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第1章
第191話 水の泡活用中
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屋敷に戻ったらまだ殿下達は訓練場で午前中の訓練をしている時間だった。
訓練場は、昨日と同じように警備の騎士が沢山いた。
入り口から覗くと、楽しそうな笑い声が聞こえてきた。
「殿下!後ろです!」
「あ、右にも!」
「わぁ~」
剣術コーナーで、殿下が泡に向かって木剣を振っていた。
殿下の周囲に水の泡の魔法陣魔石が四箇所置かれていて、あちこちからポコッポコッと泡が出てくるのを殿下が走って剣で斬りかかっている。
魔法陣魔石の距離が結構離れていて、一箇所の泡を追いかけていると、離れた位置から次の泡が出てくる状況になっている。
殿下は肩で息をしているけど楽しそうだ。
「はあっ……、次は、ハロルドの番だぞ。さあ、くじを引け」
「僕は近い距離が良いですねぇ」
ハロルド君が騎士の持っている皮袋に手を突っ込んだ。
皮袋から手を引き抜いて手を開くと、赤い魔石が出てきた。
「ああ~」と唸りながらハロルド君が肩をすくめた。
その様子を見て殿下が笑っている。
「最大だな」
「ムゥ……」
騎士が魔法陣魔石を先ほどより広い位置に配置するように移動させた。
どうやら出てきた魔石の色で、水の泡の魔法陣魔石を配置する位置を決めているらしい。
魔石との距離が長いと運動量が多くなる。面白そう。
一つの魔法陣魔石から出てくる水の泡は連続して四つだから、あっという間に終わるけど、もっと長い時間泡が出続けるようにしたら、更にハードになりそうだ。
大きい魔石にしたら連続して出せる泡が増えるかな。
シェリル嬢は、一歩踏み出したら剣が届く位置になった。
くじ引きで距離を決めるのは面白いね。それに楽しそうだ。
普段は剣術の訓練には参加していないリネリア嬢も細い棒で泡を追いかけていた。
「やあ、来てたのかい?」
午前の訓練が終わったらしく撤収し始めたところで、ネイサン殿下が僕達を見つけたようで近づいてきた。
「お疲れ様です。楽しそうでしたね」
「なかなか面白かったよ。あの泡の道具はゲンティアナ家からの提供なんだってね」
昨日に比べてネイサン殿下の表情が明るい。
「はい。遊び道具のようなものですけど、訓練にも使えるかと思って」
「面白いよ!魔法と弓は全然当たらなかったけど」
「なぁ」と同意を求めるように笑顔でハロルド君をみる殿下。ハロルド君は肩をすくめた。
「動く的は難しいですよ」
「途中で止まっているのもあるんだけどな」
「止まってから狙いを定めている間に合わないですね」
どうやら弓矢と魔法は全員が、泡に届かなかったらしい。ちょっと空中で止まる時間が短かっただろうか。
でも、楽しそうな表情になっているから、大丈夫かな。
訓練場は、昨日と同じように警備の騎士が沢山いた。
入り口から覗くと、楽しそうな笑い声が聞こえてきた。
「殿下!後ろです!」
「あ、右にも!」
「わぁ~」
剣術コーナーで、殿下が泡に向かって木剣を振っていた。
殿下の周囲に水の泡の魔法陣魔石が四箇所置かれていて、あちこちからポコッポコッと泡が出てくるのを殿下が走って剣で斬りかかっている。
魔法陣魔石の距離が結構離れていて、一箇所の泡を追いかけていると、離れた位置から次の泡が出てくる状況になっている。
殿下は肩で息をしているけど楽しそうだ。
「はあっ……、次は、ハロルドの番だぞ。さあ、くじを引け」
「僕は近い距離が良いですねぇ」
ハロルド君が騎士の持っている皮袋に手を突っ込んだ。
皮袋から手を引き抜いて手を開くと、赤い魔石が出てきた。
「ああ~」と唸りながらハロルド君が肩をすくめた。
その様子を見て殿下が笑っている。
「最大だな」
「ムゥ……」
騎士が魔法陣魔石を先ほどより広い位置に配置するように移動させた。
どうやら出てきた魔石の色で、水の泡の魔法陣魔石を配置する位置を決めているらしい。
魔石との距離が長いと運動量が多くなる。面白そう。
一つの魔法陣魔石から出てくる水の泡は連続して四つだから、あっという間に終わるけど、もっと長い時間泡が出続けるようにしたら、更にハードになりそうだ。
大きい魔石にしたら連続して出せる泡が増えるかな。
シェリル嬢は、一歩踏み出したら剣が届く位置になった。
くじ引きで距離を決めるのは面白いね。それに楽しそうだ。
普段は剣術の訓練には参加していないリネリア嬢も細い棒で泡を追いかけていた。
「やあ、来てたのかい?」
午前の訓練が終わったらしく撤収し始めたところで、ネイサン殿下が僕達を見つけたようで近づいてきた。
「お疲れ様です。楽しそうでしたね」
「なかなか面白かったよ。あの泡の道具はゲンティアナ家からの提供なんだってね」
昨日に比べてネイサン殿下の表情が明るい。
「はい。遊び道具のようなものですけど、訓練にも使えるかと思って」
「面白いよ!魔法と弓は全然当たらなかったけど」
「なぁ」と同意を求めるように笑顔でハロルド君をみる殿下。ハロルド君は肩をすくめた。
「動く的は難しいですよ」
「途中で止まっているのもあるんだけどな」
「止まってから狙いを定めている間に合わないですね」
どうやら弓矢と魔法は全員が、泡に届かなかったらしい。ちょっと空中で止まる時間が短かっただろうか。
でも、楽しそうな表情になっているから、大丈夫かな。
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