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【悪意のない遊び】
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翌日、先に目覚めたのは珍しく海翔だった。
まるで拓真にしがみつくような姿勢で目覚めた海翔は、さすがに気恥ずかしくなりそっと体を離す。
海翔は夢を見て、目覚めた。
それはきっと現実に近いのだろうと思う。
マコとアサミが顔を近付けて話し、キスをし、抱き合い、服を脱いでいくのを見て逃げ出してしまうという内容だった。
自分は誰と誰が付き合っていても気にしないはずなのに・・・
変な夢を見ちゃったな、どうしたんだろう。
海翔はまるで人のプライベートをのぞき見してしまったような後味の悪さを覚えた。
壁の時計を見ると、まだ6時半だ。
もう一眠りしよう、と海翔は再び横になる。
「おやすみ」
試しに声をかけてみたが、拓真は反応しなかった。
本当にイケメンだなあ、という月並みな感想を持った海翔は拓真を羨ましく思う。
実はクラスが違う一年の頃から、拓真の存在は知っていた。
そつなく何でも出来て、見た目も良く女にもてる。
人当たりが良いくせに、彼女が出来ては数ヶ月で別れるので有名だった。
特に接することもなさそうだな、と海翔は思っていたが、クラスが一緒になってからはいつの間にか親しくなり、今や横で眠る仲だ。
分かんないもんだなあ、と海翔は思う。
楽しいし、付いてきて良かったとも。
海翔は天井を見ながら目を閉じようとしたが、眠れない。
そこで体を起こし、拓真の耳を引っ張ってみる。
やっぱり起きない。
退屈になった海翔は拓真の体をくすぐったり、「起きて」と囁いた。
ぴくりともしないので、海翔は諦めて大人しく拓真の横に体を横たえる。
何となく横を見て、綺麗な顔だなあ、と思うと知らず手が伸びていた。
たまに突拍子のないことをして、周囲から注意されることもある海翔だった。
今回も似たような行動だった。
海翔が拓真の頬を指先できゅっと掴んだ時に、いきなり拓真は目を開けた。
「あっ、起きた! おはよ」
海翔は慌てて手を離す。
拓真は明らかに怒った目で海翔を見て、体を起こすとあっという間に海翔の上に覆い被さる。
「ごめん、ごめん! 寝てたのに。暇だったんだよ、怒るなよっ」
海翔は両手をばんざいの形にされ、シーツに縫い付けるように押し付けられる。
拓真は海翔を押しつぶさないように気を付けていたが、自分よりも遙かに大きな拓真に覆い被さられては海翔は身動きできず、慌てた。
「何、なんでそんなに怒るわけ? 冗談だよ」
海翔は困り果てて、小さな声で言った。
「別に怒ってないよ」
低い声が不機嫌にしか聞こえない。
海翔は押し黙る。
自分の中に、見たことがない拓真への恐れがあった。
拓真は冷ややかに笑った。
「海翔、せっかくだからさ」
「・・・なに?」
「このまま、キスしていい?」
「えっ、なんで? 意味分かんないよ」
海翔は慌てて、身を捩る。
拓真はしばらく、ばたばたと逃れようとする海翔を押さえつけていたが、やがて解放した。 海翔は体を起こし、そろりそろりと後ろに下がっていき、拓真から離れる。
拓真は冷めた眼差しで海翔を見ていたが、
「俺が怖いなら、ああいう事するなよ」
そう言い捨てて寝室から出て行った。
まるで拓真にしがみつくような姿勢で目覚めた海翔は、さすがに気恥ずかしくなりそっと体を離す。
海翔は夢を見て、目覚めた。
それはきっと現実に近いのだろうと思う。
マコとアサミが顔を近付けて話し、キスをし、抱き合い、服を脱いでいくのを見て逃げ出してしまうという内容だった。
自分は誰と誰が付き合っていても気にしないはずなのに・・・
変な夢を見ちゃったな、どうしたんだろう。
海翔はまるで人のプライベートをのぞき見してしまったような後味の悪さを覚えた。
壁の時計を見ると、まだ6時半だ。
もう一眠りしよう、と海翔は再び横になる。
「おやすみ」
試しに声をかけてみたが、拓真は反応しなかった。
本当にイケメンだなあ、という月並みな感想を持った海翔は拓真を羨ましく思う。
実はクラスが違う一年の頃から、拓真の存在は知っていた。
そつなく何でも出来て、見た目も良く女にもてる。
人当たりが良いくせに、彼女が出来ては数ヶ月で別れるので有名だった。
特に接することもなさそうだな、と海翔は思っていたが、クラスが一緒になってからはいつの間にか親しくなり、今や横で眠る仲だ。
分かんないもんだなあ、と海翔は思う。
楽しいし、付いてきて良かったとも。
海翔は天井を見ながら目を閉じようとしたが、眠れない。
そこで体を起こし、拓真の耳を引っ張ってみる。
やっぱり起きない。
退屈になった海翔は拓真の体をくすぐったり、「起きて」と囁いた。
ぴくりともしないので、海翔は諦めて大人しく拓真の横に体を横たえる。
何となく横を見て、綺麗な顔だなあ、と思うと知らず手が伸びていた。
たまに突拍子のないことをして、周囲から注意されることもある海翔だった。
今回も似たような行動だった。
海翔が拓真の頬を指先できゅっと掴んだ時に、いきなり拓真は目を開けた。
「あっ、起きた! おはよ」
海翔は慌てて手を離す。
拓真は明らかに怒った目で海翔を見て、体を起こすとあっという間に海翔の上に覆い被さる。
「ごめん、ごめん! 寝てたのに。暇だったんだよ、怒るなよっ」
海翔は両手をばんざいの形にされ、シーツに縫い付けるように押し付けられる。
拓真は海翔を押しつぶさないように気を付けていたが、自分よりも遙かに大きな拓真に覆い被さられては海翔は身動きできず、慌てた。
「何、なんでそんなに怒るわけ? 冗談だよ」
海翔は困り果てて、小さな声で言った。
「別に怒ってないよ」
低い声が不機嫌にしか聞こえない。
海翔は押し黙る。
自分の中に、見たことがない拓真への恐れがあった。
拓真は冷ややかに笑った。
「海翔、せっかくだからさ」
「・・・なに?」
「このまま、キスしていい?」
「えっ、なんで? 意味分かんないよ」
海翔は慌てて、身を捩る。
拓真はしばらく、ばたばたと逃れようとする海翔を押さえつけていたが、やがて解放した。 海翔は体を起こし、そろりそろりと後ろに下がっていき、拓真から離れる。
拓真は冷めた眼差しで海翔を見ていたが、
「俺が怖いなら、ああいう事するなよ」
そう言い捨てて寝室から出て行った。
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