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3話
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この学園は、星組・月組・空組・花組の4組に分かれている。
ちなみに私は、星組に所属している。
「まずは月組から捜してみようかしら」
図書室を出た私は月組へ向かった――
「え? サイラス・レパート?」
教室の入り口付近にいた男子生徒が首をひねる。
「そうよ、聞いたこと無いかしら。有名人のようなのだけど」
「う~ん。この組には、いないよ」
「そうなの。なら他の組にいるのかしら?」
試しに教室の中を覗いてみると、あちこちでは昼寝をしている生徒達の姿が見えた。
「……昼寝をしている生徒が多いわね」
「それはそうだよ。お昼の後は眠くなるだろう? ふわぁああ~」
あろうことか、私の前で大欠伸をする彼。
「あなたも眠そうね」
「うん。昼寝しそびれちゃって。でも眠くてたまらないよ」
「今からなら寝ないほうがいいわよ。起きれなくなったら大変でしょう?」
「……そうだね。頑張って起きているよ」
男子生徒は欠伸を噛み殺しながら返事をした。
「それじゃ、もう行くわ。ありがとう」
「うん。じゃあね」
男子生徒に手を振ると、私は空組へ向かった。
「え? どういうことよ……」
この組では、あろうことか全員が昼寝をしている。
「信じられないわ、これじゃサイラスがいるかどうかも分からないじゃない」
残りの昼休みは後10分もない。
「急いで花組に行かなくちゃ!」
全員眠りこけている空組の教室を後にし、私は最後のクラスの花組へ向かった。
「いたわ! 起きている生徒が!」
花組では半分程の生徒たちが起きていた。そして、その中の1人の男子生徒に私は注目した。
机に向かって座るのは明るい色の金の髪の男子生徒。彼の周りには女子生徒たちが集まって楽しげに話をしている。
そしてその様子をつまらなそうに見ている数人の男子生徒たち。
『サイラス様はこの学園の女子生徒たちの憧れの存在なのよ!』
シビルの言葉を思い出す。
「ひょっとすると、彼がサイラスかもしれないわね」
教室に入り、まっすぐに女子生徒達に囲まれている彼の元へ向かうと周囲の女子生徒たちがすぐに私に気付いた。
「あ! 変わり者女じゃないの!」
「有名な悪女だわ!」
「一体この組に何しにきたのよ!」
キャンキャン子犬のようにまくしたてる女子生徒。またしても「悪女」呼ばわりされるもそれを無視し、私は男子生徒の前で足を止めた。
「あ、あの……」
金の髪に、マリンブルーの瞳の男子生徒は困った様子で私の顔を見上げた。
「ひょっとして、あなたがサイラス・レパートかしら?」
「そ、そうだけど……」
私に対して気まずいのか、俯いて返事をする。
「私が誰なのか分かるわよね?」
「う、うん……わかるよ。ステファニー・ベルモンドだよね?」
「正解。それなら話が早いわ。ちょっと外で話しましょう?」
私はサイラスの右手を引っ張った。
「ええ!? い、今から!? だって、もうすぐ昼休みが終わるよ!」
慌てるサイラスをかばうかのように女子生徒たちが騒ぐ。
「そうよ! サイラス様を何処に連れてくのよ!」
「何処にも行かせないんだから!」
「あのね、私と彼はお付き合いしていることになっているの。あなた達にとやかく言われる筋合い無いわ」
「ええ!」
「ほ、本当ですか!」
「この悪女とお付き合いしているんですか!?」
女子生徒たちは情けない声を上げる。どうでもいいけど、何故また悪女と呼ばれるのだろう?
「ごめん! 皆! 僕、行かなくちゃ!」
サイラスは私に手を掴まれたまま立ち上がる。
「そうね、分かればいいわ」
私はにっこり笑みを浮かべると、サイラスと手を繋いだまま教室を出て行った――
ちなみに私は、星組に所属している。
「まずは月組から捜してみようかしら」
図書室を出た私は月組へ向かった――
「え? サイラス・レパート?」
教室の入り口付近にいた男子生徒が首をひねる。
「そうよ、聞いたこと無いかしら。有名人のようなのだけど」
「う~ん。この組には、いないよ」
「そうなの。なら他の組にいるのかしら?」
試しに教室の中を覗いてみると、あちこちでは昼寝をしている生徒達の姿が見えた。
「……昼寝をしている生徒が多いわね」
「それはそうだよ。お昼の後は眠くなるだろう? ふわぁああ~」
あろうことか、私の前で大欠伸をする彼。
「あなたも眠そうね」
「うん。昼寝しそびれちゃって。でも眠くてたまらないよ」
「今からなら寝ないほうがいいわよ。起きれなくなったら大変でしょう?」
「……そうだね。頑張って起きているよ」
男子生徒は欠伸を噛み殺しながら返事をした。
「それじゃ、もう行くわ。ありがとう」
「うん。じゃあね」
男子生徒に手を振ると、私は空組へ向かった。
「え? どういうことよ……」
この組では、あろうことか全員が昼寝をしている。
「信じられないわ、これじゃサイラスがいるかどうかも分からないじゃない」
残りの昼休みは後10分もない。
「急いで花組に行かなくちゃ!」
全員眠りこけている空組の教室を後にし、私は最後のクラスの花組へ向かった。
「いたわ! 起きている生徒が!」
花組では半分程の生徒たちが起きていた。そして、その中の1人の男子生徒に私は注目した。
机に向かって座るのは明るい色の金の髪の男子生徒。彼の周りには女子生徒たちが集まって楽しげに話をしている。
そしてその様子をつまらなそうに見ている数人の男子生徒たち。
『サイラス様はこの学園の女子生徒たちの憧れの存在なのよ!』
シビルの言葉を思い出す。
「ひょっとすると、彼がサイラスかもしれないわね」
教室に入り、まっすぐに女子生徒達に囲まれている彼の元へ向かうと周囲の女子生徒たちがすぐに私に気付いた。
「あ! 変わり者女じゃないの!」
「有名な悪女だわ!」
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キャンキャン子犬のようにまくしたてる女子生徒。またしても「悪女」呼ばわりされるもそれを無視し、私は男子生徒の前で足を止めた。
「あ、あの……」
金の髪に、マリンブルーの瞳の男子生徒は困った様子で私の顔を見上げた。
「ひょっとして、あなたがサイラス・レパートかしら?」
「そ、そうだけど……」
私に対して気まずいのか、俯いて返事をする。
「私が誰なのか分かるわよね?」
「う、うん……わかるよ。ステファニー・ベルモンドだよね?」
「正解。それなら話が早いわ。ちょっと外で話しましょう?」
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「ええ!? い、今から!? だって、もうすぐ昼休みが終わるよ!」
慌てるサイラスをかばうかのように女子生徒たちが騒ぐ。
「そうよ! サイラス様を何処に連れてくのよ!」
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「あのね、私と彼はお付き合いしていることになっているの。あなた達にとやかく言われる筋合い無いわ」
「ええ!」
「ほ、本当ですか!」
「この悪女とお付き合いしているんですか!?」
女子生徒たちは情けない声を上げる。どうでもいいけど、何故また悪女と呼ばれるのだろう?
「ごめん! 皆! 僕、行かなくちゃ!」
サイラスは私に手を掴まれたまま立ち上がる。
「そうね、分かればいいわ」
私はにっこり笑みを浮かべると、サイラスと手を繋いだまま教室を出て行った――
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