大人女子の恋愛方程式♡

文字の大きさ
108 / 133
命の重さ

しおりを挟む


翌日



—胡桃side





あ・・・・あれ・・・。
私・・・。

何で・・・・ここは・・・・どこ???

私は・・・生きてる?

重くのしかかる瞼を、少し開けると・・・・凄い・・・光・・・。
また目を閉じ顔を背ける。

ここ・・・天国?地獄??
それとも・・・私生きてる?

・・・・・・・。

あ・・・・・、なんか・・・右手が・・・凄く温かい。

あれ???

少し目線を下に向けると、私の右手を・・・もの凄く綺麗な手でぎゅっと握って、そのままベッドに伏せている女性の姿。
綺麗な髪で・・・細い腕。

下をチラッと見ると、グレーの太めのスウェットにラフなTシャツを着て上から大きめなパーカーを羽織ってるその人・・・。

すると、
「ん・・・・・・・」
と、目を擦りながら起きた・・・・・。

・・・・・・・・///////////

凄くドキッとした。
寝起きで、スッピンなのに・・・・・真っ白で、シミ1つない綺麗な顔・・・・・。

プルッとした唇の・・・・夏樹さん。


思わず見入っていると、夏樹さんはぼーっとしたまま私の顔をじーっと見つめ・・・・・ゆっくりと私の顔に近付いてきた・・・・。

す・・・・すごい・・・・目が・・・・吸い込まれそうな綺麗な目。
そして、・・・キスされるんじゃないかって位私に近付き、


「死にたかった?」


そう言ったの。



わ・・・・私・・・・・。
昨夜、もう生きてても・・・って・・・・。

言葉が全く出ず、胸がギュッと鷲摑みされたような・・・・そんな感じだった。

すると夏樹さんは一切私から目を逸らさず、瞬きもせず・・・・、

「借金があるから?・・・・旦那に女出来て・・・離婚されたから?」
夏樹さん・・・・・。

思わず夏樹さんに握られた手を自分の方に引くと、夏樹さんは更に私に近付いて
「ちょっと諦めるの・・・・早すぎじゃない?」

・・・・・・・・・・。

「くだらない旦那のために死ぬの?どうでも良いやつの借金のために死ぬの??」

って・・・・・、一切ブレ無い夏樹さんの・・・目・・・・。

「アンタの命って・・・そんな軽いものじゃないでしょっ?!もっと重くて重くて・・・・・重すぎな位のはずでしょ!!」
って・・・・夏樹さんが・・・・泣きながらベッドを叩いてそう言ったの・・・・。

「ね、・・・・いい?今度また・・・舐めた事したらね・・・私、アンタの事・・・・・マジで一生嫌いになるから!!!!」

何で・・・・・・。
私は夏樹さんに酷い事をしたの。

有楽町で、夏樹さんの背中を押して・・・もしもあれが・・・車が走っている時だったら・・・・。
そして、沖縄にまで来て・・・皆が楽しく過ごしている時間を・・・台無しにして奪った。

なのに何で??

苦しくて・・・・・涙が出た・・・・・。





—夏樹side


なんなの?

この人・・・・私と同じ年位でしょ???
まだ若いでしょ???


