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Happy New Year!!お1人様♡
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しおりを挟む12月31日 ワイキキ
—夏樹side
年末のワイキキって・・・・日本人だらけだな。
何で日本人ってハワイが好きなんだろうなー・・・・・。
多分、この緩い感じが心を解放させてくれるんだろうなー・・・・。
そんな事を思いながら、私はスーパーで大量のお菓子やお酒を買い込む。
その帰りにハンバーガー屋、フライドチキンの店、ピザの店に寄って大量にテイクアウト。
もっと欲しいって思ったがもう持てない。
足りなかったらデリバリーで頼めばいいか。
大荷物を両手に持ってマンションまで歩いた。
海の方を見ると、綺麗なサーモンピンクの夕陽・・・・・。
沖縄の夕陽も・・・・凄く綺麗だったな。
あの日、那覇空港を発った後・・・・仁川に着いてから携帯を見たら・・・・和也君からと美晴から連絡が来ていた。
美晴からは、
『気持ちが落ち着いたら電話して』
と・・・・。
和也君からのラインは・・・・、見ていない。
すると、
「あっれー?夏樹じゃん!!」
正面から聞き覚えのある声が聞こえ、顔を上げると・・・5mほど離れた正面からこちらに近付いてくる遊馬。
うわ・・・嫌な奴に会っちゃった。
遊馬の隣には、いかにも観光客ですって感じの20代前半の日本人のギャル。
飽きもせずナンパに勤しんでるって感じか。
私は早歩きで2人の横をすり抜け、
「急用ができたから帰ってきた」
・・・・・・。
両手に抱えている大量のジャンクフードと酒を見られたくなくて、早歩きでその場を離れようって・・・そう思った。
こんな風に人の目を避けて、食べ物を買い漁って・・・・意地張ってる私って、凄く情けない。
こういう時に、誰かに泣きつく事さえできない私・・・・。
すると、道の反対側から
「あっれーーー??夏樹さーん!」
って・・・また浮かれた楽しそうな声が聞こえた。
また足を止め、道路の反対側を見ると、ユカがイーサンと一緒に手を振ってきた。
こんな事になるんだったら・・・実家に帰ればよかったかな。
何度も言うけど・・・私の両手には、ピザとハンバーガーと・・・酒、お菓子、アイスクリーム、フライドチキン・・・・。
私はそんなものを両手に持って、ユカの楽しそうな顔を見て・・・小さく手を振った。
すると、
「何々???大晦日だっていうのに・・・もしかしてお1人様でジャンクパーティー?」
気付いたら遊馬が私のすぐ横にいて、私の荷物を覗き込み言った。
なに?
別に・・・良いじゃん。
大晦日に1人でジャンク食べちゃいけないの???
「ひ・・・1人な訳ないじゃん!彼が来てるの・・・・お腹空いたって言うから・・・・」
と・・・つい、また格好つけて自分をごまかしちゃう私。
もう・・・放っておいて欲しい。
1人にして欲しい。
「これ2人で食うの?あのリッチな彼氏だろ?ホテルじゃなくて夏樹のマンションにいるんだ?」
って・・・遊馬が私の横でそう言ったの。
「悪いけど急いでるの、遊馬も女の子と楽しんでー!!」
そう言って逃げようとすると、
「あ!!お前振られたんだろっ??だってわざわざ年末に帰ってくる―??これ1人で食うんだろっ?」
と・・・・・私の顔を指さし笑いながらそう言ってきた。
だったら・・・なに?
一体何なの?
30過ぎの女がお1人様でハワイで年越ししちゃいけないの?ジャンクフード食って憂さ晴らししちゃいけないの?
何でそんなのアンタに言わなきゃいけないのっ??
「うるさいな・・・彼女と一緒なんでしょ??付いてこないでよ・・・。」
顔を見たら余計な事を言ってしまいそうで・・・目をそらして遊馬を避けまた歩き出した。
すると、遊馬は一緒にいた女の子に別れを告げ私を追って来た。
「なぁなぁ、今夜ユカとイーサンも来るカウントダウンイベントやるんだけど来いよ?どうせ1人だろ?」
もう・・・本当に放っておいてほしい。
何も言わないで、離れて・・・・・。
何も言わずさらに早歩きでマンションに向かった。
もう、マジで何も言わないで欲しいのに
「黙ってるって事は、リアルEndっ?!マジ?マジ??超ウケるじゃーん!!!」
何がウケるの?
私が振られたらそんなに面白い??
「なぁーー・・・、お前少しは笑えよ、お前は愛想なさすぎるんだって!いつもそうやって怒ってる顔してるから振られたんじゃねーの?振られてそんな顔してたらもう不幸のどん底って感じで、もう救いようないぞ??」
って・・・・何が面白いのかよく分からないけど・・・・私の横で爆笑する遊馬。
早く・・・帰りたい・・・・。
「なぁー・・夏樹、なんとか言えってーー!」
って、・・・・遊馬が私の肩を掴んできた瞬間・・・・私は遊馬の顔を・・・見た。
そして、ピザとハンバーガーが入ってる袋を振り上げ・・・・。
バコッ!!!!と・・・遊馬の頭を殴った・・・。
その瞬間、袋からピザとハンバーガーが道に散乱・・・・・。
遊馬はビックリした顔で私を見つめ、固まった。
・・・・・・・。
「なんなの・・・???」
口を開いたら・・・止まらなくなりそうで嫌だったのに、私は遊馬を睨み・・・。
「そんなに面白い?・・・・私は面白くもないのにニコニコ笑えないの・・・アンタら男が好きな可愛い女の子みたいに愛嬌たっぷり笑ったり、素直に甘えて泣いたり・・・・出来ないのよ!!!」
そんなの、アンタに言ったってどうにもならない。
こんな道の真ん中で、自分の恥をさらし・・・もう何も言いたくないのに!!
「リアルEND・・・そうよっ!!その通りよ!男に頼れない女の末がこんな感じ!こんな女よ!・・・バカにして笑えば??そうやってヘラヘラヘラヘラ!!!!」
もう止めて・・・・もう何も言いたくない・・・・・。
「私だって別れたくなかった!!だけど・・・・・・」
・・・・・ッ///////////
別れたく・・・・なかったの。
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