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9-13 医務室に現れた者
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「な、何だねっ?!」
男性医師は突然扉が開かれたことに驚き、立ち上がった。
現れたのはロイであった。
ロイはここまで走って来たのか、荒い呼吸を吐いている。
「ロイ…?どうしたんだ?そんなに慌てて…?」
エルウィンはロイが何故ここにやってきたのか不思議でならなかった。
「ロイ?貴方も何処か怪我をしたの?」
アリアドネの問いにロイは首を振った。
「いや、違う。リアがメイドから怪我をさせられたと聞いたから様子を見に来たんだ」
「その話…誰から聞いたんだ?」
エルウィンが2人の会話に加わってきた。
「オズワルド様からです」
「何?オズワルド?…妙だな。あの時、オズワルドの姿は無かったが…」
(まさか、何処かで見ていた…?でも何の為に…?仮に見ていたのなら何故助けにはいらなかったのだ…?)
考えこむエルウィンの側でアリアドネとロイが会話をしている。
「そうなの?オズワルド様から聞いたのね?それでわざわざここまで私を心配してくれて来てくれたのね?」
「いや…別に心配と言うか、俺はリアの専属護衛騎士でもあるから様子を見に来るのは当然だ」
「あら?でもロイが護衛をする方はミカエル様とウリエル様でしょう?」
「だが、2人の専属メイドのリアを護衛するのも俺の仕事だからな」
「…」
2人が会話している姿をエルウィンは信じられない思いで見つめていた。
(あのロイが…リアとあんなに親しげに話をしているとは…)
しかもそれだけではない。顔はいつもと同じ無表情ではあるが、その耳は赤く染まっている。
(あいつ…まさか、リアを…?)
その時―。
「エルウィン様」
不意にロイが声を掛けてきた。
「何だ?」
「リアは俺が連れて帰ります。訓練も終わったので」
「え?あ…ああ、分かった。なら頼む。俺は仕事があるから先に戻らせてもらう」
扉に向かうエルウィンにアリアドネは声を掛けた。
「エルウィン様」
「何だ?」
呼び止められたエルウィンは足を止めて振り向いた。
「本日は危ないところを助けて頂いたことと、医務室まで連れてきていただいたこと…誠にありがとうございます」
「あ、ああ…そんなことは気にするな」
そしてアリアドネのそばに立つロイをチラリとみた。
ロイは何故か不自然なほど、アリアドネの側にピタリと寄り添うように立っている。そして必要以上にエルウィンを見つめている。
(あいつ…一体何なんだ…?)
「それじゃ、俺はもう行く」
「はい」
「ありがとうございます」
ロイとアリアドネが交互に返事をする。
「エルウィン様、怪我をされたらいつでも来てくださいね」
男性医師が最後に声を掛けてきた。
「ああ、ありがとう」
それだけ言うと、エルウィンは今度こそ部屋を出て行った。
「ロイの奴…やはり相変わらず何を考えているのか分からん…。よくリアはあいつと仲良く出来るな…」
(仲良く…?)
そこでエルウィンはピタリと足を止めた。
何故かあの2人を見ているとモヤモヤした気分になってくる。
この気持が彼には理解できなかった。
「…地下鍛錬場に行って…身体でも動かしてくるか…」
そしてエルウィンは地下鍛錬場へと足を向けた―。
男性医師は突然扉が開かれたことに驚き、立ち上がった。
現れたのはロイであった。
ロイはここまで走って来たのか、荒い呼吸を吐いている。
「ロイ…?どうしたんだ?そんなに慌てて…?」
エルウィンはロイが何故ここにやってきたのか不思議でならなかった。
「ロイ?貴方も何処か怪我をしたの?」
アリアドネの問いにロイは首を振った。
「いや、違う。リアがメイドから怪我をさせられたと聞いたから様子を見に来たんだ」
「その話…誰から聞いたんだ?」
エルウィンが2人の会話に加わってきた。
「オズワルド様からです」
「何?オズワルド?…妙だな。あの時、オズワルドの姿は無かったが…」
(まさか、何処かで見ていた…?でも何の為に…?仮に見ていたのなら何故助けにはいらなかったのだ…?)
考えこむエルウィンの側でアリアドネとロイが会話をしている。
「そうなの?オズワルド様から聞いたのね?それでわざわざここまで私を心配してくれて来てくれたのね?」
「いや…別に心配と言うか、俺はリアの専属護衛騎士でもあるから様子を見に来るのは当然だ」
「あら?でもロイが護衛をする方はミカエル様とウリエル様でしょう?」
「だが、2人の専属メイドのリアを護衛するのも俺の仕事だからな」
「…」
2人が会話している姿をエルウィンは信じられない思いで見つめていた。
(あのロイが…リアとあんなに親しげに話をしているとは…)
しかもそれだけではない。顔はいつもと同じ無表情ではあるが、その耳は赤く染まっている。
(あいつ…まさか、リアを…?)
その時―。
「エルウィン様」
不意にロイが声を掛けてきた。
「何だ?」
「リアは俺が連れて帰ります。訓練も終わったので」
「え?あ…ああ、分かった。なら頼む。俺は仕事があるから先に戻らせてもらう」
扉に向かうエルウィンにアリアドネは声を掛けた。
「エルウィン様」
「何だ?」
呼び止められたエルウィンは足を止めて振り向いた。
「本日は危ないところを助けて頂いたことと、医務室まで連れてきていただいたこと…誠にありがとうございます」
「あ、ああ…そんなことは気にするな」
そしてアリアドネのそばに立つロイをチラリとみた。
ロイは何故か不自然なほど、アリアドネの側にピタリと寄り添うように立っている。そして必要以上にエルウィンを見つめている。
(あいつ…一体何なんだ…?)
「それじゃ、俺はもう行く」
「はい」
「ありがとうございます」
ロイとアリアドネが交互に返事をする。
「エルウィン様、怪我をされたらいつでも来てくださいね」
男性医師が最後に声を掛けてきた。
「ああ、ありがとう」
それだけ言うと、エルウィンは今度こそ部屋を出て行った。
「ロイの奴…やはり相変わらず何を考えているのか分からん…。よくリアはあいつと仲良く出来るな…」
(仲良く…?)
そこでエルウィンはピタリと足を止めた。
何故かあの2人を見ているとモヤモヤした気分になってくる。
この気持が彼には理解できなかった。
「…地下鍛錬場に行って…身体でも動かしてくるか…」
そしてエルウィンは地下鍛錬場へと足を向けた―。
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