胡桃さんは私の手をギュッと握り返して、
「んーーー・・・・・・」
って・・・・涙をボロボロ流しながら声を上げたの。

その後、
「な・・・夏樹さ・・・ごめっ・・なさ・・・っ・・・・」
って・・・スッゴイしゃっくりしながら・・・・そう言ったの。

私は彼女の手をグイッと引き、小さな背中に手を回した。

私ね、貴方とは全然違うタイプだけど・・・・凄く貴方の気持ちわかる。
それは・・・同じ人を好きになったという・・・その切なく苦しい気持ち。

「私と貴方は・・・タイプは違うと思う。・・・でもさ、きっと・・・・」

今はこうやって、恋敵みたいな感じで出会ってしまったけど・・・・これが小中学校、高校とかだったら・・・・。

「学生時代、教室で出会ってたら・・・私達結構仲良くなったって思うよ?」
そう言って胡桃さんの顔を見つめた・・・・。

すると胡桃さんはまた・・・・ボロボロと涙を流して、
「うっ・・・・なーーつきーさーーーん・・・・うーーーーーーー!!!!」
って・・・・声を上げて泣いた。





少しして、先生が来て・・・・少し診察をすると言われ、私は涙を拭いて病室の外へ。

すると・・・、廊下はものすっご―・・・・・い重―い空気。
直ぐに立ち上がって私の方に来たのは健二君。

「夏樹さん・・・・・・・」
って・・・もう泣きそうな顔で私の前に立った。

・・・・・・・・。

周りを見ると、健二君のすぐ後ろには和也君、その後ろには仁君と拓海君。
後は、淳君と涼君。

そして・・・前に恋人面談でお世話になった・・・・堂本さんが居た。

私は病室の扉をしっかり閉め、
「目・・・覚ました。ちゃんと喋れるし・・・・ワンワン泣いてたから大丈夫じゃない??」
そう言うと・・・・目の前にいた健二君は・・・・。


バタッ・・・・・。
と・・・、まるで人形みたいに・・・・その場で気を失った。



—和也side



健二は一晩中の緊張から解放され、夏樹の前で倒れた・・・・・。
念の為先生が診てくれたが・・・・問題なし!!

鼾をかいて爆睡している・・・との事。


「はぁぁ~・・・マジ一安心だな」
俺等は一旦病室から離れて外の喫煙所へ向かった。
夏樹は、心配をしている幸ちゃん達に連絡をしてくると言って・・・売店の方に向かった。

涼と淳は俺の顔を見て、
「和也、胡桃さんの借金肩代わりとか止めろよ????」
そう言ってきた。

ハァァ・・・・・・。
別にー・・・・まぁ、・・・・さっき一瞬それもありかなって思った。
すると祐司が、
「会員様の個人的な問題に口を挟んではいけない・・・・和也、分ってるだろ?」
そう言ってきた。

そんなの分かってるよ。

でも、
「3億って額・・・俺等だったらなんてことないけど・・・彼女からしたら一生働いても返せない・・・どうやって生きていけばいいって言うんだ?」
俺が言うと、祐司が携帯を弄って、

「胡桃様は・・・・うちの会社に随分貢献して下さった大事なお客様。退会して頂いた場合・・・400万の返金は直ぐに可能・・・それ以外の、2憶、9千600万円は・・・もし彼女が承諾して下さるなら、うちの会社でローンを組んでもらって、仕事はー・・・・・沖縄か、俺の方でー・・・融通が利く仕事を紹介しよう」
そう言ってきた。

沖縄????
思わず涼と淳の顔を見ると、2人はビックリした顔をして
「ハァッ?!てかてか・・・お前沖縄で面倒みろってっ?!・・・そんないい仕事ねぇぞ??」

まあ・・・確かにそりゃそうだ。


















しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

マッチ率100%の二人だが、君は彼女で私は彼だった

naomikoryo
恋愛
【♪♪♪第19回恋愛小説大賞 参加作品♪♪♪ 本編開始しました!!】【♪♪ 毎日、朝5時・昼12時・夕17時 更新予定 ♪♪ 応援、投票よろしくお願いします(^^) ♪♪】 出会いサイトで“理想の異性”を演じた二人。 マッチ率100%の会話は、マッチアプリだけで一か月続いていく。 会ったことも、声を聞いたこともないのに、心だけが先に近づいてしまった。 ――でも、君は彼女で、私は彼だった。 嘘から始まったのに、気持ちだけは嘘じゃなかった。 百貨店の喧騒と休憩室の静けさの中で、すれ違いはやがて現実になる。 “会う”じゃなく、“見つける”恋の行方を、あなたも覗いてみませんか。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end**

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

危険な残業

詩織
恋愛
いつも残業の多い奈津美。そこにある人が現れいつもの残業でなくなる

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

処理中です...