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第2章
第283話 各地への心配
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シャル叔父さんとの話し合いが終わった後、僕は離れの居間で「写し絵」の魔道具を弄っていた。
シャル叔父さんに「写し絵」の魔道具を紹介したら一緒に並んで写ったりしたいと思って魔法紙と一緒に準備していたんだ。
でも、「手紙」の魔道具と「お話」の魔道具を見せたところで話は終わってしまった。
色々魔道具を見せようと思って「収納」に準備していたんだけどなぁ。
「ねえ。シャル叔父さんには他の魔道具は見せちゃダメなの?シャル叔父さんも一緒の『写し絵』作りたいよ」
「一度に全部紹介するのは無理だろ。理解が追いつかなくなるよ。……「写し絵」は……、少なくとも感染症の疑いが晴れてからだろうな。
魔道具を触るのとかも気を使うじゃん。
それに感染症の疑いがあるままだと、並んで写れないだろ?」
「いつになったら、感染症の疑いがないってわかるの?」
シャル叔父さんを含む商隊の人達は、今のところは感染症の症状が出ている人はいないらしい。
それでも、後から発症してしまった場合に知らずに接触した人に感染るのを避けるために暫くの間、距離を置いているんだ。
それがいつまで続くのかな。
シャル叔父さんには、他の魔道具も見せて感想を聞かせてもらいたかった。
クルクル回るやつとかシャル叔父さんなら気に入ってくれるんじゃないかなって思ってる。
「期間は父上か母上が決めると思うけど。多分、アンソラ領から情報収集してからじゃないかな。
どんな病気かわからないと、判断難しいだろ」
「……アンソラの人達、大丈夫かな……」
「どう……、だろうな……。アンソラ男爵領を経由して辺境伯領に向かった殿下達も気になるけど……」
「え!」
「まあ、でも、シャル叔父さんの商隊が通ったルートでは、感染症は噂になっていただけで、経由した村や町は無事だったみたいだから大丈夫じゃないか」
「……本当に、大丈夫かな……?」
兄上の言葉で、殿下達もアンソラ男爵領を通って行ったのだと言うことを思い出して心配になってきた。
「辺境伯様のところとは、父上は連絡取り合っているはずだから、何かあったら話題になっているはずだよ」
「じゃあ、大丈夫か……」
「まあ、でも、アンソラで起きているならゲンティアナや辺境伯領でも広がる可能性はあるわけだし、油断はできないんだよな」
殿下達の状況も気になるけど、シャル叔父さんの商隊みたいにアンソラ男爵領を経由してゲンティアナに入ってくる人達から、感染症が広がる可能があるという。
不安な気持ちになっていたら、ポンと兄上が僕の頭に手を乗せた。
「まあ、まだよく分かっていないうちから気にしすぎても仕方ないよ。
父上と母上が動いているからあまり心配するな」
「うん……」
父上と母上は、シャル叔父さんからアンソラ男爵領の流行病の話を聞いて、
町への出入りの制限や、領内の各村や街への通達だとかすぐに対応を始めたらしい。
アンソラ男爵にも連絡をしてみているのだそうだ。
「まずは、手洗いとかうがいとか、出来ることをしよう。母上からの注意事項も聞いたね?」
「うん」
母様から、手洗いとうがいの徹底だとか、町に頻繁に行かないこととか色々注意事項の説明があった。
少しでも具合が悪くなったらすぐに言うこととか。
手洗いとうがいは小さい時から、外から帰ったら必ずすることって言われていたから
特に何とも思わないけど、町に行けないと、薬師のおばあちゃんやルドおじさんに
訊きたいことがあったりした時に、すぐに行けないってことになっちゃうんだよね。それに、もしも薬師のおばあちゃんかルドおじさんが感染症にかかった時に、連絡もできない?
