですね」
「アリーナよ、俺もそう考えていたのだ。あれではまるで結婚式に着るような衣装ではないか?いや…もしや王子は今日デートするノエルとかいう女性に結婚を申し込むつもりなのではないだろうか?!そうでなければ、あんな大輪の赤いバラと白いバラを持って来るはずがあるまい!しかも妹よ、お前は知っているか?赤いバラと白いバラの花言葉の意味を…。赤いバラの花言葉は『あなたが大好きです』と言う意味で、白いバラの花言葉は『私はあなたにふさわしい』と言う意味があるのだっ!」
兄は興奮が止まらないのか一気にべらべらとまくし立てた。
その様子は鬼気迫るもので、私は呆気に取られて眺めていた。
それにしても兄が花言葉を知っているとは驚きだ。
「で、でも本当にアルフォンソ王子は花言葉の意味をそもそも知っていたのでしょうか?あの王子が自分で自分のことを『私はあなたにふさわしい』なんて言うとは思えないのですが…」
しかし、そこまで言いかけて思った。
考えてみれば、アルフォンソ王子はノエルの攻略対象なのだ。
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「それにしても驚きだ…約束の10時までは17分もあると言うのに…いや、待てよ?我々がここに到着した頃にはもう既に王子はあの場にいたのだ。ということは、少なくとも20分以上も前から王子はあの場に佇んでいたということだぞ?あんな大輪のバラの花束を持ってな!」
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「待てっ!アリーナッ!バレてしまうから静かにしろっ!」
兄は私以上に大きな声をあげて、突然口を塞いできた。
「見ろっ!あれがデートの相手ではないのかっ?!」
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