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ある疑惑
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しおりを挟むその頃
—淳side
俺と蒼太は・・・・空港のロータリーに健二と隆太を迎えに来ていた。
しかーーし・・・・アイツ等は中々空港から出てこず!!!
「ねぇぇ~ッ!!健二まだぁぁ???私お腹すいたーーー!!」
駄々こねるなオカマ。
「さっき隆太に電話したらもう荷物受け取って外に出るって言ってたんだけどな??」
そう言って携帯を見る・・が、特にアイツ等からラインも届いていない。
俺は車から降りて空港の出入り口の方に歩いて行った・・・ら、あれ?!
見た事がある女性がキョロキョロしながら空港から出てきた。
あの人・・・・、見た事ある気がするけど・・・・。
その人がこっちを見てきた瞬間、直ぐに俺は振り返って・・・その人に背を向け少し考えた。
あ!!・・・・あの人確か・・・銀座の会員様じゃ・・・・。
名前なんだったっけ?
あれー・・・??俺、何度か担当したことがあったような気がする。
ゆっくりと振り返ると、その人は・・・・辺りをキョロキョロ見て・・・・タクシーに乗る様子もないしバスに乗る様子もなく、端の方に行くと携帯を弄りだした。
まぁ・・・ここは沖縄。
誰が観光に来てもおかしくはない場所だし・・・・・そう思い、その人に気付かれないよう入口の方に歩いて行くと・・・健二と隆太がコソコソと歩いて俺の所にやって来た。
「お前ら遅いじゃん!どうしたんだ?」
俺がそう言うと、健二と隆太は俺の腕をがっちりつかんで逃げるように蒼太の車の方へ小走り!!
何々何っ?!
俺の車の前に行くと、逃げるように直ぐに車に乗り込んでー・・・・・隠れた!!
ぇえっ??
「何だよお前等!」
そう言って運転席に俺が座ると、助手席にいた蒼太も
「何々っ??かくれんぼかくれんぼっ??」
って・・・・・。
全く意味不明だった。
しかし二人は少し顔を出して、
「いいから!!淳さん・・・とりあえずここ出てください!!」
そう言った。
結局意味が分からないまま車を出し・・・・空港を後にした。
隆太と健二は少しして普通に座席に座って、
「いやぁー・・・・ビビったーー!!!」
と言って2人で胸をなでおろしたんだ。
蒼太は振り返って、
「何々?誰かいたの??」
そう言った。
すると、健二が
「そうなんっすよ!!てか、・・・・・淳さん銀座の会員さんの胡桃さんって覚えてます!?」
そう言って来たんだ・・・・。
あー・・・・そうだ!!さっきの人、胡桃さんだ!!!
蒼太は意味が分からないって顔で俺と2人を交互に見て、
「何々っ??胡桃って誰っ???」
「実はさっき、荷物受け取って外に出たら・・・胡桃さんが旅行バッグも持っていない軽装で出てきたんっすよ!!」
と・・・・健二が言った。
旅行バッグ無し?
「しかも、スッゲーキョロキョロしてて何か探してる感じでしたよねっ??あの人最近和也さんにのめり込んでたからー・・・和也さん追って来たとかないですかね?」
そう言ったのは隆太。
「イヤイヤ、沖縄まで来たって和也を探し出せねーだろ?いくら沖縄ったって結構広いぜ?」
俺がそう言うと蒼太も
「えーーー!!!大丈夫っ??アンタ達GPSとか付けられてないっ?!」
まぁ、昔からストーカー行為をしてくる会員様は少なくなかったし、俺等を沖縄まで追って来た人だっていた位だ。
もしも和也を追って来たとしても・・・おかしくはない。
「でも何で沖縄に和也が居るって分かったんだ??」
—隆太side
胡桃さんが、那覇空港にいた・・・・。
でも俺・・・なんか・・・もう1つ何か頭に引っかかってて、・・・・でもそれが何だったか思い出せないでいた。
アレ??
俺何か・・・後で健二さんに言わないとッて思った気がしたんだ。
確か・・・朝・・・。
羽田で・・・・・・。
えーーっと・・・えっと・・・・・。
すると蒼太さんという助手席にいた超見た目ぶっ飛んでるお兄さんが振り返ってきて、
「私、蒼太!!貴方が隆太君ね??よろしくーーー!!」
って!!俺としたことが挨拶もせず車に乗ってしまったーーー!!!
「すいません!!挨拶もしないで俺としたことが!!!どうぞよろしくお願いいたします!!!」
そう言って頭を下げると、蒼太さんはニコニコ笑って
「いいのいいの!!なんかさー・・・皆結婚しちゃってー超寂しかったから仲良くしてねん!!」
蒼太さんメッチャ優しいーーーー!!!
見た目ゴツいのに超優しいぜーーー!!!
また優しいお兄さんが出来たー!!!・・・・・・ンッ??
お兄さん???
・・・・・・・・。
「ァアアアアアッ!!!!!」
思わずスッゲー声を出してしまった俺。
それ位・・・・俺の頭に中で色々パニックが起きてる。
「何っだよー・・・お前はぁーーーー!!!」
と、隣にいた健二さんは俺を押して言った。
「イヤイヤイヤ!!俺今思い出しました!!俺、羽田でもー・・・ある人を見かけたんっすよ!!!多分関係ないって思うんっすけど・・・でもさっき胡桃さんも居て、そんなに何人も知り合い見る?って思って・・・・」
俺何言ってんだって思ったがそのまんま。
俺は羽田で・・・荷物を預ける時、胡桃さん以外の人を見たんだ・・・・・。
すると淳さんは、
「誰??他にも誰かが居たの?誰っ??」
・・・・・・・・・。
「関係ないかもしれないんっすけど・・・・」
全然違うかもしれないし、たまたまかもしれない。
でも、その人は飛行機の時刻をじーっと見つめ・・・・携帯だけ持って突っ立ってて、ちょっと異様だったから・・・・。
「和也さんの・・・・お兄さん・・・・・」
何か月か前に、和也さんを訪ねてお兄さんが銀座に来た事があった。
健二さんが言ってたのは・・・和也さんのお兄さんが、和也さんに金を貰いに来たって・・・そう聞いたんだ。
丁度・・・俺がコンビニに行った時、和也さんとお兄さんがカフェに入って行くのを見て・・・・正直似てないって思った。
和也さんは180ない位の身長で、マジでモデルさんみたい。
でもお兄さんは170ない位で・・・どちらかというとちょっと理系タイプで、大人しそうな地味そうな見た目。
健二さんはビックリした顔で俺を見て、
「え・・・・検査場入る前?」
そう言った。
「はい、荷物預けてー・・・検査場に入る時、振り返ったら・・・あの人がぼーっと口を開けたまま飛行機の時間を見てたんっすよ・・・・中に来る様子はなかったので、関係ないかなって思ったけど・・・・飛行機に乗ってから後で健二さんに言おうってそう思ってたのに、こっちに着いてぶっ飛んじゃって忘れてました・・・・」
すると、淳さんが・・・・。
「胡桃さんとー・・・・和也の兄貴?・・・って繋がりないよな?・・・でも、和也っていう共通点がちょっと気になるけど・・・・・・」
そう言ったんだ。
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