10 / 10
第10話
しおりを挟む
その後すぐにジュリアンはフルールを連れてブロワ公爵邸に帰り、フルールが落ち着くまでは側にいた。
楽しく過ごしていたところに暗殺未遂にあったことで、精神的に疲弊したフルールはリラックス効果のある紅茶を飲むと眠ってしまった。
その間、ジュリアンは護衛のミゲルと共にブロワ公爵邸牢屋に放り込まれた暗殺者を拷問し、情報を吐かせた。
暗殺者はキャシーの父親であるボナリー子爵からフルールを暗殺してキャシーをジュリアンの後妻にする為に雇われたようである。
今のボナリー子爵家の懐状況では、暗殺者に対した報酬が支払えず、結果的にその報酬で請け負ったのが、今、牢屋に放り込まれた暗殺者である。
報酬の低さに加えて、雇い主の情報を吐かないような教育もなかったので、ジュリアンとしては労力をかけず情報を吐かせることが出来た。
ジュリアンは暗殺者から吐かせた情報と暗殺者をセットにしてボナリー子爵を殺人未遂罪で逮捕依頼を騎士団に提出する。
騎士団は有事の時に戦いの場に派遣される部隊と貴族絡みの犯罪の捜査・逮捕を扱う部隊に分かれており、今回依頼したのは当然後者の部隊である。
騎士団は早速動き、ボナリー子爵は逮捕された。
ジュリアンが厳罰を望んだ為、かなり厳しい罰が課せられることになった。
高位貴族の夫人を暗殺しようとした罪は重く、子爵は爵位没収の上で危険な炭鉱にて死ぬまで労働を課せられるという刑が執行された。
子爵と子爵の妻、キャシーの三人は確かに実行したのは子爵だが、フルールを排除してキャシーをジュリアンの妻にするという考えは三人とも持っていた為、子爵の妻、キャシーも共に炭鉱にて労働を課せられることになった。
ただ、子爵の妻とキャシーは炭鉱で働くと言っても、現場の炭鉱夫の性欲処理も含まれている。
トップが罪を犯したボナリー商会は最早商売にならず、商会は廃業となった。
こうして子爵家はジュリアンとフルールの前から退場していった。
それから月日が流れ、一年後。
フルールは幸せそうに生まれたばかりの赤ん坊を抱っこしている。
その側には勿論ジュリアンもいる。
「この子はジュリアン様にそっくりですわね。将来お嬢さん方に大人気になりそう」
「私としてはフルールにそっくりな娘が欲しかったんですけどね。……とは言え、無事に生まれてくれたからそれだけで嬉しいです」
そこには幸せが溢れていたーー。
楽しく過ごしていたところに暗殺未遂にあったことで、精神的に疲弊したフルールはリラックス効果のある紅茶を飲むと眠ってしまった。
その間、ジュリアンは護衛のミゲルと共にブロワ公爵邸牢屋に放り込まれた暗殺者を拷問し、情報を吐かせた。
暗殺者はキャシーの父親であるボナリー子爵からフルールを暗殺してキャシーをジュリアンの後妻にする為に雇われたようである。
今のボナリー子爵家の懐状況では、暗殺者に対した報酬が支払えず、結果的にその報酬で請け負ったのが、今、牢屋に放り込まれた暗殺者である。
報酬の低さに加えて、雇い主の情報を吐かないような教育もなかったので、ジュリアンとしては労力をかけず情報を吐かせることが出来た。
ジュリアンは暗殺者から吐かせた情報と暗殺者をセットにしてボナリー子爵を殺人未遂罪で逮捕依頼を騎士団に提出する。
騎士団は有事の時に戦いの場に派遣される部隊と貴族絡みの犯罪の捜査・逮捕を扱う部隊に分かれており、今回依頼したのは当然後者の部隊である。
騎士団は早速動き、ボナリー子爵は逮捕された。
ジュリアンが厳罰を望んだ為、かなり厳しい罰が課せられることになった。
高位貴族の夫人を暗殺しようとした罪は重く、子爵は爵位没収の上で危険な炭鉱にて死ぬまで労働を課せられるという刑が執行された。
子爵と子爵の妻、キャシーの三人は確かに実行したのは子爵だが、フルールを排除してキャシーをジュリアンの妻にするという考えは三人とも持っていた為、子爵の妻、キャシーも共に炭鉱にて労働を課せられることになった。
ただ、子爵の妻とキャシーは炭鉱で働くと言っても、現場の炭鉱夫の性欲処理も含まれている。
トップが罪を犯したボナリー商会は最早商売にならず、商会は廃業となった。
こうして子爵家はジュリアンとフルールの前から退場していった。
それから月日が流れ、一年後。
フルールは幸せそうに生まれたばかりの赤ん坊を抱っこしている。
その側には勿論ジュリアンもいる。
「この子はジュリアン様にそっくりですわね。将来お嬢さん方に大人気になりそう」
「私としてはフルールにそっくりな娘が欲しかったんですけどね。……とは言え、無事に生まれてくれたからそれだけで嬉しいです」
そこには幸せが溢れていたーー。
1,061
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
「君の為の時間は取れない」と告げた旦那様の意図を私はちゃんと理解しています。
あおくん
恋愛
憧れの人であった旦那様は初夜が終わったあと私にこう告げた。
「君の為の時間は取れない」と。
それでも私は幸せだった。だから、旦那様を支えられるような妻になりたいと願った。
そして騎士団長でもある旦那様は次の日から家を空け、旦那様と入れ違いにやって来たのは旦那様の母親と見知らぬ女性。
旦那様の告げた「君の為の時間は取れない」という言葉はお二人には別の意味で伝わったようだ。
あなたは愛されていない。愛してもらうためには必要なことだと過度な労働を強いた結果、過労で倒れた私は記憶喪失になる。
そして帰ってきた旦那様は、全てを忘れていた私に困惑する。
※35〜37話くらいで終わります。
初耳なのですが…、本当ですか?
