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第1章
第107話 「収納」で実験
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「収納」スキルを使う時に魔法陣を出さないコツが分かってきたかもしれない。今度は、絵筆を「収納」から取り出す。絵筆は「収納」から引っ張り出し、魔法陣は押し留めるイメージ。じわじわ。じわじわ。
少しだけ、魔法陣がジリジリと顔を覗かせては居たけれど、魔法陣が「収納」から出ないようにすることは大体行ったようだ。
何度か繰り返していたら、魔法陣が「収納」から出なくなって外からは見えないようにすることが出来るようになった。
一息ついて魔石水を一口、二口飲んで魔力の補給をしておく。
今の所、魔力不足でフラフラとかにはまだなっていない。まだ余裕があるかな。
まだ魔力の残量は大丈夫そうなので、大きいものを「収納」した状態で「運搬」スキルが使えるかを試してみた。
先ほど椅子を収納してみて大丈夫そうだったので今度は文机を収納してみた。
大きい文机が見えなくなった。出来た出来た!
文机の上にあったランプや、魔道具や絵の道具とかも一緒に収納できた。今度は「収納」に物を入れたままリュックを背負ってみる。大きい瓶を二本入ったリュックの重さを背中に感じてから「運搬」スキルを意識する。
スッと、背中の重みが消える。「収納」と「運搬」のスキルの同時発動が成功したみたいだ。やった!
色々試してみたいけど、すぐに役立つようなことを先にやっておきたい。明日出かける時にできれば「収納」を使ってみたいから、「収納に入れっぱなし」と言うのを試すことにした。
文机を「収納」から出して、魔石水の瓶を入れたリュックを「収納」した。
「収納」スキル練習は一旦終了して、次は絵を描こう。
筆を手にして先ほど食堂で脳裏に浮かんだ光景を忘れないうちに描いて台詞も書き留めておく。
殿下がシェリル嬢と婚約破棄をした話をしている場面を思い出しながら聞こえてきた台詞を書き出す。
また同じ場面が脳裏に浮かんでくれば良いんだけど、浮かんで欲しい時に限って何も出てこない。
仕方ないから、思い出しながら書く。
台詞を書き終わってから余白に殿下とハロルド君が話をしている姿を描いた。
台詞を先に書いたので絵が描けるスペースが小さくなってしまった。思い出しながら書いていたから仕方ないけど、
絵を先に書いて、絵の余白に台詞を書き込んだ方が、出来上がりのまとまりが良いような気がしてきた。
窓から入ってくる月明かりが良い感じに明るいので、オブジェの魔道具が光らなくても絵を描くことができた。でもオブジェの魔道具にも魔力を流し込んでおく。
治癒玉だって魔力を貯めて使うのだから、オブジェの魔道具だって魔力を貯めていった方が良い気がしたんだ。
右手でオブジェの魔道具に魔力を通しながら、左手では治癒玉を握って魔力を魔石に流していく。
魔石への魔力の流し入れを両手で行うと、効率は良いんだけどちょっと暇だ。両手が塞がっていると何もできないし。
左手で持っていた治癒玉を時々手の中でコロコロとさせて魔石に刻んだ魔法陣をぼんやり眺める。
水魔法の魔石に治癒の魔法陣を刻んだものが治癒玉だけど、違う魔法陣を刻んだらどうなるんだろう。
ふとそんなことを考え始めた。しかし、水魔法の魔石に風魔法の魔法陣とかを刻んでも魔法は発動しなかったのを思い出した。
「……『収納』の属性はなんだろう……」
「収納」スキルを発動する時に魔法陣が見えたのだから、見えた魔法陣を魔石に刻んだりしたら「収納」の魔道具ができないかなとふと思ったんだ。
だけど、「収納」の属性てなんだろう。「収納」の属性の魔石ってあるのかな。
少しだけ、魔法陣がジリジリと顔を覗かせては居たけれど、魔法陣が「収納」から出ないようにすることは大体行ったようだ。
何度か繰り返していたら、魔法陣が「収納」から出なくなって外からは見えないようにすることが出来るようになった。
一息ついて魔石水を一口、二口飲んで魔力の補給をしておく。
今の所、魔力不足でフラフラとかにはまだなっていない。まだ余裕があるかな。
まだ魔力の残量は大丈夫そうなので、大きいものを「収納」した状態で「運搬」スキルが使えるかを試してみた。
先ほど椅子を収納してみて大丈夫そうだったので今度は文机を収納してみた。
大きい文机が見えなくなった。出来た出来た!
文机の上にあったランプや、魔道具や絵の道具とかも一緒に収納できた。今度は「収納」に物を入れたままリュックを背負ってみる。大きい瓶を二本入ったリュックの重さを背中に感じてから「運搬」スキルを意識する。
スッと、背中の重みが消える。「収納」と「運搬」のスキルの同時発動が成功したみたいだ。やった!
色々試してみたいけど、すぐに役立つようなことを先にやっておきたい。明日出かける時にできれば「収納」を使ってみたいから、「収納に入れっぱなし」と言うのを試すことにした。
文机を「収納」から出して、魔石水の瓶を入れたリュックを「収納」した。
「収納」スキル練習は一旦終了して、次は絵を描こう。
筆を手にして先ほど食堂で脳裏に浮かんだ光景を忘れないうちに描いて台詞も書き留めておく。
殿下がシェリル嬢と婚約破棄をした話をしている場面を思い出しながら聞こえてきた台詞を書き出す。
また同じ場面が脳裏に浮かんでくれば良いんだけど、浮かんで欲しい時に限って何も出てこない。
仕方ないから、思い出しながら書く。
台詞を書き終わってから余白に殿下とハロルド君が話をしている姿を描いた。
台詞を先に書いたので絵が描けるスペースが小さくなってしまった。思い出しながら書いていたから仕方ないけど、
絵を先に書いて、絵の余白に台詞を書き込んだ方が、出来上がりのまとまりが良いような気がしてきた。
窓から入ってくる月明かりが良い感じに明るいので、オブジェの魔道具が光らなくても絵を描くことができた。でもオブジェの魔道具にも魔力を流し込んでおく。
治癒玉だって魔力を貯めて使うのだから、オブジェの魔道具だって魔力を貯めていった方が良い気がしたんだ。
右手でオブジェの魔道具に魔力を通しながら、左手では治癒玉を握って魔力を魔石に流していく。
魔石への魔力の流し入れを両手で行うと、効率は良いんだけどちょっと暇だ。両手が塞がっていると何もできないし。
左手で持っていた治癒玉を時々手の中でコロコロとさせて魔石に刻んだ魔法陣をぼんやり眺める。
水魔法の魔石に治癒の魔法陣を刻んだものが治癒玉だけど、違う魔法陣を刻んだらどうなるんだろう。
ふとそんなことを考え始めた。しかし、水魔法の魔石に風魔法の魔法陣とかを刻んでも魔法は発動しなかったのを思い出した。
「……『収納』の属性はなんだろう……」
「収納」スキルを発動する時に魔法陣が見えたのだから、見えた魔法陣を魔石に刻んだりしたら「収納」の魔道具ができないかなとふと思ったんだ。
だけど、「収納」の属性てなんだろう。「収納」の属性の魔石ってあるのかな。
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