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第1章
第156話 事件後の朝
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「ああ、パーティの時にいなくなっていた伯爵家のメイドさんとかは、地下の
ワインセラーだとかあちこちに閉じ込められてたらしい。無事だってさ」
「おお!良かった!」
ちょっと気になってたメイドさんの行方についても、兄上が情報を仕入れてくれていた。ノンナさんが無事で良かった。他の使用人の人達も。
「誰が閉じ込めたりしたの?」
「まだ色々調べ中みたいだったから詳しくは聞いてない。暗殺未遂事件の容疑者ってことになるからな」
「そうかぁ……」
あの手袋が汚れてた騎士じゃなかった場合は、毒事件の共犯ってことになるし詳しい情報は教えてもらえなそうだ。
本館と離れの周りをランニングしていると、警備をしているらしい人が多いことにきがつく。正門の所にもゲンティアナの騎士以外の騎士も何人かいる。
毒事件については、犯人が外から侵入したってわけじゃないけど屋敷の出入りは結構警戒しているっぽい。
「ねえ、森に狩りに出たりしても大丈夫かな」
門の警備が強化されているみたいなので、気になって兄上に訊いてみると、兄上はちらりと正門の方に目を向けた。
「俺達は狙われているとかじゃないし、大丈夫だろう。でも、殿下達はどうだろうな……」
「ああ……。護衛がいてもちょっと心配だよね」
共犯者がいる可能性があるなら、屋敷の外に出たら狙われる可能性があるのか。護衛を増やすにしたって、毒を盛ったのが護衛をするはずの騎士だったわけだし。
「護衛の問題だけじゃなくて、昨日の事件でショックを受けて、狩りに行く気になれないかもしれない。狩りに行くなら同行が必要か確認した方が良いし、後で予定を聞いておくよ」
確かに、命を狙われるような事件があったばかりだ。すごくショックを受けているかもしれない。僕だって結構色々考えちゃって動揺しちゃったし。あの事件の直後に殿下達は大急ぎで別室に避難誘導されていて、それ以降しゃべってなくて様子を見ていない。
ショックで寝込んじゃったりってこともあり得るのか。狙われたのは殿下だと思うけど、リネリア嬢だって、いつも側に居たノンナさんが一時期行方不明の状態になっていたりしたんだから、不安な気持ちになっただろうな。
兄上に、殿下達の狩りの予定を聞いてきてもらったところ、大体の予想通り、魔獣狩りの訓練は本日は中止となったそうだ。
外に出かけないというだけではなく、午前中の訓練も取りやめだそうだ。午後に訓練場を使って訓練をすることになったらしい。
「午前中の訓練取りやめって、誰かショックで具合悪くなっちゃってたりするのかな」
「どうだろうな。1日休みってわけでもないようだし」
殿下達も訓練場はなんども使っているから、午後の訓練場での訓練には僕と兄上のサポートは必要ないかもしれないけど、サポートの要請はなかったけど、来ることを禁止もされなかったようなので、午後に訓練場に様子を見に行くことにした。
ワインセラーだとかあちこちに閉じ込められてたらしい。無事だってさ」
「おお!良かった!」
ちょっと気になってたメイドさんの行方についても、兄上が情報を仕入れてくれていた。ノンナさんが無事で良かった。他の使用人の人達も。
「誰が閉じ込めたりしたの?」
「まだ色々調べ中みたいだったから詳しくは聞いてない。暗殺未遂事件の容疑者ってことになるからな」
「そうかぁ……」
あの手袋が汚れてた騎士じゃなかった場合は、毒事件の共犯ってことになるし詳しい情報は教えてもらえなそうだ。
本館と離れの周りをランニングしていると、警備をしているらしい人が多いことにきがつく。正門の所にもゲンティアナの騎士以外の騎士も何人かいる。
毒事件については、犯人が外から侵入したってわけじゃないけど屋敷の出入りは結構警戒しているっぽい。
「ねえ、森に狩りに出たりしても大丈夫かな」
門の警備が強化されているみたいなので、気になって兄上に訊いてみると、兄上はちらりと正門の方に目を向けた。
「俺達は狙われているとかじゃないし、大丈夫だろう。でも、殿下達はどうだろうな……」
「ああ……。護衛がいてもちょっと心配だよね」
共犯者がいる可能性があるなら、屋敷の外に出たら狙われる可能性があるのか。護衛を増やすにしたって、毒を盛ったのが護衛をするはずの騎士だったわけだし。
「護衛の問題だけじゃなくて、昨日の事件でショックを受けて、狩りに行く気になれないかもしれない。狩りに行くなら同行が必要か確認した方が良いし、後で予定を聞いておくよ」
確かに、命を狙われるような事件があったばかりだ。すごくショックを受けているかもしれない。僕だって結構色々考えちゃって動揺しちゃったし。あの事件の直後に殿下達は大急ぎで別室に避難誘導されていて、それ以降しゃべってなくて様子を見ていない。
ショックで寝込んじゃったりってこともあり得るのか。狙われたのは殿下だと思うけど、リネリア嬢だって、いつも側に居たノンナさんが一時期行方不明の状態になっていたりしたんだから、不安な気持ちになっただろうな。
兄上に、殿下達の狩りの予定を聞いてきてもらったところ、大体の予想通り、魔獣狩りの訓練は本日は中止となったそうだ。
外に出かけないというだけではなく、午前中の訓練も取りやめだそうだ。午後に訓練場を使って訓練をすることになったらしい。
「午前中の訓練取りやめって、誰かショックで具合悪くなっちゃってたりするのかな」
「どうだろうな。1日休みってわけでもないようだし」
殿下達も訓練場はなんども使っているから、午後の訓練場での訓練には僕と兄上のサポートは必要ないかもしれないけど、サポートの要請はなかったけど、来ることを禁止もされなかったようなので、午後に訓練場に様子を見に行くことにした。
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