大人女子の恋愛方程式♡

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後藤夏樹

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—和也side



女の子か・・・・。
正直言って、OH入ってから女の子と特別な関係になった事はなかった。
会社の規定があったのもあったけど、俺は皆みたいに器用じゃないからうまく遊べなかったって言うのが正解かな。


「てか、健二だってそういうの聞かないね?遊んで終わり?特定の子とか居ないのか?」
健二は、湊や仁とは全く違うタイプだ。

会員様たちからは弟キャラ、可愛い!と言われ、人気は年々上がっているし、ちょいちょい逆ナンされたという話を聞いたり遊んでるという話は聞くけど?

健二は二カーッと可愛い顔で笑うと、ハヤシライスをバクバク食べて、
「皆俺の事分かってないなー!!!和也さんも俺の事ただのフワフワした軽いやつだって思ってるでしょー??」
そう言って笑う。
「イヤイヤ、そんな事は思ってないよ!ただなー・・・お前はマジで言ってるか冗談なのか境目が分からないからなー・・・、健二は・・・そうやって本音を隠してる感じなんじゃないかってたまに思うよ?違う?」

そう、健二は・・・皆の何倍もよく笑うし、明るくて・・・本当に皆から愛されてる優しいやつだ。
いつも皆に弄られているような感じがするかもしれないけど、実は・・・皆の安定剤・・・のような男だ。

健二がいるとその場が明るくなる。
でも・・・そんな健二の胸の内は?と、俺はずっと思ってた。

健二はニッコリ笑って、
「おー・・・流石和也さん!!・・・んー・・・俺はね、湊みたいにー・・・良い思い出があるわけじゃ無いけど、俺もー・・・昔好きになった子・・・ずーっと頭から離れないんですよねー・・・」

・・・・・・・・。

え?!
健二に好きな子っ?!
それがちょっと意外かも・・・・。

思わず食べるのをやめ、健二をジッと見つめてしまった。
すると、健二も俺の方を見てまた笑ったんだ。

「湊と瑠衣ちゃんみたいにー・・付き合っていたわけじゃないですよ?ただ・・・好きだったんですよねー・・・俺。その子の事・・・・」
初めて見る少し寂しそうな表情の健二。

「何・・・高校の時の子?」
俺がそう言うと、健二は笑って頷き
「はい・・・同じ高校のー・・・メチャクチャ可愛い子で、でもー・・・俺と仲良かった同じクラスの男と付き合ってて、その2人は何か月かで別れたんですけど・・・まぁ、色々あって・・・・・」

健二は真面目な話をする時は勿論あるけど、女の子の話をしてこんなに真剣な顔をしているのは・・・初めて見た。
「じゃ・・・健二はその子に気持ちを伝えてないのか?」
俺がそう言うと健二は
「そうですねー・・・結局ちゃんと言った事なかったかなー・・・」
そうなのか・・・・。

「でも、時間はたってけど今からでも遅くないんじゃないか?流石に元カレだってもう何とも思わないだろ?」
俺がそう言うと、
「そうですよねー・・・でもその子ともう繋がってる奴いなくって、今どこで何をしているのか分からないんですよ・・・その子の元カレはー・・・今ちょっとあまり関わりたくない感じになっちゃってて、・・・だからー・・もうどうしようもないんっすよ!!」

健二は
「でも、もの凄く・・・衝撃的に可愛い子で・・・忘れられないんっすよ・・・良い子だったし・・・」
って、凄い穏やかに笑う。

今まで健二のこんな顔、見た事なかったな。
「お前がそんな顔するなんて・・・相当可愛い子だったんだな?」
俺がそう言うと健二はまた笑った。


健二はとにかく可愛い女の子大好き。
今まで遊んでいる子はー・・・見た事ある子は結構レベルの高い可愛い子ばかり。
その健二が忘れられないって言うくらいだから、相当可愛い子なんだろうな。

すると、
「あっ、俺はどうでもイイんですよ!和也さんはどうなんですかっ?」
健二がそう言った・・・その時、

ピローン・・・と俺の携帯が鳴った。
「あ、ちょっと悪い・・・・。」
ポケットから携帯を出しラインを確認すると、



・・・・・・。

んっ?!

