大人女子の恋愛方程式♡

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ハワイと日本

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時間が来て、胡桃さんと一緒に部屋を出て10フロアーの受付まで戻ると・・・いつも通り祐司がニッコリ笑ってカウンターの中で待っていた。

そして、
「胡桃様、お疲れ様でございます。」
そう言って頭を下げた。

すると、胡桃さんはカウンターに手をついて
「堂本さん、和也君って次いつ空いてますか?空いている日に予約入れてください・・・・」
そう言った。

祐司はニッコリ笑って頷き、PCを見ると
「暫く埋まっていたんですが、先程来週月曜日にキャンセルが1件あったので・・その日で良ければ・・・・」

そうそう、最近全く空きがないんだよねー・・・・。
すると胡桃さんは少し前のめりになって、
「1週間も空くの?少しでもいいの・・・もっと早くに会えない?」
そう言った。

祐司はまた画面を確認し、
「そうですね・・・和也も公休なしで1週間予約が入っておりますので、もしもキャンセルが出ましたらご連絡させていただきましょうか?」
そうそう・・俺全然休んでない。

すると、胡桃さんはまた寂しそうな顔で頷いた・・・。

「もし胡桃様が良ければ和也を専属にしたら如何ですか?そうすれば、その間他のスタッフとの絡みもなく毎日でも和也を指名できますが・・・」
と、祐司が提案。

おいおいおい・・・。
祐司のセールスの強さ・・・まぁ、皆こうやって専属にしたりするんだけどね・・・。
でも専属は嬉しいけど、金額が最近少し改正され値上がった。


すると胡桃さんは料金表を見て、今度は俺の顔をジッと見つめ
「専属指名料金・・・高いからな・・・。」
そう言った。


結局、胡桃さんはコース料金の変更はせずしょんぼりして帰って行った。
「祐司、・・・やっぱり値上げし過ぎじゃない?」
俺が言うと、祐司はニッコリ笑って、
「それでも専属にする方の方が多いしな・・・胡桃様は最近ご主人様のお仕事が停滞しているからちょっと厳しいか」


そう・・・・。
うちのクラブは入会審査があり、ある程度の収入が無いと会員だった方でも会員継続できない方も多い。

それは定期的に行われる会員様の収入調査。
ここ半年、胡桃様のご主人の収入は以前の半分以下・・・・・。

このまま収入が変わらなければ、強制的に退会をしなくてはならなくなる。

祐司と受付で話をしていると、バンッ・・・と、受付の奥の扉が開き、
「和也さん・・・電話です」
そう言って顔を出してきたのは・・・達也そっくりの臨也。

「あ~・・・誰から??」
俺がそう言ってオフィスの方に行くと、臨也はニカッと笑って、
「親父さんの病院からっす!携帯に電話したけど出なかったからって・・・・」

えっ・・・。
親父???

直ぐにオフィスに戻りデスクの上の電話を取ると、臨也はまたデスクに戻ってー・・・チョコを食う。
本当に達也そっくりだ。


「もしもしお電話代わりました滝本です」
『滝本様、いつもお世話になります横浜みなと総合病院の小此木です・・・』
「こちらこそいつもお世話になっております・・・すいません電話に出れなくって・・・」

そう、親父はあの事件から横浜の海が見える病院でお世話になっている。
最初OHの医療センターに移そうと思ったが、親父がどうしても海が見える所が良いって聞かなかった。

そうそう・・・親父・・・。
あの日から徐々に喋るようになって、体も少し動かせるようになった。

『いいえ、お仕事お忙しいところ申し訳ありません。・・・あのー・・・お父様が今日ベッドから降りて少しですが歩行できたので、もしお時間が空いたら会いに来てくれたらお父様お喜びになると思いますよ?』

電話の相手は親父を担当してくれている婦長さんだった。

最近忙しくて中々親父に会いに行けてない・・・。

「分かりました・・・ではー・・今日仕事が終わったら少し顔を出したいと思います!」
『あ、本当に??面会時間21時までですが受付に言っておきますので少し遅れても大丈夫ですから・・・』
「いつもすいません・・・必ず伺います」



ハァ・・・・・。

電話を切って、天井を見上げた。

なんか俺って、本当ー・・・プライベートが全くないな。
親父に会いに行ったのも・・・もう3週間以上前。

公休ってここ最近いつとったっけ??
夏樹が帰国した時半休取ったのが最後じゃ・・・・・。

ポケットから携帯を出してラインを眺め夏樹とのトーク画面を開くと・・・・最後にやり取りしたのは1週間以上前。
夏樹が送ってくれたあの写真を見つめ・・・出るのはため息。


俺って・・・連絡しなさすぎ??
でも夏樹も仕事忙しいだろうしな・・・時差もあるし・・・・。
久々夏樹にメッセージ送ろうかな・・・と思い、文章を打とうとすると

「和也さーん・・・ちょっと良いですかー??」
そう言ってきたのは俺のチームの優太。
「どうしたー???」

携帯を置き顔を上げると、優太は
「あのー・・・これから新規でくるお客様なんですが・・・俺が担当になっているんですけど、この方・・・多分俺の高校時代の同級生なのでー・・・翼に代わってもらっても良いですか??」

エッ?!
マジマジ???

優太の予定を確認すると、確かに新規の予約が入っていた。
「そっかそっか・・・同級生じゃちょっと気まずいな??翼が大丈夫ならいいよ!祐司にそれだけ伝えてくれるかな?」
そう言うと優太はニッコリ笑って
「ありがとうございます!!」
そう言って受付の方に走って行った。


こういう、知り合いが来店することは・・・珍しくはない。
何故かというと新規は特に規定はないからだ。

ただ、誰でも来れるわけではなく・・・会員様からのご紹介等があれば来店可能。
そして会員になるとしたら審査。

だから興味本位で若いお客様が体験だけして入会しないというパターンもなくはない。

PCの予約画面を見ていると、臨也と大貴は・・・5月いっぱい予約が埋まってるな。
ギリギリ公休は取っているけど、毎日3人相手にするのは結構しんどい。

と・・・こんな感じで俺はいつも・・・夏樹に連絡するのを・・・ついつい後回しにしてしまう。


携帯をポケットに終ったまま、隣のオフィスにある喫煙所に行くと拓海も振り返ってきて喫煙所に入ってきた。

「最近和也さんどうなんですか?あの超美人夏樹さんと!」
拓海はそう言って笑った。

拓海と健二は、以前美晴さんに逢いに来た夏樹に湘南の海の家で会ったらしい。
「んー・・・少し前にハワイに異動になったらしくて忙しそうにしてるよ」
俺がそう言ってアイコスを咥えると、拓海も笑って
「えーー・・・いいなー!ハワイ!でも、NYよりは日本に近付いたし・・・お盆休みに逢いに行ったらどうですか??」

あー・・・・夏樹はどうなのかな??
日本に帰国予定があるならこっちでホテル取るし・・・もし帰らないなら俺が行くのもありか・・・・。


てか、拓海って彼女とー・・・・毎日連絡とったりしてるのかな??
「なぁ、拓海ってー・・・彼女とどのくらいの頻度で連絡取り合ってる?」
俺がそう言うと拓海は当たり前のように
「え・・・毎日してますよ!大体泊りに来るけどー・・そういう時も昼間はラインしたりするし、忙しい時はしないけどどんなに忙しくても毎日ラインか電話はしてますよ」

エッ・・・・マジッ?!
って・・・驚いている俺ってやっぱダメなのかな???






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