「ねえ……。薬師のおばあちゃんとルドおじさんに『お話』の魔道具とか『手紙』の魔道具とか、使ってもらえないかな。そうすれば町に行かなくても連絡ができるよね」
「そうだなぁ……。父上に相談してみるよ」
兄上はちょっと考えた様子の後、頷いた。
シャル叔父さんに「写し絵」の魔道具を紹介したら一緒に並んで写ったりしたいと思って魔法紙と一緒に準備していたんだ。
でも、「手紙」の魔道具と「お話」の魔道具を見せたところで話は終わってしまった。
色々魔道具を見せようと思って「収納」に準備していたんだけどなぁ。
「ねえ。シャル叔父さんには他の魔道具は見せちゃダメなの?シャル叔父さんも一緒の『写し絵』作りたいよ」
「一度に全部紹介するのは無理だろ。理解が追いつかなくなるよ。……「写し絵」は……、少なくとも感染症の疑いが晴れてからだろうな。
魔道具を触るのとかも気を使うじゃん。
それに感染症の疑いがあるままだと、並んで写れないだろ?」
「いつになったら、感染症の疑いがないってわかるの?」
シャル叔父さんを含む商隊の人達は、今のところは感染症の症状が出ている人はいないらしい。
それでも、後から発症してしまった場合に知らずに接触した人に感染るのを避けるために暫くの間、距離を置いているんだ。
それがいつまで続くのかな。
シャル叔父さんには、他の魔道具も見せて感想を聞かせてもらいたかった。
クルクル回るやつとかシャル叔父さんなら気に入ってくれるんじゃないかなって思ってる。
「期間は父上か母上が決めると思うけど。多分、アンソラ領から情報収集してからじゃないかな。
どんな病気かわからないと、判断難しいだろ」
「……アンソラの人達、大丈夫かな……」
「どう……、だろうな……。アンソラ男爵領を経由して辺境伯領に向かった殿下達も気になるけど……」
「え!」
「まあ、でも、シャル叔父さんの商隊が通ったルートでは、感染症は噂になっていただけで、経由した村や町は無事だったみたいだから大丈夫じゃないか」
「……本当に、大丈夫かな……?」
兄上の言葉で、殿下達もアンソラ男爵領を通って行ったのだと言うことを思い出して心配になってきた。
「辺境伯様のところとは、父上は連絡取り合っているはずだから、何かあったら話題になっているはずだよ」
「じゃあ、大丈夫か……」
「まあ、でも、アンソラで起きているならゲンティアナや辺境伯領でも広がる可能性はあるわけだし、油断はできないんだよな」
殿下達の状況も気になるけど、シャル叔父さんの商隊みたいにアンソラ男爵領を経由してゲンティアナに入ってくる人達から、感染症が広がる可能があるという。
不安な気持ちになっていたら、ポンと兄上が僕の頭に手を乗せた。
「まあ、まだよく分かっていないうちから気にしすぎても仕方ないよ。
父上と母上が動いているからあまり心配するな」
「うん……」
父上と母上は、シャル叔父さんからアンソラ男爵領の流行病の話を聞いて、
町への出入りの制限や、領内の各村や街への通達だとかすぐに対応を始めたらしい。
アンソラ男爵にも連絡をしてみているのだそうだ。
「まずは、手洗いとかうがいとか、出来ることをしよう。母上からの注意事項も聞いたね?」
「うん」
母様から、手洗いとうがいの徹底だとか、町に頻繁に行かないこととか色々注意事項の説明があった。
少しでも具合が悪くなったらすぐに言うこととか。
手洗いとうがいは小さい時から、外から帰ったら必ずすることって言われていたから
特に何とも思わないけど、町に行けないと、薬師のおばあちゃんやルドおじさんに
訊きたいことがあったりした時に、すぐに行けないってことになっちゃうんだよね。それに、もしも薬師のおばあちゃんかルドおじさんが感染症にかかった時に、連絡もできない?
「ねえ……。薬師のおばあちゃんとルドおじさんに『お話』の魔道具とか『手紙』の魔道具とか、使ってもらえないかな。そうすれば町に行かなくても連絡ができるよね」
「そうだなぁ……。父上に相談してみるよ」
兄上はちょっと考えた様子の後、頷いた。
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