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達也と真也
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しおりを挟む—達也side
あーーーあ・・・。
俺って毎日毎日何してんだよなー・・・。
これじゃただの休暇じゃねーか!
俺はその日も朝からいつもの喫茶店に向かい歩いていた。
昨日、1人で小樽に行き小樽寿司を食べてお菓子を大量購入し店から沖縄に大量に送ってやった。
明日辺り知床の方に1泊か2泊で行ってみようかな・・・。
って、マジで観光気分の俺。
そろそろ・・・由美の顔見に行こうかな。
でも、また避けられたらショックだな・・・・。
「ハァァ・・・・・・」
ため息をつき、喫茶店手前にあるログハウスを覗きながら歩いていると、正面から小さな女の子が走って来たんだ。
あの子可愛いなー・・・スッゲー元気じゃん!!
地元の子供たちは男の子ばかりで、女の子を見るとちょっとー・・・新鮮な気持ちになる。
その子の後ろには、多分その子のお婆かな??心配そうにその子を見て、
「明ちゃーん・・・走ったら危ないからダメよー・・・」
って、そう言ったんだ。
明??
明ちゃん・・・?
あれ?明ちゃんって・・・・、と・・・ちょっと俺の頭の中で色々な記憶が蘇って足を止めた・・・。
その時!
ドタッ!!!!
と、凄い音を立てて俺の目の前で転ぶ・・・小さな女の子。
えっ??この子大丈夫っ??
「明ちゃんーー、だから言ったじゃない!」
直ぐにお婆が焦って走ってくる・・・が・・・明ちゃんは顔だけ上げ俺の顔をジッと見つめてきた。
俺もしゃがんでその明ちゃんの顔を見つめ、
「大丈夫かー??可愛い顔しておてんばさんだなー?」
そう言って手を差し出すと、明ちゃんはニコッと笑って俺の手を握って起き上がった。
ッて、俺別にロリコンじゃないですから!!!
明ちゃんがゆっくり立ち上がり、俺は明ちゃんの膝を見る。・・・と、少し擦りむいていた。
子供の頃ってこういう傷絶えなかったなぁ。
「膝小僧擦りむいてるなぁ・・女の子なんだから傷はダメだぞ~???」
そう言って膝を手で抑え傷を触ると、
「痛くないも―ーんッ!!平気だよー!」
そう言って明ちゃんは笑った。
ポケットからハンカチを出し膝を拭いて結んでやると、慌てて走ってきたお婆が
「あ~ッ・・・ごめんなさい~・・やだぁ・・ごめんなさいね、こんな素敵なハンカチ結んでもらっちゃってー・・・」
そう言って少し慌てている。
「大丈夫ですよ、ばい菌入ったら大変だからな~??」
明ちゃんの顔を見ると、明ちゃんはニッカーと笑って何度も頷き・・・俺をじーーーっと見ると・・・。
「明ね、お兄ちゃん見た事あるよ」
・・・・・・。
えっ?!
アレッ?俺ー・・・でも、この子・・・この顔見た事ある気がするんだよな・・・・。
すると、
「ん??・・・何処かで会ったかしら?」
お婆が笑って言ったけど・・・でも会ってはいないと思うんだよな・・・。
明ちゃんはニコニコして俺を見つめ、
「ママの携帯に居た!・・・ママの携帯の写真で見たよ」
・・・・・・・・。
え・・・・。
ママッ???
すると、お婆ちゃんが、
「あっ!!前にママの携帯の写真見たって言ってたね??その時っ?」
そう言って笑ったんだ・・・。
明ちゃんは笑って、
「うんー!あのね、お兄ちゃんの写真何枚もあったよ?ママの前に使っていた携帯にー!」
マッ・・・ママって・・・由美の事っ?それしか思いつかないし!
しかも・・この子、俺が知っているような気がしたのは・・・由美に目がそっくりだからっ?
—由美side
私と真也君は一服だけした後、明とお母さんがいる方に歩き出した・・・。
ニングルテラスって・・・初めて来たかも・・・こんな風になっているんだ。
ログハウスが沢山あって、色々なものが売っていたり・・・スッゴイ雰囲気が良い。
確かこの奥に素敵なカフェがあるんだよね?
辺りを見渡しながら歩くと、
「あ、ママーーー!!」
と、遠くから明の声が聞こえ、私と真也君は顔を見合わせてその声がする方へ歩いて行った。
少し歩いて行くと、少し離れた所から明が手をブンブン振って走ってきたのだ。
「明ったら楽しそう・・・」
こんなにはしゃいだ明、久々見たかも・・・。
いつも元気は良いけど、今日はいつも以上にテンション高め。
「この後、十勝行ってお昼食べようか?明ちゃんが好きそうなソーセージの美味しいお店見つけたんだ!」
私と真也君は話しながら歩いていた・・・。
すると・・明が正面から走って来て、私の脚に勢いよくぶつかってきた。
そして、
「ママ、あのお兄さん居たよーー!!」
って・・・そう言ったの・・・。
えっ??
あのお兄さん??って誰??
私と真也君は・・・略同時で顔を上げ、お母さんがいる方を見た・・・。
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