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恋人がやさしくて涙が出そう

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 お尻を使ってセックスするのは怖い、と恋人に打ち明けると恋人は仕方ないよと受け入れてくれた。

「だからってこうはならない!! 配慮の仕方は絶対こうじゃない、絶対違う!!!」
「声うるさ」

 僕のズボンとパンツを剥き椅子に縛り上げるという暴挙に出た恋人の手元には銀色の細長い棒のようなものがある。尿道ブジーという尿道に突っ込む用途の代物だ。なんで当然のように持ってるんだ。
 恋人は僕の前で膝立ちになると軽くちんちんを撫でて来た。扱き合いっこをしている時なら「あ♡」とかわいい反応でもしたけれど、この状況では触らないでくれとしか言えなかった。
 恋人は尿道ブジーにローションをぬるぬると塗り付けると、僕のちんちんを掴み尿道口にブジーをあてがう。

「めちゃくちゃ痛いだろうから死ぬ程身構えてて」
「そこは普通優しく声を掛けて安心させる場面だろ!」

 僕の訴えは完全に無視されて、ずぶっと尿道へブジーが入り込んでくる。

「ひぎぃッ!!」

 痛い、言われた通り痛い、軽く泣けるレベルで痛い。

「い゙、た、ぁ…ぬ、いっ…抜いて……!」

 しかし当然の如く恋人は更に奥へとブジーを進める。叫ばずにはいられないような痛みだった。ここは液体以外通っちゃ行けないところだ。

「ひい゙い゙いい……!! 痛い゙ぃ……!」

 恋人の手つきは淀みがなくて僕がいくら痛いと言ってもどんどん奥へと捩じ込んでくる。もう相当奥深くまで来たと思ったのに、ブジーを見れば半分も入っていないと気付いて血の気が引いた。

「もう入らないって、入らないよ、無理だよ」
「入るよ」
「ん゙あ゙っ!!!」

 ほら、とか言いながら恋人はずりゅっと一気に奥までブジーを突っ込む。酷い、もうやだ、別れる、いややっぱり嫌だ。
 深々とブジーに串刺しにされたちんちんは見るだけで痛々しい。

「痛い?」

 さっきからそう言ってるだろと思いつつも、こくこくと頷いた。

「ここ気持ちよくない?」

 尿道の奥の行き止まりのような場所をぐりぐりと先端で押される。 

「んうっんん……!!」

 気持ちいいような、よくないような。痛みと未知過ぎる感覚で、どっちなのか曖昧で分からない。
 混乱している内にもそこを弄り倒されて、だんだん痛みが消えてきて明確に快感になってくる。

「あう…んぅううっーー!!」

 痛みで萎えきっていたちんちんが硬くなっている自覚があった。

「ちゃんと勃起したね」
「あっ、や、やめて、今扱かないで!」

 恋人は片手でちんちんを根元から扱き、もう片手では尿道の奥を弄り続ける。最初は尿道ブジーを開発した人間を呪いたい程痛かったけれど、今は頭が惚けてしまいそうなぐらい気持ち良い。

「あっ…あ゙うっ……んんんっ…!」

 気持ちいいのはいいけれど、一つ大問題があった。

「抜い、抜いてっ! イキたい!」
「駄目」

 扱かれる度にイキそうになっているのに、穴を塞がれているから射精が出来ない。

「イキたい、イキたい、~~~~ッッ!」

 もどかしくて堪らない。充分すぎる程気持ち良いのに、普段ならとっくに射精しているのに、いつまでもその一歩前から解放されない。

「ま、また入れていいから、一回抜いて! ねえって! お願い……!」
「次は尿道バイブ入れていい?」
「い、良……、」

 いや、良くない気がする。流石にそんなもの入れたらちんちんがおかしくなってしまうと理性が訴えている。

「良いなら抜くね」

 ずりゅっとほんの少しだけ尿道ブジーが引き抜かれる。せき止められていた精液が出ていこうとする感覚にぶわっと総毛立った。

「や゙ッ……ま、待って、そこについては話し合いを……」
「何それ」

 思わず静止を求めると、恋人は一気に奥までブジーを戻した。奥の気持ち良かった所がぐりゅっと強く押し潰される。

「んゔッ」
「まあ、抜くの嫌ならそれでもいいよ。ここ気持ち良い? 扱かれるのとどっちが好き?」
「あ゙~~~ッッ!」

 中の尿道ブジーへ粘膜を擦り付けるように強く扱きあげられ、 途端に頭の中が射精したいという願望でいっぱいになる。

「分かん、ない、どっちもやだ、も、イキたいぃい……!」
「どっちも好きそうだけど」

 恋人はゆっくり尿道ブジーを引き抜き始めた。

「ひ、ゔ、ゔううう…!!」
 
 イカせて貰えるのかと恋人の手元を凝視してしまう。じわじわと尿道口からブジーが出て行く。
半分程まで抜け出た所で恋人は一度手を止めた。早く、早くと、僕はかくかくと腰を揺らしていた。
 僕の必死な様子をご満悦そうに見た恋人は、迷いなく尿道ブジーを奥へと進め始めた。