あおくん
恋愛
侯爵令嬢の次女として、父親の仕事を手伝ったり、邸の管理をしたりと忙しくしているアニーに公爵家から婚約の申し込みが来た!
でも実際に公爵家に訪れると、異世界から来たという少女が婚約者の隣に立っていて…。
〖完結〗愛人が離婚しろと乗り込んで来たのですが、私達はもう離婚していますよ?
藍川みいな
恋愛
「ライナス様と離婚して、とっととこの邸から出て行ってよっ!」
愛人が乗り込んで来たのは、これで何人目でしょう?
私はもう離婚していますし、この邸はお父様のものですから、決してライナス様のものにはなりません。
離婚の理由は、ライナス様が私を一度も抱くことがなかったからなのですが、不能だと思っていたライナス様は愛人を何人も作っていました。
そして親友だと思っていたマリーまで、ライナス様の愛人でした。
愛人を何人も作っていたくせに、やり直したいとか……頭がおかしいのですか?
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全8話で完結になります。
【完結】私が王太子殿下のお茶会に誘われたからって、今更あわてても遅いんだからね
江崎美彩
恋愛
王太子殿下の婚約者候補を探すために開かれていると噂されるお茶会に招待された、伯爵令嬢のミンディ・ハーミング。
幼馴染のブライアンが好きなのに、当のブライアンは「ミンディみたいなじゃじゃ馬がお茶会に出ても恥をかくだけだ」なんて揶揄うばかり。
「私が王太子殿下のお茶会に誘われたからって、今更あわてても遅いんだからね! 王太子殿下に見染められても知らないんだから!」
ミンディはブライアンに告げ、お茶会に向かう……
〜登場人物〜
ミンディ・ハーミング
元気が取り柄の伯爵令嬢。
幼馴染のブライアンに揶揄われてばかりだが、ブライアンが自分にだけ向けるクシャクシャな笑顔が大好き。
ブライアン・ケイリー
ミンディの幼馴染の伯爵家嫡男。
天邪鬼な性格で、ミンディの事を揶揄ってばかりいる。
ベリンダ・ケイリー
ブライアンの年子の妹。
ミンディとブライアンの良き理解者。
王太子殿下
婚約者が決まらない事に対して色々な噂を立てられている。
『小説家になろう』にも投稿しています
やめてくれないか?ですって?それは私のセリフです。
あおくん
恋愛
公爵令嬢のエリザベートはとても優秀な女性だった。
そして彼女の婚約者も真面目な性格の王子だった。だけど王子の初めての恋に2人の関係は崩れ去る。
貴族意識高めの主人公による、詰問ストーリーです。
設定に関しては、ゆるゆる設定でふわっと進みます。
※こちらの作品について、Kindleさんに投稿させていただきました。
アルファポリスさんではエリザベートと王子の視点で書いていますが、Kindleでは大きく書き直しています。(内容的には同じです)
あと表紙も頑張りました(笑)←
もしKindle Unlimitedに登録している方、また興味がある方がいらっしゃいましたら読んでみていただけると嬉しいです。
「義妹に譲れ」と言われたので、公爵家で幸せになります
恋せよ恋
恋愛
「しっかり者の姉なら、婚約者を妹に譲ってあげなさい」
「そうだよ、バネッサ。君なら、わかるだろう」
十五歳の冬。父と婚約者パトリックから放たれた無慈悲な言葉。
再婚相手の連れ子・ナタリアの図々しさに耐えてきたバネッサは、
その瞬間に決意した。
「ええ、喜んで差し上げますわ」
将来性のない男も、私を軽んじる家族も、もういらない。
跡継ぎの重責から解放されたバネッサは、その類まれなる知性を見込まれ、
王国の重鎮・ヴィンセント公爵家へ嫁ぐことに。
「私は、私を一番に愛してくれる場所で幸せになります!」
聡明すぎる令嬢による、自立と逆転のハッピーエンド。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
王太子殿下に婚約者がいるのはご存知ですか?
通木遼平
恋愛
フォルトマジア王国の王立学院で卒業を祝う夜会に、マレクは卒業する姉のエスコートのため参加をしていた。そこに来賓であるはずの王太子が平民の卒業生をエスコートして現れた。
王太子には婚約者がいるにも関わらず、彼の在学時から二人の関係は噂されていた。
周囲のざわめきをよそに何事もなく夜会をはじめようとする王太子の前に数名の令嬢たちが進み出て――。
※以前他のサイトで掲載していた作品です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる