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355話 ルアン①
しおりを挟むルアンは毎日イライラしていた。
天音に会いたい。
それに誰なんだ(怒)。
印を消したやつは~。
あの日。
父さんが、慌てて家に帰ってきた。
「大変だ。テレーネの印が消された。これでは、頭の中に呼びかける事ができない。意識もハッキリしてしまう。」
それを聞いた時、怒りがわいた。
あの日。誰にも邪魔されずに、俺の花嫁になっていれば。
今頃は~毎日テレーネを愛し、幸せな生活をおくっていたはずだ。
イリスめ~あいつのせいだ。
(もとは、イリスを大事にしなかったルアンが招いた事。)
俺は父さんに町に行くと伝え、ヤンともう一人を引き連れて町へ向かった。
町に着いたが、結界が強くなっていた。
俺達が町の中に、入れないようにしてあった。
仕方がなく3人で、外から町の様子を見ていた。
しばらく見ていると~天音がいた。
久しぶりに見る天音に、嬉しい気持ちと、抱き締められない悔しさがあった。
「くそ~。どうすれば会えるんだ。」
そんな時。天音が笑顔で誰かと話していた。
男だった。
そして~そのまま手を繋ぎ、どこかに行ってしまった。
天音を目で追っていたら、その男がこちらを見て睨んだ。
そして「天音は俺のだよ。だから諦めろ。」と俺だけにわかるように言った。
どういう事だぁ~。
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