「~~~~ッ、や゙、あッ、戻さないでぇ!!」

 途中まで出てきた精液が無理矢理押し戻される感覚はもどかしさなんて通り越していた。

「やだ、やだ、やだ! 抜いて! なんでもいいから、バイブでもなんでも入れていいから!」
「それは今度で良いから、もうちょい弄らせて」
「なんで……! やだああああ……!」

 一番奥まで押し込まれたかと思えば、恋人はまたブジーをゆっくり引き抜き始める。

「うん゙っ…ん゙う~~~ッ……!!」

 絶対また同じことをされる、絶対そうだって分かってるのに頭のどこかで気持ちよく射精して終われるなんて期待してしまう。

「っあ───~~~やだぁあああああ!!」

 さっきよりもちょっとだけ多く引き抜かれた所で、また奥へと入れられる。
 さっきも感じた精液を押し戻される耐え難い感覚に悶えていると、

「何回ぐらい我慢出来そう?」

 恋人が笑顔で訳の分からない事を聞いてきた。本当に、何を言ってるんだろう。結構本気で別れたくなってきた。いや絶対に別れないけども。

「も゙、う、無理だって……!!」
「分かった。とりあえず十回ぐらいいけるね」

 何を分かったんだ。恋人の耳は腐ってる。あと頭も。

「じゃ、一回目」
「あゔゔゔっ……!! やだっ、やだっ!!」

 恋人はもうあとほんのちょっとだけ抜いてくれれば射精できるという所まで引き抜くと、ローションだか先走りだかでぐちゃぐちゃな尿道口を指先でくちくちと弄り始めた。

「はひぃっ! ぁゔっ……あッ……! そこ駄目…! 触っちゃ駄目ぇ……!!」

 散々出し入れされ擦られた尿道口は敏感で撫でられるだけでも堪らない刺激だった。

「はい、一回目終わり」
「や゙あ゙あ゙あ゙ッッッ!!」 

 尿道ブジーを奥へと押し込まれる。限界まで引き抜かれた分、押し戻される距離も長くて地獄だった。

「ぅ、あ゙ぅ……!」
「二回目」
「ッや゙だぁああ……!!」

 問答無用でまた尿道ブジーをぎりぎりまで引き抜いて、今度はちんちんを根元から念入りに扱きあげて、僕が泣きじゃくりまくるまで扱いて、それからまた奥へ。

「ローション足しとこ」
「ん゙ッッ」

 冷たいローションが尿道口の辺りに掛けられただけで全身が跳ねた。もうどんな刺激でも辛い。

 三回目は抜くのも戻すのもおかしくなりそうなぐらいゆっくりやられて、それが僕が苦手だとわかると四回目、五回目と同じように繰り返された。

「あ…あっ……!」
「ほら、今この辺りだよ」
「ゔあ゙ッんゔぅ……!!」

 恋人が指で輪を作りぎゅっと強くちんちんを握る。狭くなった尿道の内側をブジーが擦りながら無理矢理抜けていく。

「あ゙あ゙あ゙っ……!!」

 ようやく先端がそこをずるんと抜ける。一瞬開放感があったけれど、そこを抜けたってちょっと刺激が減るだけで射精出来る訳じゃない。
 あと少しの所まで引き抜くと、何度もしているように恋人はまた奥へと戻し始める。

「も゙ゔやだああ! もう入れない゙でぇえええ!!」

 頭がおかしくなりそうだ。
 
「ひぅ… んん゙~~~~ッッ…! 」

 抜かれて、また入れられる。

「ひい゙い゙、や゙ッ、ひあ゙あ゙あ゙ーー!」

 亀頭をまたぐちぐちと弄られたり。

「イキたい゙ぃ……!! 出させ…~~~~ッッ」

 丁寧に扱かれたり。

「ッッあ゙あ゙あ゙あ゙あーーー!!」

 一気に奥まで入れられたり。
 そういえば、もう十回超えてない?
  
「あ゙ううッ……ぅあ゙……」 
「元気なくなってきたね」
「ひぎゅッ……!!!」

 恋人は鬼なのか尿道口に爪を立ててきた。止めて。丁重に扱って。
 悶絶する僕を尻目に半分ほど引き抜かれた尿道ブジーを掴んで、その場所で緩くピストンさせる。

「ッ…ぅ あ゙あ゙……ッ! や゙ああ……っ!」
「ほら、抜けそうだよ。抜かないけど。抜いてって騒がなくていいの?」
「うゔゔ……!」

 抜かないって自分で言ってるじゃないか。
 もう叫ぶ体力も無くなってきているのに、恋人は反応しろとばかりにピストンを早める。

「い゙あ゙っあッッあ゙あ゙あ゙ッ!  ごめんなざいっ、止め゙で、 や゙め゙で!! 抜い゙て……!!」
「いいよ」
「……や、っえ、ッッあ゙ああああーーー!?」

 本当に、唐突に尿道ブジーを引き抜かれた。待ちに待っていた射精は暴力的なぐらいの快感で、頭の中は一瞬で真っ白になった。だらだら零れるような勢いのない射精は長くて頭が真っ白なまま戻って来られない。
 
「次は尿道バイブ突っ込んで良いんだよね?」

 恋人が何か言っていたけれど、僕はそれどころじゃなくて何を言われたのか分からないまま頷いていた。


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