「ぁあっ?!」
思わず声を上げてしまった俺。
健二はビックリした顔で俺を見つめ
「何かあったんっすか?」

あ・・・・。
えっ?!
ラインに届いた1枚の写真。

そしてその下に、
『今日からハワイに転勤になりました~!相変わらずめっちゃ元気よ!』

・・・・・・。

写真は、マンションなのかホテルなのか謎だけど、取りあえず綺麗な海をバックにサングラスをした夏樹が自撮りした写真。

今・・・。
ハワイ何時っ?!
てかハワイッて何っ?!

「ごめん、・・・ちょっと電話してくる・・・」
健二の前に2人分のお金を置き店を出た。


そして、夏樹に電話を掛ける。

夏樹って、本当に連絡してこない。
俺もそこまで多い方ではないと思うけど・・・ハワイッて何??

すると、
『あ、もしもし?写真見た~????』
と、メチャクチャ元気な夏樹の声。

「夏樹、・・・ハワイ今日からなの?ビックリしたよ!!」
俺が言うと、
『そうそう!!ねっ、海綺麗でしょ??暫くはホテル暮らしなんだけど~・・明日っから・・・。』
「何で言ってくれなかったんだよー!決まった時点で教えてよ???」
俺がそう言うと、暫し沈黙・・・・。
そして、
『忙しいかな~・・・って気を使ったのよ!これでも~・・・。』
そう言って笑った。

「そっか~・・忙しい時は返事できないけど24時間以内には必ず返すから・・・。」
『いい!いい!!大丈夫だから、とにかく私は今ハワイだから!!間違えてサプライズとかでNY来ない様に連絡しただけだよ・・・ってそんなのあるわけないか!!』
「そうだね、NY行って夏樹が居なかったら意味ないからな・・・」

空を見上げて言うと、

『・・・そんな事・・・あるわけないのにねッ!!・・・あ、忙しいでしょ??もう切る!!』

・・・・・・・。
「まだ話せるよ、それとも夏樹忙しい???」

すると、
『あ~・・・そうだね、今から新しいオフィスの人と食事会なんだぁー!』
相変わらず忙しそうだな・・・・。
「わかったよ、また・・・ラインして?」



—夏樹side



・・・・・・。

電話を切って・・・ホテルのテラスで一服。
あーーーあ・・・。

電話・・・切っちゃった。
そう思いながらスマホの画面をジッと見つめた。

別に食事の予定なんてない。
だって今日到着したばっかだし、まだ会社の人達に会ってないし・・・・。

なによッ!!!
『また連絡して』って、そんな事言うけどさ・・・。
和也君から連絡をくれた事なんて、1週間前の朝のライン1回だけじゃん!!

海に沈む綺麗な太陽。
大きな大きな・・・太陽。

私は、
今日からハワイ。

1人ぽっちで・・・南国で暮らします・・・・。








—和也side



店の前でじーっと・・・スマホ画面の中に居る夏樹の写真を見つめた。
どうせなら・・・サングラスしてない顔送れってー!!



すると、カランカラーンと・・・喫茶店のドアが開き、健二が笑いながら出てきて
「あ、和也さん、電話終わったんですか???」
そう言った。

俺は携帯をポケットに終い、
「あぁ、・・・もう戻る?」
そう言い・・・健二と一緒にオフィスに戻った。



夏樹って、俺の事男として見てくれてるのかな?

龍の結婚式の後食事をして、年末年始に夏樹が帰国してくれてその時は3日間位一緒に出掛けた。
そしてこの前、龍と美晴さんが沖縄に行くタイミングで夏樹は帰国してくれて、少しだけ一緒に過ごした。

俺等は手も繋がないしキスもしない。
プラトニックな関係・・・というか、夏樹からしたら帰国した時に遊べる男友達なのかな?

その辺はよく分からず、俺からはあまり連絡をしない様にしていた。






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