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第1章
第183話 解体の魔法陣魔石
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水の泡がふわふわと出てくる魔法陣魔石を沢山作ってみたら、部屋中が泡で一杯なって楽しい。
出てきた泡は数分で消える。自分で決して回らなくても済むんだけど、
どっちが早く全部消すかっていう競争をしても楽しそうだな。
魔力を消費した魔石は、魔力の補充もできる。魔力操作が得意でなくても、水魔石なら水属性が強い人がずっと持っているだけでも回復する。時間はかかるけどね。
殿下達のお土産にプレゼントしようかな。また、やりすぎって言われちゃうだろうか。明日の朝、母様や兄上に相談してみよう。
魔石に魔法陣を刻んだだけだから、別に珍しいものじゃないはず。
でも、水の泡はちょっと特殊かもしれないからね。
泡の魔法陣魔石が出来上がったので、今度は解体の魔石を考える。
僕は「魔石取り」、兄上は「部位切り出し」。どちらも魔法陣が見えたから覚えた。
「部位切り出し」も魔石に魔法陣を刻めば僕も使えるのかな。
ベースの魔石は何属性が良いだろうか。
切り刻むなら風魔石でいけるだろうか。
風魔石を取り出して、「魔石取り」の魔法陣を刻んだものと、「部位切り出し」の魔法陣を刻んだものを作る。
「魔石取り」の魔法陣魔石は、ちょっと実験してみたいから何個か作ってみた。
「部位切り出し」も試してみたいから一応作ってみたけど、これは一個だけだ。
出来れば僕も「部位切り出し」スキルを覚えたい。それには自分の手で部位の切り出しをした方が良いと思う。
魔法陣魔石に頼っちゃうと、スキルが覚えられないかもしれないからね。
更に言えば、皮を剥ぐスキルとか色々覚えられたら良いなと思っているんだ。
「魔石取り」の魔法陣魔石でやってみたいことは、普通にスキルを使うのと同じように魔法陣魔石で同じことができるかってところだ。
ちゃんと発動したとしても、魔石の魔力量によってうまくいかないこともあるかもしれない。
だから魔力の含有量が多い魔石と少ない魔石の両方を試す必要があると思う。
「魔石取り」のスキルは、魔獣の胸あたりにナイフを刺したときに発動した。
これを魔法陣魔石で再現する時は、ナイフで刺しながら魔石に魔力を通すことになるのかな。
ナイフの柄に魔石を埋め込んだり出来れば、ナイフを手に持ったまま魔力を流すことができそうなんだけどそれだと解体の魔石取り専用ナイフになっちゃうかな。
「……そうだ!」
ふと思い出して、クローゼットの下の引き出しを開けた。引き出しの中に仕舞われていた古い箱を開けると柄の部分にポッカリと穴が空いた古い短剣があった。
穴が空いている部分は、以前は魔石が嵌め込まれていたらしい。
魔法剣の一種だけど、短剣だし、すでに魔石が壊れている。鞘もなくて柄の部分に装飾もない。
ずいぶん前に森の中で拾ったものなんだけど、魔石が取れたから捨てたものじゃないかって兄上が言っていた。
魔法剣という響きが格好良くて、拾って保管していたものだ。
魔石が嵌め込まれていたらしい穴と大体同じくらいの大きさの風魔石を選んで魔法陣を刻ざんで穴に嵌めてみた。
魔石を固定する為の小さい留金が歪んでしまっていたけど、道具を使って歪んだ留金をしっかり魔石を固定できる位置に調整した。
短剣の柄を握ったときに、持ち方によっては指が魔石に触れる。魔法剣として使われていたときにも、魔石に触れた部分を伝って魔力を流していたんだろう。
「早く森に行きたくなっちゃうなぁ」
作った「魔石取り」の魔法剣を早く試してみたいけど、魔獣の死骸がないからできない。
「こんなことなら魔石を取らずにとっておけばよかった」
解体しきれなかった魔獣は、氷漬けにしているんだけど魔石は取り出しちゃってたんだよね。
出てきた泡は数分で消える。自分で決して回らなくても済むんだけど、
どっちが早く全部消すかっていう競争をしても楽しそうだな。
魔力を消費した魔石は、魔力の補充もできる。魔力操作が得意でなくても、水魔石なら水属性が強い人がずっと持っているだけでも回復する。時間はかかるけどね。
殿下達のお土産にプレゼントしようかな。また、やりすぎって言われちゃうだろうか。明日の朝、母様や兄上に相談してみよう。
魔石に魔法陣を刻んだだけだから、別に珍しいものじゃないはず。
でも、水の泡はちょっと特殊かもしれないからね。
泡の魔法陣魔石が出来上がったので、今度は解体の魔石を考える。
僕は「魔石取り」、兄上は「部位切り出し」。どちらも魔法陣が見えたから覚えた。
「部位切り出し」も魔石に魔法陣を刻めば僕も使えるのかな。
ベースの魔石は何属性が良いだろうか。
切り刻むなら風魔石でいけるだろうか。
風魔石を取り出して、「魔石取り」の魔法陣を刻んだものと、「部位切り出し」の魔法陣を刻んだものを作る。
「魔石取り」の魔法陣魔石は、ちょっと実験してみたいから何個か作ってみた。
「部位切り出し」も試してみたいから一応作ってみたけど、これは一個だけだ。
出来れば僕も「部位切り出し」スキルを覚えたい。それには自分の手で部位の切り出しをした方が良いと思う。
魔法陣魔石に頼っちゃうと、スキルが覚えられないかもしれないからね。
更に言えば、皮を剥ぐスキルとか色々覚えられたら良いなと思っているんだ。
「魔石取り」の魔法陣魔石でやってみたいことは、普通にスキルを使うのと同じように魔法陣魔石で同じことができるかってところだ。
ちゃんと発動したとしても、魔石の魔力量によってうまくいかないこともあるかもしれない。
だから魔力の含有量が多い魔石と少ない魔石の両方を試す必要があると思う。
「魔石取り」のスキルは、魔獣の胸あたりにナイフを刺したときに発動した。
これを魔法陣魔石で再現する時は、ナイフで刺しながら魔石に魔力を通すことになるのかな。
ナイフの柄に魔石を埋め込んだり出来れば、ナイフを手に持ったまま魔力を流すことができそうなんだけどそれだと解体の魔石取り専用ナイフになっちゃうかな。
「……そうだ!」
ふと思い出して、クローゼットの下の引き出しを開けた。引き出しの中に仕舞われていた古い箱を開けると柄の部分にポッカリと穴が空いた古い短剣があった。
穴が空いている部分は、以前は魔石が嵌め込まれていたらしい。
魔法剣の一種だけど、短剣だし、すでに魔石が壊れている。鞘もなくて柄の部分に装飾もない。
ずいぶん前に森の中で拾ったものなんだけど、魔石が取れたから捨てたものじゃないかって兄上が言っていた。
魔法剣という響きが格好良くて、拾って保管していたものだ。
魔石が嵌め込まれていたらしい穴と大体同じくらいの大きさの風魔石を選んで魔法陣を刻ざんで穴に嵌めてみた。
魔石を固定する為の小さい留金が歪んでしまっていたけど、道具を使って歪んだ留金をしっかり魔石を固定できる位置に調整した。
短剣の柄を握ったときに、持ち方によっては指が魔石に触れる。魔法剣として使われていたときにも、魔石に触れた部分を伝って魔力を流していたんだろう。
「早く森に行きたくなっちゃうなぁ」
作った「魔石取り」の魔法剣を早く試してみたいけど、魔獣の死骸がないからできない。
「こんなことなら魔石を取らずにとっておけばよかった」
解体しきれなかった魔獣は、氷漬けにしているんだけど魔石は取り出しちゃってたんだよね。
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